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「・・・これ、どうやって戻るんだ?」


「簡単じゃよ。メニュー、と念じればメニューが出る。その一番下に、ログアウト、があるからそれじゃな」


ログアウト、と。


5、4、3、2、1、と数字が表示され・・・


気付いたら、部屋のパソコンの前にいた。


:シルビア「・・・これ、どうやって戻るんだ?」

:老婆「簡単じゃよ。メニュー、と念じればメニューが出る。その一番下に、ログアウト、があるからそれじゃな」

メニュー

:メニューを呼び出しました。

ログアウト

:ログアウトを選択しました。

:5

:4

:3

:2

:1

:ログアウトしました。


・・・なるほど・・・


再度、呪文を唱え・・・


「想像力が有ればこんな事が出来るのか・・・有り難うございます」


「なあに、儂は、楽しんで貰えればそれで良いの、じゃよ」


老婆が、ひょこ、ひょこ、と立ち去った。


その後は、スライムや大蟻を倒した。

文字でやるより楽しいし、攻撃の仕方を工夫すれば連続で攻撃したり出来て・・・

少しずつ倒すのが早くなってきた。


にしても・・・持てる荷物が少なすぎるな。

良く分からないアイテム時々ドロップするけど、持ち物が一杯で持てない。

武器とか盾とかは優先して拾っているけど。


街とかに行ってみるかな。


メニュー、からマップを選択。

街は・・・向こうか。


敵は代わり映えしない。

この辺は初心者の街?


凄くロボットみたいな動きで大蟻と戦っている人がいる。

多分、まだ文字を読んでいるのだろう。


プレイヤーを見つけたから早速挨拶・・・といった事は出来ない。

所詮、引き籠もりは引き籠もりである。


・・・あの人強いな?!

豆腐を切るように、大蟻が一撃で両断された。


街に着く。

さて・・・どうしよう。

とりあえず、荷物を売りたい。


道具屋・・・道具屋・・・

強面のおっちゃんがやってる店と、セクシーなお姉さんがやっている店と・・・

お姉さんかな。


・・・


え、店の人に話しかけるって、難易度高くない?


「どうした、あんちゃん」


強面のおっちゃんが話しかけて来る。


「あ、すみません・・・あの・・・」


「おう、どうした?」


気さくな人のようだ。


「荷物を買い取って欲しいのですが」


「ん?大抵、買取は冒険者ギルドで行うんだがな。武器だけなら買ってやっても良いぞ」


冒険者ギルドかあ。


「すみません、では、武器だけ」


ダガーが2つ、ショートソードが1つ。


「ふむ。これなら、2万だな」


コトリ。

銀貨を数枚渡される。

懐に入れると消え、所持金が2万増える。

便利。


「有難う御座います・・・それで、冒険者ギルドの場所を教えて貰っても良いですか?」


「そこの角を・・・」


おっちゃんが説明を始めると、マップの一部が点灯した。

恐らく、目的地だろう。


「有難う御座います」


礼を言って、ギルドに向かう。


--


「すみません〜」


「あら、いらっしゃい」


お姉さんがにこやかに応じてくれる。


「ここで色々買い取って貰えると聞きまして」


「はい。買取やっていますよ。そちらのカウンターですね」


鑑定レンズっぽい物を持ったドワーフが座っている。


「貴方は冒険者ギルドへの登録が済んでいますか?」


「多分まだですね」


「それでは、登録をお勧めします。一般では受けられないクエストを受けられたり、買取価格が上乗せされます。クエスト達成でポイントも貯まり、ランクも上がりますよ。他にもギルド員専用の施設や、割引価格でアイテムを買えたり、日によっては更に割引で物を販売したりします」


・・・


恐らく、登録しない手は無いんだろうけど、ここまで言われると不安になるな。

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