表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/28

番外編3:ニンジャマスターマイケルの最短異世界召喚記録達成

マイケル番外編は何も考えて無くても書けますねぇ(;^ω^)

 ややや、これはもしかして?

 咄嗟にニンジャマスターとして鍛えた直感で飛びのいた拙者でござったが、そのモヤモヤは拙者を追尾してきたのでござった。


 気付けばどこかの王宮らしき場所。

 こ、これは・・・。

 

 拙者、またまた召喚されてしまったでござるか?

 前回は巻添えだったでござるが、今回は拙者以外誰も居ないのでござる。


 ガーデオ殿・・・は居ないでござるね。

 

 勇者様?

 違うでござる、拙者ニンジャマスター、影に生き、影に死す者でござる。

 そこのところは譲れないのでござる!


 魔王を倒して欲しい?

 魔王一人だけでいいのでござるか?

 それならサクッと(とは言うものの召喚したサイドが悪とはいかないまでも善良で無いケースもラノベなんかでは見かけるのでござったな)・・・。


 いやいや、そんなに長く居るのは無理でござる!

 今度の日曜は息子のハヤテの誕生日なのでござる。

 息子のバースデーパーティーに参加出来ぬなどアメリカのお父さん失格なのでござるよ?

 こうしている間も鍛えたニンジャイヤーで城のあちこちの会話を拾っているのでござるが、まあ、オーソドックスなパターンの魔王のようでござるな。

 「実はいい人」という事も無く、背後に邪神とか大魔王とか居る感じも無いようでござるな。一安心でござる。

 倒したと思ったら延々と「ヤツは小物!」とか出て来るのは悪夢でござるよ。


 息子でござるか?

 いやはや腕白盛りでちといたずらが過ぎることもあり申すが、男の子ならそれくらいでいいのでござるよ。

 元気が一番なのでござる。

 遊びに行く時に近所の屋根の上に飛び乗って移動するのは拙者謝りに行くのが大変ではござるが、未来のニンジャマスターとしては頼もしい限りでござる。

 拙者、あの年代には既に太っていて、ジャンプでもしようものなら足をくじいていたでござるからな。


 娘も居るでござるよ、娘の名前はカスミでござる。

 マイにしようかとも思ったのでござるが、英語の場合ややこしいことになるのでやめたのでござる。

 将来は美人確定なだけに今から心配なのでござるよ。

 自分の身を守るという点に関してならば、現時点で銃弾を避ける事が出来るので銃社会のアメリカでも心配は要らないのでござるが、父親としてはそれでも心配なのでござる、当然でござろう?


 その下には更に双子のハンゾウとサイゾウが居るでござる。

 こちらはまだまだ歩き出したばかりでござったが、這い這いの速度はベビーシッター泣かせだったそうでござる。

 壁走りならぬ壁這い這いが出来るのを見て、拙者とても驚いたものでござる。

 こちらも将来有望でござるな。


 ハヤテやカスミには既に無意味になってしまっているでござるが、割とオープンなアメリカの住宅にしては珍しく拙者の家は3メートルにもなる塀に囲まれているのでござる。

 それくらいしないとまだおむつも取れない時期なのに勝手に外に出て行ってしまうのでござるよ、ウチの子たちは。

 元気がいいのはいいのでござるが、車社会のアメリカでは走る凶器がそこら中にある上に、免許が取れる年齢になる前に家の車で練習している若者なんかも居て、住宅街でも危ないのでござるよ。

 ハヤテが生まれた時には苦労したものでござる。

 マイ・ハニーは元・拙者の部下のクノイチでござるからなんとか対処出来たのでござるが、普通のこちらの世界の女性であったらノイローゼになっているところでござる。

 そうそう、こんな我が子たちでござるが、「転生者」では無いようで、それはほっとしているのでござる。愛すべき我が子から「知らんおっさん」扱いはされたくないのでござるよ! 

 そんなことになったら拙者立ち直れなくなるのでござる。

 

 拙者、米軍においては冷酷なニンジャマスターでござるが、家庭においては優しい良きパパをしてるのでござる。

 休日にはバーベキューもホームパーティーもキャンプもしっかりやっているのでござる。

 パパ上やママ上は良く遊びに来てくれるのは嬉しいのでござるが、子どもたちに駄々甘なのは勘弁して欲しいのでござるよ。

 来るたびにお菓子のお土産付きで、修行が無ければハヤテもカスミも昔の拙者の様な体型になっているところでござるよ?


 こうしている間にも色々と魔王やら魔物についての説明が召喚した者たちから続いているのでござるが、まあ、この世界の魔王は倒してしまって問題無い様なので、こっそりと影分身を作って影を伝って外へと向かわせているのでござる。


 町を襲っているモノを倒し、拠点を破壊し、行軍中の軍勢の指揮者らしきモノの首を狩る。


 その数120人。

 戦いは数なのでござるよ!

 スリーマンセルで40チーム。

 最初に召喚された世界では20人がやっとだったのでござるが、米軍で配下を鍛えつつ、更なる高みを目指していたところ、この数まで増やすことが出来る様になったのでござる。

 目標は1000人でござるな。

 ワンマンアーミーならぬワンマンニンジャフォースでござる。

 一人でアメフト大会が開けるのでござるよ?


 アメフトと言えば、拙者の配下の米軍ニンジャ部隊ことニンジャ・フォース。

 米軍各部隊親善のアメフト大会からは締め出しを食らっているのでござる。

 バスケもベースボールも同じでござる。

 ちょっと空中を走ったり、分身をしたり、瞬間移動したりするだけなのでござるが、何故か反則扱いされるのでござるよ。

 「解せぬ」と言いたくなるところでござる。

 日本の漫画やアニメなら、ニンジャで無くてもやっていることでござるよ?

 これで反則ならテニヌはどうなるのでござるか?

 アスト□球団や地獄○子園なんか死人が出るのでござるよ?


 話はそれたのでござるが、そうこうする内に魔王城到着でござる。

 雷雲をまとって如何にもな感じでござるな。

 ここまで悪役丸出しだと清々しい感じがするものでござるな。


 「お願いです! この世界を救って下さい!」

 「はい、これ!」

 「え・・・なんですか?」

 「魔王の首?」


 クリティカルヒット一発だったでござる。

 突入した分身一人で済む仕事だったでござるよ。

 こうして見ると最初の世界の魔王は強かったのでござるね。

 分身を回収するとなにやら色々と素材やらアイテムやらも手に入ったでござるが、別に欲しいものは無いでござるな。


 「ついでにお土産」

 「え・・・え?」

 「じゃ、これでいいでござるよね。送り返して欲しいのでござるが?」

 「あ、あの大変申し訳・・・」


 あーあー、ここでもそうなのでござるか。

 ならば仕方が無いでござるね。


 「ガーデオ殿~!」

 『誰かと思ったらマイケルか、久しぶりだな』

 「拙者、また召喚されてしまったのでござるよ」

 『あー、なんか元の世界とは別の所に居ると思ったらそういうことか?』

 「息子のバースデーパーティーを控えているので早く帰りたいのでござるよ」

 『一回、こっち呼んでから送る形になるけどいいかな?』

 「有難いでござる!」


 「・・・というわけでおさらばなのでござる!」

 「あ、あのお礼を・・・」

 「無用! 拙者、勇者では無くニンジャマスターゆえ、栄誉も名声も不要でござる!」


 久々のガーデオ氏、相変らずの美ショタぶりでござるな。

 「そっちとは時間の流れが違うからねぇ、こっちだと既に田中さんが天寿を全うしてんだけどね?」

 「なんと! 鳳流院殿が! 惜しい人を亡くしたでござる!」

 「最近、アンデッドになって復活したけどね」

 「相変らずフリーダムでござるな・・・」


 楽しい会話の時間を過ごし、元の世界へと戻ってきた拙者。

 待っていたのは書類の山でござった・・・。

 これだから部隊責任者などなりたくなかったのでござるに・・・。


 


所要時間、召喚後30分。

召喚サイドの説明中に魔王討伐完了!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ