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強制徴兵

カゲ以外の従魔は、送還している。

月花は肩の上だけど。


それにしても、


「スレイ達ついてくるかと思ったが、来なかったな」


俺の疑問に、


「スレイ殿は、メンバーがリアルで圧力かけられたようでござるな。親族に手を回され、離脱せざるを得ない方が」


・・・外道だな。


「そういうややこしい事する奴は、リアルで女神様の天罰が当たるぞ」


「むしろ女神様は、魔王軍と戦う事を推奨されているので・・・」


カゲが困った様に言う。


「そんな事無いと思うけどな。女神様は、きっと何も強制してない」


でも、


「スレイは自由の身なんだろ?」


俺の言葉に、カゲは小首を振ると、


「メンバーが脅迫材料になった上、スレイ自身もリアルで圧力をかけられているでござる」


「・・・もう、ログアウトやめて、通信拒否設定すれば良いんじゃね?」


「メンバーはだいぶ揺らいでますからね・・・」


面倒な。


ともかく・・・やや不本意ながら、ダンジョンのソロ攻略が開始できた。

ダンジョンソロ攻略100個は遠いけど、頑張ろう。


・・・50くらいまでは結構難易度低くて短いのが多かったけど、長くて難易度高いのが増えてきた。

100階層くらいのダンジョンも発見されているが、手は出していない。

中継ポイント的なショートカットも無いしな。


ヒュン


マンタに乗った、サハギンの兵士が飛んでくる。

お前ら、海の中にいろよ。

雲海は海じゃねえ。


「ライトニングスピア!」


月花が無数の雷の槍を放ち、あっさり撃墜した。


「コレクトスレッド」


魔力の糸で、ドロップの山を回収する。

空中で倒すと面倒だ。


「あ、見えてきましたよ」


月花が指差す先・・・あれが・・・


「ここまで3日。かなりかかったな」


俺が言うと、


「上出来じゃよ。本来の想定人数、レベルでは、1月はかかるわい・・・雲と雲の移動に小ダンジョン通る箇所でも、外側から飛び移ったしの」


フェリオが顔だけ出して話に混じる。


「うさ、うさうさ、うさぁ」


ルナナがうさうさ言う。

会話に混じるなら、ちゃんと喋れよ。


「・・・なるほど、ルナナ殿。それは気づかなかったでござる」


「?!」


カゲ、今の言葉分かったの?!

・・・あれ・・・


「うさぁ」


目を細め、ルナナが呟いた。


・・・


『実はそうなのです』


と書かれたプレートを持っている。

く・・・筆談だと・・・

何言ってたんだ。


とにかく。


やっと。


「ダンジョンの入口に辿り着いた」


呟く。


長いよ。

この後、標準時間3ヶ月の攻略期間・・・


「では、レベル上げするでござる」


カゲが言う。


・・・?


結局、攻略レベルに満たなかったらしく、レベル上げしながらの攻略となった。

攻略に2ヶ月・・・帰りに1週間。

都合2ヶ月半・・・これからはもっと大変なマップが増えそうだ。

100個攻略とか、可能なのだろうか?


--


「強制徴兵?」


面倒な話だ。


リアルで権力者が作った、国際機関、人類最終試練対策連盟。

国際法とやらで、LJOプレイヤーは、労役の義務を課せられるらしい。

俺もバレたら、何か言われるのだろうか。

リアルで見つかったらログアウトも避けよう。


ゲーム内に作られた、LJO攻略機関。

ゲーム内でも、プレイヤーを管理、都市防衛や護衛、都市建設など、

とりあえず、冒険者ギルドは脱退しておいた。

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