彼らについて
「クソっ、また会議かよ。かったりーな」
「…ナイフの練習がしたい。欠席でいいか?」
「ダメですよカマイタチさん!それに練習は朝もしてたでしょう!」
「会議場までは長くて腰に来るのう」
「今時はオンライン会議が主流なのに、アナログですな」
「いいんじゃない?悪役っぽくて。」
~会議室~
『よく来てくれた。オニ、カマイタチ、ザシキワラシ、キョンシー、モクモクレン、タマモノマエ』
部屋中に低い声が響き渡る。声の主はこの場にはいないようだ
「…なぜ6人しか来てない?」
『じつはまだ作者も決ま…ではなく、彼らは別のところで動いている』
「さっそく始めてもらってよいかの?」
『すまなかった、キョンシー。みな席についてくれ』
『さて、そういえばザシキワラシは会議に出るのは初めてだったかな?』
「は、はい!どう振る舞えば良いのか…」
『まずは自己紹介からした方が良いかもな。まずオニからお願いしたい。』
オニと呼ばれた大男は、立ち上がって自己紹介を始めた。筋肉を見せつけるような黒いタンクトップをつけている
「俺はオニだ。主に力仕事なら俺に任せろ!よろしくな。」
「よ、よろしくお願いしますね」
『オニは馬鹿だがとてもパワフルだ。悪い奴ではないな。』
「…ここ、悪の組織ですよね?」
『さ、次はカマイタチだ。』
カマイタチと呼ばれた少年がめんどくさそうに立ち上がる。背丈から見るに高校生くらいだろうか。顔にはホッケーマスクを付けており、どこか不気味だ
「…カマイタチだ。」
「よろしくお願いします!」
『彼は走るのがとても速いが、あまり人と接しようとしない。
だが、お前はカマイタチに助けられたんだろう?ザシキワラシ?』
「は、はい!でもみんな私を受け入れてくれるから、みんな私にとって命の恩人で…だから、みなさんの役に立ちたいんです!」
『そうかそうか、やる気があるのは好きだ。次はキョンシー頼む』
キョンシーと呼ばれたのは老人。いかにも中華風のジジイといった風貌だ。
「ワシはキョンシー。見ての通りジジイじゃ。よろしくのう。」
「こちらこそ!よろしくお願いします!」
『キョンシーは昔凄腕の暗殺拳使いだった。今でもまだまだ戦えるらしい』
「怖いですね…」
「どうじゃ、会議が終わったら2人でギョウザでも…」
『次はモクモクレン、頼む』
モクモクレンと呼ばれたのは小太りの男。メガネの奥は意外と穏やかな目つきをしている
「俺はモクモクレンだ。普段はデジタルルームにいることが多いからさ、ネットワーク関係で困ったら教えてよ」
「よろしくお願いしますね」
『彼はハッカー。物知りだし、意外と人付き合いも良いからすぐに仲良くなれると思う』
「ハッカーではなく、クラッカーと呼んでもらいたいけどねえ…そもそもハッカーは技術を持ってる人の総称でそれを悪用するのがクラッカーと呼ばれ…」
『次、タマモノマエ頼む』
タマモノマエはセクシーな女性だ。黒髪ショートでメガネと、見た目からして仕事が出来そうだ。
「あたしはタマモノマエ。秘書としてサポートするの。よろしくね。」
「よろしくお願いします」
『彼女は表立っての活躍は苦手だけどアシストに回ると驚くべき手腕を見せる。』
「私もあなたのようになりたいな…」
「ふふ、ありがと。」
『最後はザシキワラシ、頼むよ』
ザシキワラシと呼ばれた中学生くらいの少女。彼女は他のメンバーの前に立って、自己紹介を始める
「えっと、ザシキワラシ…という名を与えられました。
早く仕事を覚えて、みんなの役に立ちたいです!
えっと、好きなものはチョコレートと、ロリータ服で…
これから皆さんと仲良くなっていけたらと思います!
皆様どうぞよろしくお願いします!」
コードネームは全て妖怪の名前が使われてます
足が速いカマイタチ君と、出来るだけイメージに近いように名付けてます。
個人的にはカッパが好きなのですが
イメージに近づけるのはなかなか難しい…