表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/64

3-5.『掃除当番』

放課後。


「小多九さん、小多九さんっ」


世加依はそう名字で呼び止められる。


「この後さあ私たち用事があるんだよねえ、ごめんだけど掃除当番代わってくれないかなあ〜?」


そう詰め寄ってきたのは、クラスでイケてる女子たちのグループだった。


彼女らの顔を見て今日の体育の授業を思い出す。運動オンチなワタシの様子を見て笑っていた彼女たちの表情を思い出す。


嘲笑われた事に対する憤りが頭を掠めたが、スクールカーストの低い自分が抗う事は自殺行為に近くて、世加依は「う、うん、いいよ」と小さな声で承諾した。


「おっけサンキュー!小多九さんほんと優しい!」


そう言われて世加依はモップを押し付けられた。


陰では天パのワタシは「モジャ子」と呼ばれていることも知っている。


だけどスクールカーストの低いワタシが不服を唱えることなんで出来はしない。ただ受け入れるしか無いのだ。


世加依はそうして腹を据えると黙々とモップがけを始めるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ