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D or P  作者: 蒼志
1/1

E Card

「絶対にあいつを僕達の手で捕まえよう!」


そんな約束をした幼き日

そして僕は今その約束を果たす為にこの場所に立つハズだった。


「どういうことですか!?」


「何かご不満でも?、三戸 秋羅」


「僕はここに入学した覚えはありません」


「貴方が隣の学園に入学を希望された前から決まっていた事ですので」


「何で僕が怪盗の学園なんかに!」


僕が入学を希望したのは隣にある、探偵の学校…

これじゃ、正反対じゃないか!



「そう言われても、貴方も気がついていたのでしょう、ちゃんとE Cardはお届けしましたから」


E Card…正式名はEspecially enter school card、試験を受ける前から入学が特別に許可された人間のみに送られるカード

確かに僕は四ヶ月前にE Cardを受け取っている、でもそれは名門の探偵の学校「TSS」からのだと思って舞い上がっていた。

E Cardは全世界の学校が持っているがカードは一種類しかない。

だからTSSのカードもこの学校のカードも同じ物を使っている。

僕はそれを忘れていた、それに普通は自分が望んでいる場所から届く物で、正反対の学校から届くなんて前代未聞だ。


「あれはTSSからの物だと思って…」


「TSSは今年、実月 直人にE Cardを送った様ですが」


直人、僕が幼き日に約束した相手。

あいつはTSSに入れたのか。


「貴方がどう言おうと、E Cardの力は絶対です、貴方にはこのRSSに入学して頂きます」


僕が何をしたって言うんだ…

僕は日々、探偵になる為に頑張ってきたのに

何で僕がRSSに…


探偵の学校と怪盗の学校が隣り合わせの異色的な空間

あんなに近くにあるのに僕には届かない場所

僕は約束を守りたかっただけなのに



僕は昔、怪盗を目の前で見た事がある。


闇に浮かぶ人影は目にも止まらぬ速さで駆けて行った。

それは人間にあらず、すでに闇の眷属の様。

顔に小さく笑みを浮かべながら、捕まえようとする人間の手をすり抜け、目的の物を奪う。

まわりに巡らされた罠すらも効果を成さない。

そして最初からそこに居なかったかのようにそこには闇だけが残っていた。


「なぁ、直人、あいつ凄い…!」

「ああ!あんな奴居るんだな!!」

「捕まえてみたいな、ここに居る奴らが捕まえられなかったんだ!僕達の手で捕まえたいよ!」

「俺達で捕まえられるかよ、探偵でもないんだからさ」

「捕まえてみせるさ、いつか探偵になって」


「絶対にあいつを俺達の手で捕まえよう!」

作者の蒼志です。

これは私の初小説です。

至らない、分からない等などあるかも知れませんが最後まで見て頂けると嬉しいです。

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