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既に負けている

「創生や維持のセンスは優れていると、使者の方も関心しておられたじゃないですか」


メイルが、女神様にワインを注ぎつつ言う。


「世界創造のセンスを褒められるのは悪くない・・・が・・・あれは、ただのフォローだった気がするよ。使者が連れていたペットの梟を見た途端、腰を抜かしてへたり込んでしまったからな」


うわ、それは恥ずかしい。


「あれは・・・神力の調整が甘かったのだと思いますよ。使者の方も、梟を叱りつけてましたし・・・」


メイルが、パタパタ手を振る。


「まあ、相当呆れられたのは確かであろう」


そりゃまあ、ペットの梟見て腰を抜かした神に、敬意は抱けないだろうな。


「まあ、まだ候補に上がっただけだ。実際に選出される事は無いだろう・・・選出されたら、今までの様に気儘に世界創造と破壊をしていれば良いわけでもなくなるしな」


破壊しないで下さい。


バタン


空気を読まない闖入者。

アーサーと、ポラリスだ。


「シルビア殿おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」


「・・・どうした?」


「どうしてサボっておられるのですかあああああああああ!人類の代表をどう考えているのですかああああああ!」


「・・・いや、俺は代表やらないぞ?」


「トキさんですわ!!」


じゃあ、俺に言うな。


「にゃ?」


資料を読んでいたトキが、頭を上げる。


ポラリスとアーサーが両手両足を広げ、両手を上にあげ、叫ぶ。


「ランキングぼおおおおおおおおおおおおど!!」


うわ、恥ずかし。

ちなみに、両方既婚者、子持ち。


にゅにゅにゅ


ランキングボードが現れ、順位が表示される。


1位 ソフィア 1,334,221,266 ポイント

2位 ミカエル 77,777,777 ポイント

3位 テレス 48,564,564 ポイント

4位 イレーザ 7,323,344 ポイント

30位 レイ 2,148,177 ポイント

39位 サクラ 2,056,444 ポイント

73位 ユウタ 1,644,388 ポイント

97位 エレノア 1,423,236 ポイント


「支援者の数が重要だと言ったな・・・?その通りだ・・・そしてこれが・・・六英雄の実力である!!!」


アーサーが、高らかに叫ぶ。


「トキさんは圏外・・・これで、やる気があると言えるのかしら?!」


ポラリスが叫ぶ。

いや、ポイント集めてないだけで、レイ達のポイント集めれば1桁順位行くからな?


「余りにも愚かで哀れ。誤英雄は既に負けている・・・何故それが分からないのでしょうか」


「「なっ?!」」


オトメの煽りに、あっさり乗るアーサーとポラリス。

いや、出鱈目言ってからかおうとしてるだけだと思うぞ。


「分からないのですか?この勝負を受けた時点で、誤英雄の敗北は決まっていたのです・・・あなた方は、最初の選択肢を間違えたのですよ。愚かな人間どもめ」


「ふざけないでください!!」


ポラリスが、その目に敵意を見せ。

アーサーが、オトメにつめより、


「貴様・・・その首たたっ斬ってやろうか?!薄汚れた口をきけなくしてやる!」


俺の仲間を切るな。

ロボットの首落としても死なないんじゃね。

オトメは口以外から声出すぞ。

お前が10人いても、オトメには勝てないぞ。


「・・・ツッコミは、口に出してはどうだろうか?」


「イヤだ、めんどい」


ロリアのツッコミを受け流す。


オトメは、愉悦の表情を浮かべ、


「1位がソフィア様、2位がトキ様ではない・・・此処まで言えば分かりますか?」


ぴき


アーサーと、ポラリスが、時間が停止した様に固まる。

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