恭二とまどか、初めての共同作業
それは、ある日の出来事、project madoka艦内、
ユウタはタブレットを見ながら呟く
ユウタ「サカモトチズル・・撃墜数13・・・か。ようやくシャークマシンの操縦慣れてきたな。」
新人隊員のチズルは笑う。けどその後俯く。
チズル「戦闘機に乗ってるのは、人間なんですよね。同じ人間なのに・・・」
ユウタは、浮かないチズルに穏やかに話しかける。
ユウタ「ちょっと、コーヒー飲みに行かないか・・」
ユウタとチズルは艦内のベンダールームに向かった。
ユウタ「・・・コーヒーでいいか?」
新人隊員のチズルは頷くことしかできない。
ユウタは自動販売機で2本コーヒーを購入。
一つをチズルに手渡す。
チズルはコーヒーを飲む、ユウタに尋ねた。
チズル「ユウタさんはなんで、シャークマシンに乗ってるんですか?」
ユウタはコーヒーを一口飲み。少し、考えてつぶやいた。ユウタは昔から優秀だった。勉強も、スポーツも、何もかもがすぐできてしまい毎日がつまらない。
刺激が欲しかった。
ふとタウンワークを見ると、絶世のアイドル倉嶋まどかがアイドルを辞め艦長に就任した船、project madokaの職員応募の欄に目が止まった。ここなら、刺激が得られるかもしれない。そう思い、求人に応募、何が何だかわからないうちに。気がつけば、この地位にいた。
なんで、ここまで、これたのかもわからない。
迷う気持ちの中、静かに答えた。
ユウタ「別に。やる奴がいなかったからだよ。僕じゃなきゃ誰がやるの隊長?」
ユウタは寂しそうな目をしながら、自動販売機をながめていた。言いたいことをうまく押し殺しているようにも見えた。
新人隊員として、希望に燃えている。チズルは希望が打ち砕かれる気分になった。アイドルが艦長を勤めているし、ここの乗組員は個性派揃いだと思った。
チズル(私の両親はクルセイダーズ軍の敵襲で、殺された、私は、シャークマシンに乗りこなして、両親の仇を討つために、ここに来たのに・・・)
焦れる気持ちが湧き上がり、少し、チズルはユウタの存在が気になり始めていた。
チズル(・・・こんなんが・・・隊長なんて・・・でも、あの寂しそうな目・・・私、ユウタさんのこともっと知りたい・・・)
すると、あかりが現れた、ショートカットに、緑色の大きなくりくりした目、活発な彼女は、言う。
あかり「隊長・・・戦闘が終わったら、即点検でしょ。次の時こまるわよー。」
ユウタはわかったよといい、あかりについて行った。
ユウタ「チズル。点検いくぞ!!」
チズルはうなずき、それについていく。
その時は、ユウタは千鶴が、projectmadokaクルーとしてこのまま自分に着いてきてくれると思い込んでいた。
恭二とまどかは、一緒にシャークマシンに乗っていた。クルセイダーの戦闘機を何体も撃墜する。
恭二「よっしゃあっ。まどか。まだまだいくぜー。」
まどか「はい。恭二さん。次はハート型のミサイルで迎撃よー。」その時だった。右の席には、まどかが乗っていた。そこに迫ってくる黒い機体・・・
黒い機体「・・・・」
憎しみも、悲しみも、絶望、色々な物が感じられるその機体・・・それの腕のようなものが・・・
伸びた・・・まどかに迫る・・・
黒い男「オワリダ・・・」
まどか「きゃあっ。」恭二「まどかーーーっ」
「・・・・っ・・・・」
恭二は、ベッドから跳ね起きた・・・
恭二は基本雑用係、しかし、艦長の旦那ということで、まどかと同室のベッドで寝ている。
隣では、まどかが寝ていた。普段は好きの見せないアイドルが、夫だけに見せる隙だらけの顔、
恭二は、その顔に近寄り、頭とほおを撫でる、
恭二「・・・・まどか・・・・」
それだけ呟き、ベッドから起き上がり外を見る。
月が綺麗な夜だ。それが今日時の気持ちを落ち着かせた。
翌日艦長業務のため、まどかは、艦長の椅子に座る。修理班、戦術航空攻撃隊長のユウタ、あかりでミーティングを始める。しかし、まどかは、コンパクトを見て常に容姿を気にしていた。進行はあかりが務めた。
あかり「最近、クルセイダーズの敵襲が増えてきといるように感じます。他艦隊も壊滅状態。このprojectmadokaに、焦点を絞って攻撃しているように見えます。」
まどか「あー‼️。」会議中に突然叫ぶまどか
ユウタ「どうかしましたか?」
まどか「会議つまんなーい。なんか真面目な話ばかりでつまんなーい。ねぇ。今から恭二に頼んで料理持ってきてパーティにしましょう。」
あかりは、ツッコむ。
あかり「パーティやってる場合じゃないでしょ‼️
クルセイダーズ軍優勢に戦局が変わろうとしているの!!それどころじゃないでしょ!!」
まどか「えー。つまんなーい。」
これは、艦長のミーティングなんだよな?誰もが首を傾げるが、まどかはIQ300。鋭い発言がとぶ。
まどか「今までの2回の敵襲。この二つを比べてみれば、1回目よりも、2回目の方が、敵の数が多い。それに、回を増すごとに段々と他の旗艦よりも、このproject madokaに集中しているように感じる・・その理由は・・・」
あかり「その理由は・・・」
ユウタ「何か知ってるんですか・・・」
まどかは、真剣な顔で言う。
まどか「わたしが・・・世界一の超一流アイドルで可愛すぎるからよ・・・目立っちゃってるのね。ふふ。敵にまでめだっちゃうなんて・・・」
まどかは、ただ両手をほおにあて、テンション高くくるくる回っていた。
あかりとゆうたは付き合ってられないといい部屋を出た。
恭二は、基本雑用係だ。今日は、浴室清掃の日だ。
相変わらず、やることが多いな・・・。
またサボることにした、再び図書室へ
すると、女が調べていた。煌びやかな、アイドルオーラこれは、・・・まどか・・・・
恭二「おまえ・・・まさか・・・気づいて・・・」
まどか「あ。恭二。やっぱりきてくれたー。」
まどかは、いきなり恭二に抱きついた。
まどか「最近のクルセイダーズの攻撃。おかしいとおもったのよね。まるで、この船の何かを狙っているような・・・それに・・・攻撃している艦隊を調べていると、男女の職員の比率が半分半分くらいの比率の艦隊ばかり狙っているように感じたの・・・」
さすがiq300、恭二は頭の回転には敵わないと感じた。
まどか「で。調べたら。この論文が出てきたの?これ恭二も見てたわよね。」
恭二「ああ。気になる言葉が出てきてるよな。」
「プロフォール」今となっては当たり前にみんなのエネルギー資源となっているもの、それを発見し、研究し内容。
まどか「ときめきが脳内に影響を与えることにより、血中のプロフォール量が、増大する。」
恭二はその言葉を噛み締めるようにもう一度言う。
恭二「ときめきか・・・」
その時、恭二の頭が閃いた・・・
恭二「そうか・・・この艦隊の艦長は、世界一のアイドル、倉嶋まどか、みんなそれで、ときめいて・・・プロフォール量が増える・・・それで、隊員の士気も上がり、なかなか、でごわくなるわけだ。」
まどかは、それを聞き、言う。
まどか「ときめきがある限り、クルセイダーズ軍は我が軍に苦戦するのは必至。敵はこのときめきを弱体化する方法を考えているはずだわ。」
恭二は、考える。ここで、敵を探りに行くのが得策だ。シャークマシンに乗れれば1人で行けるが、残念ながらシャークマシンはまどかと2人乗り。
悩んでいる時だった。警報が鳴った。
警報の声「前方より、クルセイダーズ軍、戦闘機4体出現。遠距離タイプ2体、近距離タイプ2体。」
まどか「結構な数きたわね。、ユウタ君は、シャークマシンを率いて出てもらうわ。あかりも、専用シャークマシンで出撃してもらいましょう」
恭二は、迷ったまどかを危険に晒すのか・・・迷った挙句覚悟を持って言った。
恭二「ここは、敵地を探るのも含めて俺たちも出るか。」
まどかは、不安そうに俯いたが、すぐに覚悟を決めた瞳で頷く。
まどか「ああ。いきましょう‼️恭二」
2人専用機の2人乗りシャークマシンに乗る。
「システムオールグリーン。発射準備完了」
恭二は、深呼吸し、まどかに行った。
恭二「結婚して、初めての共同作業だな。」
結婚式をやる予定だった。
クルセイダーズが、攻めてきたのでできなかった。
結婚指輪も吹っ飛んでしまった。
まどか「そうね。こんなかたちとはね。でもあなたとなら悪くないわ。」
恭二「いこう。」 恭二 まどか「発進‼️」
艦長と恭二の初めての共同作業は戦闘機の操縦だった。
クルセイダー軍中枢。ロッカー室で、戦闘機用スーツに着替える。女がいた。
「project madoka・・・シャークマシン・・・ユウタ・・・」うわ言を呟きながら、淡々と着替える女・・着替え終わると1人の女の顔が頭に浮かぶ・・・
「・・・・・・あかりっ‼️・・・・・」
女は勢いよく、ロッカーの扉を閉めた。ものすごい音がロッカー室内に響いた。
「project madoka・・・シャークマシン・・・ユウタ・・・ときめき・・・あかり・・・全部許さない‼️」
スーツの中から、注射器を取り出して注入。そのシリンジには「プロフォール」と書いてある。
「私は、ゆうたを思うきもち、これは、ときめきだ!!今「プロフォール」を注入したことで、私には、ときめけば身体能力以上の力が出るように!!」
その女の脳裏は、あかりの顔が浮かぶ、それがメラメラ燃えた!!
「・・・・あかり・・・・あの女だけは・・・」
ロッカー室から、プロフォール軍の戦闘機、セイバーブレイドに向かう女。ロッカー室には名前が書いてあった。・・・・「サカモト・チズル」と。