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ギルド作成条件

「ギルド?」


「うん、ギルド」


俺が問い返すと、フェルが肯定の意を返す。


俺のうろんな目に気付いたフェルが、ふと気付いた様に言う。


「ギルドって、PTの上位的な存在だよ。ギルド専用チャットでメンバーの交流が出来たり、ギルドメンバーのオンライン情報を見れたりするんだよ」


ギルドシステムの説明をしてくる。


「いや、システム自体は知ってる。でも、何故その説明を俺にするんだ?」


「んー、PTって、頻繁に解散するから、不便でしょ?だから、ギルド作りましょう!」


・・・


ギルドシステム、その存在は知っている。


だが。


未実装だ。


正確には、実装はされているが、作成する為の仕組みが実装されていない。


「フェル、ギルドシステムの作成イベントは、後日実装予定です。まだ条件も明示されていないので、条件が明示されてから行動すれば良いのではないですか?」


月花が困った様子で言う。


まあ、今すぐ行動する、ではなく、将来の話をしておくだけ、というのも悪くは無いのだが。


月花の言葉に、フェルがにやり、と笑うと、


「ふっふっふっ、月花ちゃん、シルビア・・・そう、一般には知られていない、ギルド設立の条件・・・それが分かった、と言ったらどうする?」


「月花、ギルド設立の条件って何だ?」


「はい、ご主人様。女神様に拝謁する事、または、女神様に認められる事、または、ギルド作成イベントを達成する事、または、ギルド作成アイテムを入手する事、です」


「何で言っちゃうの?!」


フェルが涙目で抗議する。

いや、プレイヤーが入手可能な情報なら、月花なら分かるだろう。


「まあ、現実的に考えて可能な選択肢は・・・3番目と4番目だな」


「未実装です」


・・・


「じゃあ無理じゃないか?」


にやり


フェルがドヤ顔を回復させ、聞いてくる。


「そう・・・そう思うのが一般の人・・・」


「一般の人は、この条件知らないですけどね」


月花がツッコミを入れる。


「私が入手した情報は・・・正に、2番の情報。女神から認められる条件・・・これは、実は、実行可能なのよ」


「そうなのか、月花?」


「はい」


「何で月花ちゃんに聞くの?!」


フェルが声を大きくして抗議してくる。

や、俺の従魔だし。

というか、月花より信用できる存在なんて居ないし。


「~♪」


月花がくるくる回る。


「・・・とにかく・・・その条件なんだけどね・・・」


「フェルが実行可能な物としては、フィールドのA級以上のボスを単独撃破、20種類以上、ですね」


「何で言ったの?!」


フェルが月花をがくがく揺らす。

こら、人のフェアリーに危害を加えるな。


「GR以上のレアアイテムを1種類以上発見する、LR以上のレアアイテムを20種類以上発見する、ダンジョン単独クリアを20種類以上達成する・・・あたりが、ご主人様が狙える条件ですね」


「・・・そんな条件が・・・月花ちゃん、詳しすぎない・・・?」


「そりゃ、フェアリーですから」


実は、存在自体がチートだよな、月花って。


「私も自分のフェアリーに聞こうかな・・・」


「痴女如きに教える情報はないと思いますが」


「痴女じゃないよ?!月花ちゃん、それ本当にやめて?!」


「・・・すみません、痴女に失礼でした」


「酷すぎない?!」

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