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第55話 だからこそ悩ましい

ミロアは前世の記憶の知識と自身の生きる世界と状況から、自分が悪役令嬢でミーヤがヒロインなのではないかと考えていた。それというのも、前世の恋愛小説で大流行した内容が『前世の記憶を思い出した悪役令嬢の物語』なのだ。『そういう物語』とミロアの生きる世界を同じものだと仮定すると、ミロアが悪役令嬢でミーヤがヒロインと思えてしまうのだ。



(少なくとも……私はそう思っている。だからこそ、学園に復帰した後は彼女だけは目を離すわけにはいかない。今の時点では彼女は不利な立場にいるけど、いつヒロインの特権で逆転とか起こるか分からないし……)



ただ、今のミロアは屋敷で療養中。学園への復帰は後二週間もないが、現時点でミロアとガンマの婚約は破棄され、ミロア以外の主要人物は窮地に立たされている状況、その中にはミーヤも入っている。もし、そんな中でミロアが学園に復帰したらどうなるか、どう行動すべきか悩ましい。



(婚約破棄までしたんですもの。きっと私も視線に晒されたり噂されたりするでしょうね。下手をすれば邪推して迫ってくる輩も……それは専属騎士がいるから大丈夫だけど、私自身がどう行動するべきかが問題ね)



前世の転生悪役令嬢小説では、主人公となる転生者がうまく立ち回るものなのだが、前世のミロアは現実の世界でそんなことが簡単にできるはずがないと思っていた。物語の中の転生者は何かと都合が良すぎる状況が起こりやすかったり、意外な味方が地味に多かったりするからだ。



(いわゆる『成り上がり』とか『逆ざまぁ』とかが目立っていたけど、現実でそれを上手く実現できるのは難しいはず……私がガンマ殿下を罠にかけることができたのは殿下の性格を把握していたからできたこと……中身が不確定なミーヤには難しい……。だからこそ悩ましいわね)



今ミロアがほしいのは情報だった。とにかく現時点でわかっている主要人物の情報がほしい。今はオルフェが手紙をよこしてくれているが、それでも限界がある。



(やっぱりオルフェに彼らと接触してもら……うのは避けたほうがいいわね。実はオルフェが『攻略対象』だったら味方を取られる可能性もあるし)



オルフェにミーヤたちと接触させるのは危険だとミロアは思う。何故なら、悪役令嬢とヒロインがいるのならば必ず数人の『攻略対象』がいるのが定番。その中には他の王子や悪役令嬢の近しい者が入ることもある。オルフェのような幼馴染などがそうだ。



(もしもオルフェが『攻略対象』だったらミーヤに近づいたことをきっかけに二人が……考えただけで胸のうちからモヤモヤするわ。オルフェには接触は控えてもらうしかない。でも、他に情報を入手できる方法ってないかしらね)



ミロアやガンマのような貴族が通う学園は、広大で設備が整っている。無論、防犯対策等も相当なもの。非公式な間者を送り込む余地もないくらいに侵入者を寄せ付けないのだ。


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