君の前でカッコつけたい僕とそんな僕が嫌いな君のおはなし。
僕は大好きな女の子の前じゃ~
やたらとカッコつけたくなり、大袈裟に言ってみたり、視線を頻繫に合わせて
態度もデカくなったり、上から目線で自慢したがるところがある。
君が何か言おうものなら、、、僕がその話を横取りして君に猛アタック!
君を僕の方へ気を引きたいのに、、、。
君ときたら、、、?
照れているのか、僕と目も合わそうとしてくれない、、、!?
【なって! シャイな女の子なんだろう~】
僕は君にメロメロだ~!!!
▼
私は物凄く憂鬱になっている...。
なんだか私は変な男性に気に入られているみたいだ、、、。
やたらとその男性は私にアピールしてくる。
共通の友達がいるから飲み会がある時は、その男性もいて必ずと言っていいほど
私の隣に座っている。
何がしたいのか、、、?
私を意識しながら、鏡を取り出し鏡越しに私にアピールする、、、。
例えば、、、?
【ウインクしてきたり、視線を送ったり、笑かけたり】
これが! 私の好きな人なら許せるのだけど、、、!
タイプでもないこの男性にそんな事されても、、、。
それに、私に男らしさアピールしたいのか、、、?
やたらと態度がデカくなったり、自慢話が始まったりと、、、。
めんどくさくて仕方がない!!!
挙句の果てには、、、?
私が話をしているのに、横から横取りして自分の話にしている、、、!
話し終わった後の、、、自慢気なあの態度も、、、。
何もかも全てあの男が大嫌いだ!!!
こういうタイプの男は、私が嫌がっている事にも気づいていない!!!
【私はどうしたらいいのか、、、?】
▽
私は男友達に頼んで、彼氏のフリをしてもらった。
いつもの飲み会で、私と彼氏(男友達)が一緒に入って来てみんなの前で
こう言った。
『あのさ~私、彼氏が出来たんだ~ だから、今日連れてきちゃった!』
あの男は、私と彼を見て嫉妬している感じだった、、、。
それでなくても、荒々しいのに今日は一段と荒々しい!!!
いきなり、この男は私の彼(男友達)に話しかけてきた!
『何時から付き合ってんの? あさなちゃんのどこが好きなの?』
『...急になによ! 彼にそんな事聞かないで!!!』
『俺の方が、、、あさなちゃんの事、、、ふざけんなよ!!!』
『ケンカしないで! 楽しく飲もうよ~今日は飲み会なんだよ~!』
『そうだよ~そうだよ~』
『ケンカするなら、外でやれ~!!!』
『じゃ、外行くか?』
『いやいや? 僕は喧嘩する気がないし、、、!』
『分かったよ! 今日は俺が帰るわ!』
『......』
...この男が帰った後、、、?
『あの男、相当! あさなの事が好きだな~』
『いきなり喧嘩売って来るやつ! なかなかいないだろう、、、!?』
『でも私は、あの男が嫌いだから!!!』
『まあ~それも分かるわ~自己中心的な感じ出てたしな~ アイツに近づかない
方がいいんじゃない?』
『ううん、そうだね!』
▼
何なんだよ! あさなちゃんに急に彼氏が出来るなんて、、、!
絶対に、アイツが強引にあさなちゃんと付き合うように仕向けたんだろう!
俺が絶対にあさなちゃんを救って見せるよ!
俺は早速、アイツがどんな奴なのか調べる事にした、、、!
そしたら、アイツ他に女がいる事が分かったんだ!
『アイツ! あさなちゃんと二股かけてるのか、、、? この事をあさなちゃん
言ってやらないと、、、。』
*
俺はあさなちゃんの働いている職場の前で待ち伏せしていた。
仕事が終わって出てきたあさなちゃんを呼び止める!
『あさなちゃーん!』
『えぇ!? 何してんの!? ここで!』
『前連れて来た! あさなちゃんの彼氏には、別に他の女がいるんだよ!』
『...そんなの知ってるよ。』
『えぇ!? なにそれ、、、!?』
『私が無理に頼んだの、、、!』
『...なんで、そんな事、、、?』
『私、貴方みたいな人! 大嫌いだからよ!』
『えぇ!? 嘘でしょ? 俺の事好きなくせに、、、。』
『もう! 私に付きまとわないで!!!』
『......マジで!?』
『当たり前でしょ!!!』
『......』
▽
ここまで、あさなちゃんに言われて初めて気づいた、、、!
俺はずっと、あさなちゃんが俺の事を好きなんだろうって想っていたから、、、。
ただ照れてるだけなんだと、ずっとそう想っていたんだ!!!
これは! 俺が変わらないといけないと思った!
俺が好きなのは、あさなちゃんで他の人じゃダメだから、、、。
今度こそ! 絶対にあさなちゃんを振り向かそうと思ったんだ!
飲み会に行っても、俺はあさなちゃんの隣に座るのをやめて、静かに聞く事に
していた。
特に何か言う訳でもないし、ほとんど黙って聞いている。
▼
...あの男もあんな事があってから、少し変わって来ている、、、!
飲み会と言うと、、、?
いつも私の横に座っているのに、、、。
あれからは、、、私の隣に座らなくなった。
話も黙って聞いているみたいだし、、、。
こうなってくると、、、?
私の方があの男の事が気になるようになってきて、、、。
ひょっとしたら私、あの男の事が好きになったかな、、、?
だからね、、、?
私あの男を呼び出して言ったの!
『急にどうしちゃったの、、、?』
『...えぇ!? なにが、、、?』
『おとなしくなったから、、、。』
『だって! こっちの方がいいんでしょう?』
『別にそんな事、言ってないじゃない!!!』
『何を今更! 俺の事、嫌いなクセに、、、!!!』
『...今は気になるのよ! 分かんないけど、、、?』
『それって、、、?』
『好きになったのかも、、、!?』
『じゃ~俺と付き合う?』
『...ううん。』
『マジで!? やったーーーーー!!!』
そんなこんなで今は私とこの男は付き合っている!
まあ~喧嘩も絶えないけどね、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。