パチンコで勝つ方法~パチプロインタビュー~
本日は雑誌『パチンコ無敵百連勝!!』の元パチプロライターDさんに、現代のギャンブル事情をお伺いします。Dさん、よろしくお願いします。
――よろしくお願いします。
率直にパチンコで勝つ方法はあるのでしょうか?
――まず、昔の兵法に『敵を知り味方を知れば百戦危うからず』というのがありますね。そのためにも情報というものがとても大事なんです。なかでも重要なものがいくつかあるのですが、そのうちのひとつ、そのパチンコ屋の資本と経営スタイルですね。
昔は土地の運営のひとつとしてパチンコ屋というものがありました。土地を持つ地主にとって空き地というのは税金対策として、よろしく無い。作物を植えて畑として申請すればましなので、収穫もせず植えた作物を枯らしている畑は土地の税金対策の一環なのです。同様にパチンコ屋というのも土地の税金対策として営業していたものです。今ではほぼ絶滅していますが、個人経営のパチンコ屋はこれが多かったのです。パチンコのみを収入源とするお店よりも、こういった異なる資本で経営するお店のほうが勝率は上がります。
税金対策のお店のほうが、勝ちやすいということですか?
――そうです。パチンコのみの収入で人件費や電気代、経営にまつわる全ての資金を捻出しなければならないチェーン店と、資本が別にあり税金対策のために営業しているお店では、客への還元率が大きく違いますからね。バブル時代には一部上場企業も税金対策としてパチンコ屋を経営していました。そんなお店は利益を出し過ぎては本来の目的からズレてしまうので、ぶっちゃけ美味しいお店でしたね。ですが今はそんなお店は、ありません。
昔に比べて勝ちやすいお店が少なくなったということですか?
――そうですね。ギャンブルというのは世間の景気に大きく影響を受けますからね。あとはパチンコ業界自体が縮小傾向にあるからです。
それはパチンコ業界の話ですか?それともギャンブル全体の話でしょうか?
――パチンコ業界の話ですね。政治家とのパイプの太い競馬や競輪などは、その政治家の資金源として今も安泰ですが、パチンコ業界との関係の深い政治家が、前回の政権交代で力を弱くしてしまった。その上でカジノを新たな政治資金として活用しようとする一派が、今、勢力を拡大している。その一派がパチンコ業界を潰してカジノを作るために、新しい法律を作ってパチンコ業界とそれを資金源とする政治家を締め上げているのが、今の実状ですね。
これからはパチンコよりもカジノの時代だと?
――どうでしょうね。日本ではまだカジノは作られていませんし、アメリカでもラスベガスの真似をして作られたカジノが、経営不振で潰れていくのが現状です。また、今の日本の景気を見ても、カジノが作られたところでそこで落ちる総金額は、たいしたことにはならないでしょうね。
では、株式などはどうでしょう。
――株式市場そのものが、もはや時代遅れですね。もともとは未来への投資であり、パトロンであるべきシステムが、ギャンブルに堕落したことも日本の景気の悪化の原因のひとつと、私は考えています。日本の場合、株式会社であっても小さな会社は、社長の親戚が株主であることが多い。利益を上げられず赤字を繰り返す会社が、株主である親戚に気を使って会社を潰すこともできずに借金を繰り返している。これは日本独特のものであり、欧米ならさっさと違う業種に乗り換えたり、方針を変えて利益が上がるようにするものなのですが。今も赤字であるにも関わらず、世間体のために止めることもできない会社や、会社を守るために個人として破産申告する株式会社社長というのは、株式という時代遅れのシステムの犠牲者ではないでしょうか。
話をギャンブルに戻しますが、では今はどんなギャンブルがオススメですか?
――ギャンブルをオススメなんてしませんよ(笑)地道に働くのが一番ですからね。そろそろ時間でしょうか
【そう言ってD氏はチラリと腕時計を見た。金色に輝く腕時計。アナログのその時計は文字板に宝石が飾られていた】
ずいぶんと高価そうな腕時計ですね?最後の質問ですが、Dさんは今はどんなギャンブルをしてらっしゃるんですか?
――秘密です(笑)ヒントだけ教えましょう。パチンコにしろ、スロットにしろ、株式にしても、世間でそれが話題になったときには、既に目端のきく人々にとってしゃぶりつくされたあとの残骸しか残っていないんですよ。私がもう少し稼ぎたいので、今はまだお話できません。
残念です。本日はどうもありがとうございました。また、次回の機会があれば、今のギャンブルについて伺ってもよろしいでしょうか?
――その時にお話できるようならば、いいですよ。
終