炎の男
第一話「炎の男」
「お前は俺の弟子だ、英雄の頂きにたって俺のところへと帰ってこい。さあ、旅にでよ!!」
そして、俺は英雄になるために旅に出た。英雄の上級者になるために!!
「おかしいなぁ??この辺だと思ったんだけどなぁ…。」
ヒーターは旅に出ていきなり森でさ迷っていた。あたりは薄暗く静かである。
「トコトコ…」
遠くから足音がする。それは近づいてくる。ヒーターはとっさに木の後ろに身を潜めてじっと足音のする方を見た。
「ハーハッハハハハハハハ!!!!」
「???」
ヒーターはこっそり笑い声のする方を見た。そこには二人の中年の男が立っていた。
「しかし、強盗とは簡単ですなぁ!!ハハハハ!!」
「むしろ楽しかったわ!!いいねぇ、金は!!」
どうやらやつらは強盗族のようだ。手と大きなかばんにたくさんのお金を持っている。
「ガサガサ…」
ヒーターはあまりにもそのお金を集中して見すぎていたためにこけて、強盗族の目の前に姿を出してしまった。
「だ、誰じゃぁ!!!」
強盗族の一人のガー男が言った。
「誰じゃい???」
強盗族の一人のラー男が言った。
「こ、こんちはー!!」
ヒーターは空気を読んで挨拶をした。
そして、一分間ほどの沈黙が続く。
「お、おいっ!!手をあげろ!殺されたくなければ黙って立ち去れ!そして、おいら達とあったことを忘れろ!」
ガー男が腰にかけてあった拳銃をとってヒーターの方に向ける。距離にして10メートル程である。
「嫌って言えば…??」
「何??」
再び沈黙が続く。拳銃を向けられてなおヒーターには余裕がみられる。
「俺は英雄になるんだ!悪人に負けてたまるか!」
ガー男は拳銃の引き金を引いた。
「バカなガキだ。死んであの世で後悔しな!!」
「バンッ!!」
銃弾は放たれた。ものすごい早さでヒーターのもとに向かう。
「シュッ…」
なんと、ヒーターは銃弾を軽々と避けるとものすごい早さでガー男のところへと走っていく。ラー男は驚いてすくんで動けない。
「ガキ!?何者じゃ?能力者!?」
「くらいやがれ!!炎化一点フレイム・スラッシュ!!!」
炎のまとわりついた拳でおもいっきりガー男の頬を殴り付けた!そして、左手の拳で近くにいたラー男の腹を殴り付けた。二人の強盗族は声をあげることもできずにその場で気絶した。
数分後、二人は政府に連行された。
さらに、数分後、ヒーターはまだ森の中をさ迷っていた。
「くそー!!どこに行けば街にたどり着くんだよ!!」
すると、遠くから大きな叫び声がした。
「だ、誰か助けてくれー!!」
「今度はなんだぁ???」
大声を出していた人がヒーターの方に走ってきた。険しいかおで汗をかきながら走ってくる。
「お、おい!どうしたんだよ??」
すると、その男は震えながらゆっくりと言った。
「お、俺らの街が破壊されてしまう!!」
「どーゆうことだ??詳しく教えてくれ!!」
男は震えた声を落ち着かせながら話始めた。
「おいらの名はチュオン。この近くの町の住人だ。最近、俺らの街にジェブという悪人が街を荒らしに来るんだ。そして、今日は街を破壊しに来た。終わりじゃぁ…」
ヒーターは慌てるチュオンに街まで案内するように頼んだ。走って街へ向かいながらチュオンがひーたーに訪ねる
「お主、ジェブと戦う気か??無理じゃ、勝てるわけがない!」
「勝つために行くんじゃねぇ…人々のために戦うんだ!」
ヒーターの闘志に感動したチュオンはヒーターをどんどん街まで案内していく。
~数分後~
「な、なんてありさまだ!?」
街はすでに崩壊していた。跡形もなく。住人は一人もいない。逃げたのであろうか。
「フハハハハハハ!!」
「誰だ!?」
倒れるがれきの上に青い髪をした上半身裸の男が立っていた。
「テメェがジェブか!!許せねぇ!」
「おもしろい、かかってきなさい!!」
そうして、ヒーターはジェブのところへと走っていった。
つづく