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重大な詐称が判明

「こんな所にダンジョンがあったとは・・・調査不足が情けないでござる」


言われればすぐ気づくような、エリアへの入り口。

みんなが見逃していた。

月花に言われ、初めて気付いたのだ。


「うう・・・暑いです」


メイルが泣き言を漏らす。

此処は熱帯雨林のフィールド。

雨が降り続けているが・・・とにかく暑い。

湿気が凄い。


「ジメジメジメジメ・・・水は嫌いなんですよ」


「おい、そこの魚類」


人魚らしからぬメイルの発言に、思わずつっこむ。


まあ、本当に暑い。


気候調整の魔法を使えば楽なのだが、それではつまらない。


ん。


「この石像、さっきも見たよな?」


柱の上で、猫がのびをしている石像。

見覚えがある。


「さっきから真っ直ぐにしか進んでいないでござる。気の所為だと思うでござる」


んー。


「でも、目印に巻いた布があるからな」


多分、間違いない。


「・・・空間が歪んでいるでござるか・・・」


カゲが呻く。


なるほど。


「月花」


「はい」


「何を企んでいる?」


「何でそうなるのですか!おかしくないですか?!」


月花が非難する様な声音で叫ぶ。


「いや・・・入り口発見の時から違和感あったんだが。この流れ、また新たな従魔増やそうとしてないか?」


「ご主人・・・気落ちしておるのは分かるがの・・・疑いすぎじゃて。巧妙に隠されていたダンジョンを見つけたから攻略する、それだけじゃよ」


フェリオが言う。


なんかこう・・・予感が。


「分かった。従魔を増やしても良いが・・・条件が有る」


「うさぁ?」


ルナナが小首を傾げる。


「猫以外なら良いよ」


「何でにゃあああああああ?!」


茂みから黒猫が飛び出す。


「猫だから駄目」


「・・・猫でござるな」


カゲが頷く。


猫がうるうるする目でこちらを見る。


「ご主人様、何故猫だと駄目なのですか?」


月花が尋ねる。


何故ってそりゃ・・・


「最近、猫関連で苦い思い出があったからな。しばらく猫は見たくない」


「にゃ・・・でもにゃ、みゃーは神猫。凄く役に立つにゃ?」


「ほう?」


「かみねこ、なら、噛むの概念を顕現・・・あらゆる存在を噛み砕くにゃ。しんびょう、なら、時間の概念を操り、加速や遅延を引き起こすにゃ」


「それは・・・確かに強そうだ」


「二重存在、にゃあ。名乗るまで・・・蓋を開けるまではどちらか分からない。無論、何時でも名乗りなおせるにゃ」


・・・加速は魅力か。


「・・・そう言えば・・・そもそも、従魔にできる上限超えてるぞ?」


6/FFFFFFとかなってたからな。


「まあ物は試しにゃ」


・・・まあ、仕方がないか。


ボウッ


黒猫の足元に魔法陣が現れ、俺の額に魔法陣が吸い込まれる。

謎演出。


これで、


シルビア 人間 67万 宝王 3万

カゲ 影人 67万 忍王 3万

月花 フェアリー 104万

フェリオ 神狼 163万

トライプニル 焔締 96万

ルナナ うさぎ 240万

メイル 雲の巨人の義理の娘 220万

バスレト 駄猫 12万


従魔:7/FFFFFF


・・・おい。


「上限を超えて契約できたのはどうでも良いとして・・・バステトの紛い物みたいな名前だとか、種族が神猫じゃないし、実用に堪えないくらい弱いじゃねえか」


ちなみに、グダグダで仲間になったメイルは異様に強かった。

種族名はスルーした。


「就職の際に見栄を張るのは常識にゃ」


バスレトが首を振る。


「・・・契約解除されても文句ないよな?」

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