たのしい傭兵団 ~傭兵は世界最低の職業だ!~ 番外編 そのいち
こちらは
『たのしい傭兵団 ~傭兵は世界最低の職業だ!~』の番外編になります。
本編とは全く関係ありません。
http://ncode.syosetu.com/n2327cv/
よろしければ本編もご覧ください。
イルミナ「ウィラード様、世界傭兵トーナメントの出場通知が参りました」
ウィラード「何だよ、それは」
イルミナ「世界各地から選りすぐりの傭兵が集められ、世界最強の座をかけて戦うトーナメントです」
ウィラード「何でそんなのがあるんだよ、ないだろ、普通」
イルミナ「いえ、常識かと」
ウィラード「どこのだよ」
イルミナ「ごく一般の常識です。序盤が終わればトーナメントに突入するのは定石かと」
ウィラード「……ま、いいや。適当に誰か出してろ」
イルミナ「いえ、出場するのはウィラード様です」
ウィラード「何でだよ!」
イルミナ「ここに書いてあります」
ウィラード「何々『機会が二度君のドアをノックすると考えるな』って違うだろ、これ絶対別のやつじゃねえか」
イルミナ「すみません、それはタッグトーナメントの方でした」
ウィラード「タッグもあるのかよ!」
イルミナ「タッグトーナメントはウィラード様がいない間に行われて2000億パワーズが優勝しました」
ウィラード「2000億! 多いな!」
イルミナ「ウイグルマンとバファローマンのコンビです」
ウィラード「ちょっとまて! ウイグルマンはまあいいとしよう、バファローマンはダメだろう」
イルミナ「大丈夫です、近鉄バファローマンです」
ウィラード「そっちかよ! 『ッ』のあるなしとかでほんとに大丈夫なのかよ、あと近鉄も」
イルミナ「『ちかてつ』ですから問題ありません」
ウィラード「そうか『ちかてつ』か」
イルミナ「近所鉄道の略です」
ウィラード「それじゃ『ちかてつ』にならねえじゃねえか!」
イルミナ「その2000億パワーズが2兆パワーズと接戦の末勝利しました」
ウィラード「……10倍に勝ったのかよ、すげえな」
イルミナ「ちなみにどちらも我が山猫傭兵団のチームです」
ウィラード「どんだけ層厚いんだよ!」
イルミナ「傭兵オリンピックでも我が傭兵団の力を見せつけましょう」
ウィラード「オリンピックになってんじゃねえか!」
イルミナ「ザ・ビッグファーイ」
ウィラード「何でちょっといい発音なんだよ! しかもそれは2回目だ!」
ウィラード「いやそもそもこれは何なんだ、おかしいだろ、セリフの前に名前入ってるし、コントみたいになってるじゃねえか」
ウィラード「自分で言うのも何だけど、このお話の地の文は鬱陶しい俺のモノローグでできてるんじゃなかったのかよ、地の文ねえよ」
ウ「とか言ってる間に『ウィラード』が『ウ』になっちゃったよ。いちいち『ウィラード』って打つの面倒になっちゃってるよ」
イルミナ「そうですね」
ウ「なんでお前は『イルミナ』のままなんだ!」
イルミナ「すみません、すぐに訂正します」
イルミナ様「いかがでしょうか」
ウ「もはや馬鹿馬鹿しくて突っ込む気にもなれん」
偉大なるイルミナ様「いかがでしょうか」
ウ「突っ込まんぞ」
巨乳のイルミナ様「いかがでしょうか」
ウ「そんな設定はない! くそ、突っ込んじまったじゃねえか。」
世界傭兵トーナメント優勝者イルミナ様「いかがでしょうか」
ウ「優勝してんじゃねえか! もう君とはやっとれんわ!」