表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/16

~剣~cross~材料~

第5話目、このサイトには投稿していない話どうしですが、ここにも繋がりがあるということを。

「大和先生」

「先生、呼ばれてますよ」

「ん?」

先生が振り向いた方向を見ると、2人の生徒がこちらへと歩いて来ていた。

片方は制服を見るに一年生の女子だ。もう片方も女子、確か同学年の筈だが、名前は分からない。そもそもクラスが違うから話したことがない。

「どうした? えっと……」

先生も名前を忘れているみたいだ。いいのか先生。

「一つ連絡が……先客ですか?」

名前を言われないことを気にせず、女子は俺を見た。

「おや、武川じゃないか」

あちらは俺の名前を知っていた。

「よぅ、俺の用事はもう終わったぞ」

実際は嘘だ。だが他の生徒に聞かれてはまずい話だから先に済ませてもらおう。

「そうか、では大和先生、少しお耳を拝借」

言うなり大和先生と共に俺達から離れて小声で話し始めた。あちらも聞かれてはいけない話みたいだな。

「あ、あの……」

一人が先生と話しに行ったため残った一年生が俺に話しかけてきた。

「部長とお知り合い何ですか?」

部長? あいつ部長だったのか。

「一応、同学年だ。俺は武川創矢。まぁよろしくな」

「は、はい」

女子も自身の名前を言った。珍しい名字だった。

なんというか、この学校には三文字の珍しい名字を持つ女子が多いようだな。

「それでは、その手筈でよろしいですね」

「おぅ、それで頼むぜ」

先生達が戻ってきた。

「ではな、武川。七ヶ橋女子にもよろしく言っておいてくれ」

女子は手を軽く上げて去って行った。一年生もぺこりと頭を下げてから後に続いた。

てか、なぜあいつはそれを知っている。

「なるほどなー、やっぱ材料部にも顔出さないといけないか」

材料部?

「なんですかそれ?」

「文化系部活の一つだ。さっきのが部長でな、俺掛け持ちで顧問やってんだよ」

どんな部活なんだよそれ。まぁ人のこと言えない部に入部してるけど。

「という訳で、俺は材料部を見てくるから三夜子達に遅れるって伝えといてくれ」

「はい」

大和先生を見送ってから、ふと考えた。

材料部なんて聞いただけじゃ内容が分からん部活、この学校には、まだありそうな気がするな。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ