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百柱神

「何の用だ?」


「シルビア殿!!人類代表の選出・・・真面目にやるべきである!」


ああ、やっぱりポイントの件か。


「ポイントを稼ぐのはトキだぞ?」


「そのトキが、極めて低空飛行しているのが問題ですわ?!」


ポラリスが手を掲げ、


「ランキングボード!!」


にゅ


空中に輝く板が現れる。

漆黒の文字が並び、


1位 ソフィア 21,434,222 ポイント

2位 テレス 877,144 ポイント

3位 イレーザ 844,188 ポイント


100位まであるようだ。

レイは・・・26位か。


「何が言いたいか分かるな?この点差・・・」


アーサーが、怒気を滲ませ、言う。


「・・・言いたい事は分かった。お前等ももっと頑張って、ソフィアに協力しろよ」


「「??!」」


アーサーとポラリスが、声にならない声をあげる。


「シルビアさん!!今、ソフィアは・・・我々5英雄が力を合わせ、圧倒的な1位です!からかっているのですか?!」


え。


「いや、全然駄目だろ?」


「・・・シルビア殿・・・表の見方が分からない訳では無いであろう?」


アーサーが困惑した様に言う。

いや、な。


「えっと・・・たとえば、2位から30位までが手を組めば、あっさり1位の点数を抜きますよね?」


エレノアが、おずおずと告げる。


「そんな仮定に何の意味が・・・あって・・・あ」


ポラリスも気付いたようだ。


人類の代表を決める・・・これは、効率良く点数を稼ぐ事が重要ではない。

むしろ、どれだけたくさんの人を集められるかが重要だ。

そう・・・かつて六王が個を捨て、人を集めた様に。


たかだか上位30位を集めたくらいで逆転されるのは、話にならないのだ。


それにしても・・・五英雄は、そこそこ優秀な筈だが。

他の人だか、グループだか、相当健闘しているな。


今の状況・・・誰が代表になっても、おかしくない。


--


「百柱神?」


俺は、知らない単語に、聞き返した。


いつも通り、湖畔。

優雅なテーブルセットが『創られ』、形容できない美食が並ぶ。


女神様主催のお茶会・・・と言っても、俺達がたむろっている場所に、女神様達が来ただけだが。


「うむ。私が候補に上がっているらしくてな・・・世界創造や、維持の能力が認められたのと・・・閉塞感の打開が云々・・・まあ」


女神様はくすりと笑うと、


「つまりは、天上の存在達の余興、だな」


神々は人智の及ばない存在。

やる事のスケールが違う。

百柱神が何かは分からないが。


「百柱神は、全ての神々の代表機関・・・文字通り百柱の神で構成され、全世界の消去を決定する事すら可能です」


「・・・それはまた・・・」


オトメが解説。


「まあ、凄く偉い神々、と思っていただければ間違いありません。大神アテナ様、オーディン様、ゼウス様、ハデス様、アマテラス様・・・至高の御神です。ただ・・・」


うっわ、凄い面子。

ただ?


女神様が続ける。


「百柱神は、全員が秩序神・・・しかし・・・私は、荒神。自分で言うのも何だが・・・気紛れだ。秩序を護るべき、百柱神に加わって良い存在ではない。功績や実力も足りないが・・・それ以前の問題だ」


女神様が、自嘲気味に笑う。

長期休載、申し訳ありませんでした。

また気長に付き合って頂けると幸いです。

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