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君の前でカッコつけたい僕とそんな僕が嫌いな君のおはなし。

作者: 七瀬




僕は大好きな女の子の前じゃ~

やたらとカッコつけたくなり、大袈裟に言ってみたり、視線を頻繫に合わせて

態度もデカくなったり、上から目線で自慢したがるところがある。


君が何か言おうものなら、、、僕がその話を横取りして君に猛アタック!

君を僕の方へ気を引きたいのに、、、。



君ときたら、、、?

照れているのか、僕と目も合わそうとしてくれない、、、!?


【なって! シャイな女の子なんだろう~】


僕は君にメロメロだ~!!!



私は物凄く憂鬱になっている...。

なんだか私は変な男性に気に入られているみたいだ、、、。


やたらとその男性は私にアピールしてくる。


共通の友達がいるから飲み会がある時は、その男性もいて必ずと言っていいほど

私の隣に座っている。


何がしたいのか、、、?

私を意識しながら、鏡を取り出し鏡越しに私にアピールする、、、。


例えば、、、?


【ウインクしてきたり、視線を送ったり、笑かけたり】


これが! 私の好きな人なら許せるのだけど、、、!

タイプでもないこの男性にそんな事されても、、、。


それに、私に男らしさアピールしたいのか、、、?

やたらと態度がデカくなったり、自慢話が始まったりと、、、。

めんどくさくて仕方がない!!!


挙句の果てには、、、?

私が話をしているのに、横から横取りして自分の話にしている、、、!

話し終わった後の、、、自慢気なあの態度も、、、。

何もかも全てあの男が大嫌いだ!!!


こういうタイプの男は、私が嫌がっている事にも気づいていない!!!


【私はどうしたらいいのか、、、?】



私は男友達に頼んで、彼氏のフリをしてもらった。


いつもの飲み会で、私と彼氏(男友達)が一緒に入って来てみんなの前で

こう言った。


『あのさ~私、彼氏が出来たんだ~ だから、今日連れてきちゃった!』


あの男は、私と彼を見て嫉妬している感じだった、、、。

それでなくても、荒々しいのに今日は一段と荒々しい!!!


いきなり、この男は私の彼(男友達)に話しかけてきた!


『何時から付き合ってんの? あさなちゃんのどこが好きなの?』

『...急になによ! 彼にそんな事聞かないで!!!』

『俺の方が、、、あさなちゃんの事、、、ふざけんなよ!!!』

『ケンカしないで! 楽しく飲もうよ~今日は飲み会なんだよ~!』

『そうだよ~そうだよ~』

『ケンカするなら、外でやれ~!!!』

『じゃ、外行くか?』

『いやいや? 僕は喧嘩する気がないし、、、!』

『分かったよ! 今日は俺が帰るわ!』

『......』



...この男が帰った後、、、?


『あの男、相当! あさなの事が好きだな~』

『いきなり喧嘩売って来るやつ! なかなかいないだろう、、、!?』

『でも私は、あの男が嫌いだから!!!』

『まあ~それも分かるわ~自己中心的な感じ出てたしな~ アイツに近づかない

方がいいんじゃない?』

『ううん、そうだね!』




何なんだよ! あさなちゃんに急に彼氏が出来るなんて、、、!

絶対に、アイツが強引にあさなちゃんと付き合うように仕向けたんだろう!

俺が絶対にあさなちゃんを救って見せるよ!



俺は早速、アイツがどんな奴なのか調べる事にした、、、!

そしたら、アイツ他に女がいる事が分かったんだ!


『アイツ! あさなちゃんと二股かけてるのか、、、? この事をあさなちゃん

言ってやらないと、、、。』




俺はあさなちゃんの働いている職場の前で待ち伏せしていた。

仕事が終わって出てきたあさなちゃんを呼び止める!


『あさなちゃーん!』

『えぇ!? 何してんの!? ここで!』

『前連れて来た! あさなちゃんの彼氏には、別に他の女がいるんだよ!』

『...そんなの知ってるよ。』

『えぇ!? なにそれ、、、!?』

『私が無理に頼んだの、、、!』

『...なんで、そんな事、、、?』

『私、貴方みたいな人! 大嫌いだからよ!』

『えぇ!? 嘘でしょ? 俺の事好きなくせに、、、。』

『もう! 私に付きまとわないで!!!』

『......マジで!?』

『当たり前でしょ!!!』

『......』



ここまで、あさなちゃんに言われて初めて気づいた、、、!

俺はずっと、あさなちゃんが俺の事を好きなんだろうって想っていたから、、、。

ただ照れてるだけなんだと、ずっとそう想っていたんだ!!!


これは! 俺が変わらないといけないと思った!

俺が好きなのは、あさなちゃんで他の人じゃダメだから、、、。

今度こそ! 絶対にあさなちゃんを振り向かそうと思ったんだ!



飲み会に行っても、俺はあさなちゃんの隣に座るのをやめて、静かに聞く事に

していた。


特に何か言う訳でもないし、ほとんど黙って聞いている。



...あの男もあんな事があってから、少し変わって来ている、、、!


飲み会と言うと、、、?

いつも私の横に座っているのに、、、。



あれからは、、、私の隣に座らなくなった。

話も黙って聞いているみたいだし、、、。



こうなってくると、、、?

私の方があの男の事が気になるようになってきて、、、。

ひょっとしたら私、あの男の事が好きになったかな、、、?



だからね、、、?

私あの男を呼び出して言ったの!


『急にどうしちゃったの、、、?』

『...えぇ!? なにが、、、?』

『おとなしくなったから、、、。』

『だって! こっちの方がいいんでしょう?』

『別にそんな事、言ってないじゃない!!!』

『何を今更! 俺の事、嫌いなクセに、、、!!!』

『...今は気になるのよ! 分かんないけど、、、?』

『それって、、、?』

『好きになったのかも、、、!?』

『じゃ~俺と付き合う?』

『...ううん。』

『マジで!? やったーーーーー!!!』




そんなこんなで今は私とこの男は付き合っている! 

まあ~喧嘩も絶えないけどね、、、!






最後までお読みいただきありがとうございます。

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