表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

54/254

新しい仲間

ヒュッ


敵のロボットが繰り出したパンチ。

躱し、火馬の尾を鞭にして、巻き付け、引っ張り倒す。


ガッ


もう一本腕が出て、体勢を維持。


ガッ


隙を突いてフェリオが飛び込み、ロボットの腕を噛み砕く。


コウッ


ロボットがレーザーを放つ。

何とか躱す・・・トライプニルがモロに喰らって脚が吹き飛ぶ。


月花がトライプニルの回復に回り。


「こっちだ!」


ロボットの背後から、氷薔薇の巨大斧でロボットを殴りつける。

ロボットが後ろに放ったのは・・・誘導ミサイル?!


ゴッ


トライプニルが正面からロボットに突撃。


ぐら


バランスが崩れた所に、フェリオの電撃ブレス。

ロボットが沈黙する。


・・・強い。


未踏派領域、月面基地。

ちゃんと月花に時間の流れ方や、脱出不可地域でないか確認した上で進入。

したは良いが、とにかく火力が足りない。

推奨レベルが20万・・・決してレベル的に無理がある訳ではない筈なのだけど。


尚、宝飾解放(ロストトレジャー)を使えば倒せるのだが、雑魚にそんなもの使ってられない。


「きついな・・・」


「そうですね・・・やはりご主人様・・・」


俺の呻きに、月花が困った様に言う。


「従魔を増やす・・・それしか無さそうじゃな」


フェリオも苦々しく言う。


・・・俺は弱い。

ソロとなれば、従魔頼りになる。


・・・


「我は戦闘が苦手であるからな。戦闘が得意な従魔が必要だ」


トライプニルが言う。

お前戦闘できるって言ってたじゃん。

というか、戦闘できるときとできないときがあるよな、何故か。


「・・・そうだな・・・従魔を増やす事も考えても良さそうだ」


ガシャン


さっきと同じ奴が2体・・・やはり宝飾解放(ロストトレジャー)を使うしか・・・!


「・・・む?言質は取ったから、もう敵は不要なのだが」


トライプニルが困った様に言う。


シャッ


フェリオの一撃で、1体沈む。


ぱかん


トライプニルの蹴りで、1体大破。


「ご主人様、早く新しい従魔を迎えに行きましょう・・・そうですね、月の宮殿の兎とかどうでしょうか」


月花が言う。


待て、お前等。


「おい、お前等、手を抜いてただろう」


「心外じゃな、ご主人よ!」


フェリオが叫ぶ。


「疑うのであれば、我の心を覗いてみるが良かろう」


「覗けねえよ?!」


トライプニルの無茶振りに突っ込む。

俺に読心スキルなぞ無い。


「従魔と心を通わせれば、お互い考えている事が分かりますよ?」


月花が言う。


そうなのか。


「うむ、以心伝心、それが信頼関係の行き着く先」


つまり、まだお互い信頼仕切れてないという事か。


「まあ、嘘なんですけどね」


「・・・」


「おお、ご主人の考えている事が分かる・・・今溜息をついたじゃろ!」


フェリオ。


「お前は心を読めるだろ、ご主人はそう考えたな?」


トライプニルが言う。


「お前等、真面目にやってくれ・・・頼むから・・・」


俺はがっくりと膝をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ