白澤博士の大発明?
『さて、自己紹介も終わっ
ピンポーン
「あれ、インターホンの音じゃないですか?」
「誰か来たのかな、オニ、行ってきて」
「おう、姐さん!」
「タマモノマエさんのこと、姐さんって呼ぶんですね…」
〜玄関〜
「やあこんにちは。」
「アンタは白澤博士!」
「今日は試作機が出来たのでね、見てもらいたいのだ」
「とりあえず今いる人たち呼んでくるぜ、ボスは顔出さないけど…」
「これは…何なのですかな?」
「あの、その前にこの科学者みたいなオジサン誰なんですか?」
「…白澤博士。ボスから金を援助してもらって色々開発してる。」
「いかにも、我こそが物理化学生物地学、何でもござれの科学者。ドクター白澤である。それにしても君は見ない顔だねえ。」
「新人のザシキワラシです!よろしくお願いします!」
「うむ、礼儀正しいしその目は気品に溢れてる。頭も良いのだろうな。」
「ありがとうございます!」
「白澤よ、早くこのカラクリの説明をしてほしいのう。老体のワシはあまり立ちたくないのじゃ」
「すまなかった。少し大きいから庭に設置してから話をさせてくれ。」
〜庭〜
「これはな、悪党ガチャというものだ。」
「ガチャ…というと、中からカプセルが出てくるのでしょうか?」
「これはスイッチを入れると悪党がワープしてこの出口から出てくるのだが、どんな悪党が出るかは運次第なんだよ。」
「使い勝手が悪そうじゃのう」
「とりあえず初回は無料だから引いてみると良いさ」
「初回無料って…金取るのかよ!」
「まあ毎日ミッションをこなせばある程度は引けるようになってるからさ。」
「なんだかまるでソシャゲだなぁ…」
「引いてみますよ…!」
☆1 ジャンク品店店主 札野定吉 (21)
「☆1か、残念ながらハズレだ。」
「ちょっと残念です。」
「え、ちょっと…ここ、どこ?いや、君たちは一体?」
「なんかこの子悪そうには見えないんだけど…一体何をやらかしたの?」
「え、何のことだか…」
「『夜中にラーメンを食べた罪』らしいな。」
「ショボいのう。」
「☆1 はこんなものさ。」
「なんで急にどこかに飛ばされて、罵倒されなきゃいけないんだよオレ…」
「うーん、悪の組織的にはあまり役に立ちそうにはないですね…」
「ガチャは有料だけどリストラは自由だからね、また回して必要な人を集めれば良いさ。」
「次は俺がやっても良いかなぁ?」
「おうモクモクレン!やってやれ!」
「待て待て、石が無い。ミッションをクリアすれば石がもらえるから5個集めてくれ。」
ミッション
「チュートリアルをクリアせよ 悪党石×5 達成!」
「さっきのでチュートリアル終わって使い方わかったので達成してますね。」
「よ〜し!モクモクレンいきます!」
☆2 火事場ドロボー 梶葉 坊(23)
「☆2ならまあまあ使えるかぁ?」
「俺は梶葉やで。よろしくたのむわ。」
「確かにさっきのボーヤよりは悪そうだねえ」
「☆2は序盤なら期待できる…はずだ。」
「悪いな札野、お前はリストラだ。」
「うん俺もう二度と来ない。」