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不死、襲撃者を襲撃する




その夜、早速襲撃が発生した。襲撃者の首魁は昼間俺が殴った安倍(あべ)涼雅(りょうが)くんである。手下である奴らを3人ほど引連れている。


襲撃場所は勿論照天(てるそら)御上(みか)の住まう場所である住宅地にある一軒家、どうやら彼女のためだけに一件用意したらしく本当に部屋がありあまっていた。両親とは既に話し合って決めたことらしい……いや、話を聞くにそんな単純じゃなさそうだがな。

それで襲撃者共は無警戒でドアの鍵を開けて入ってきていた。いやまぁたしかに安倍家が用意した家だから鍵があるのは納得できるがこんなやつに渡してんの……?しかもなんで無警戒なんだか……なんも知らない女だと思ってんだろうなぁ。


「確かにあいつは何も知らんけど俺がトラップ用意してんだよなぁ」


ということで引っかかるのを待つ。色々と用意したからなぁ、楽しみだ。



その夜、とある家から4回ほど悲鳴が聞こえたそうだ。





そして目の前に縛られてすんげぇ喚いてるヤツらがいた。音というか振動そのものをシャットダウンしているから何言ってるかわからんが大方俺に手を出してうんぬんかんぬんって言ってんだろ?

なんか言ってるヌルヌルしたやつや半裸の男、亀甲縛りになってる男を後目に呆れていると。


「どっちにしろこの時間帯に来たお前ら、なんのために来たんだよ……って……話、なんだが。バカがまた釣れた」


リビングでそいつらを放置していると鍵を閉めたはずのドアからまた鍵が開く音がする。ということで気配を無くし、玄関の天井に張り付いて見届けてみる。

これだけで見つからないのだから夜って言うのは便利だねぇ。夜目が聞かない人間相手なんてそんなもんよな。はい、確保。下に設置しておいた手動式のトラップを起動ってね。


「なっ!魔法陣!?」


御足労ありがとうさん、捕縛系統の魔法なら容易いよん。


「はいはい、侵入者は出荷よー」

「ひっひぃっ!?」


あ、天井に張り付いてる俺を見て気絶した。人の顔を見て気絶するなんて酷いジャマイカ、それにあんたら陰陽師なんだろ?慣れてるかと思ってたんだけどなぁ……


「まぁいいや、まじで出荷しマース」


どこに、と問われれば安倍家総本山にこいつらが何したのか分かるよう動画入りのSDカード付属させて送り返す。方法は簡単、手配しておいた奴らに任せるだけ。

奴らって誰かと言うとここら一体を仕切っていた極道共である。この前歩いていたら絡まれたから本拠地潰してやったら舎弟になったのでこき使っている。別に酷いことしてないけどな、むしろメリットを与えているぞ。


「相変わらずはええな」

「そりゃ兄貴の呼び出しですぜ?それに付近で待機してたのにすぐ来れないってことがあっちゃァ失礼でさぁ。そんじゃこいつらを安倍家総本山に送り届けりゃいいんすよね?」

「おう、丁重に……扱わなくていいや、普通のダンボールかなにかだと思って運んで。犯罪者だし」

「あいさー」


総勢8人の襲撃者共を方に担ぎトラックの荷台に放り込んでいく極道共。あ、ヌルヌルしてる奴が手から抜けて地面に顔から落ちた、ウケる。


「ほいじゃ護衛に戻るかねぇ」


眠気なんか不死になってからないし、案外俺ってば護衛に向いてんのかね。



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