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番外編1:ピザでも食ってろと言われたが異世界召喚に巻き込まれてピザが食えなくなったでござる

マイケル外伝です

 拙者、マイケル・T・マクガホン。

 マクガフィンでもビンス・マクマホンでもないでござるよ?


 Tは立花のTでクリスチャンネームではござらん。

 立花はママ上の苗字でござる。

 日本風の名前で名乗るなら立花・M・マイケルとなるのでござろうか?

 立花M邁蹴でもいいかもしれないでござるな。


 パパ上がアイルランド系アメリカ軍人、ママ上がパパ上がヨコスカに居た際に知り合って結婚した日本人、見た目は典型的な白人デブの拙者でござるが、血の半分は純粋な日本人なのでござるよ。

 いわゆるハーフというやつでござる。


 幼稚園くらいの頃はパパ上の任地の関係で日本のグランパ上とグランマ上のところにママ上と暮らして居たりしたこともあるので、こう見えてバイリンガルなのでござる。

 子どもの頃に見ていた日本のアニメを、ステイツに帰ってからも見ていたらオタクと呼ばれる様になってしまったのでござるが、まあ、それは些細なことでござるよ。


 拙者の通っていたハイスクールに日本との交換留学生の話が来た際に手を上げて、こうして日本にやってきたのでござる。

 最初の挨拶では制服の上着を「バッ!」と広げて「ポォーッ!」と軽やかなステップでマイコー・ジャクソンの真似をしたのでござる。

 流石マイコー、お陰でツカみはバッチリだったでござるよ。

 ポジティブな身動きの軽いデブなら日本人にも受け入れて貰える。

 拙者の事前の研究が生かされたという次第でござる。


 身軽なデブ・・・サモ・ハンは日本人では無かったのでござるね。

 彼はステイツでも映画やドラマで目にするのでござる。

 大概のアメリカ人はその辺がゴッチャなのでござるよ、拙者も半分はアメリカ人なので、その辺は良く分からないのでござる。

 六十歳を超えてあの体型でいまだにカンフーが出来るのは尊敬に値するでござるが。

 

 ダンスがウィアード・アル・ヤンコビックの方に近かったということは言わないで欲しいのでござる。


 日本でのクラスメイトも良き友人たちばかりで、特に田中氏・・・そうであった鳳流院氏でござった。

 彼とは非常に趣味が合って、話も弾むゆえ、休み時間など次の授業が始まっているのに気付かずに話をしていることもあるくらいでござるよ。


 さて、そんな楽しい日本の高校生活を過ごしていた拙者なのだが、現在、ただいま、とっても、ものすごく大ピンチなのでござる。

 なんでも最近の日本での流行りの「異世界召喚」というものに巻き込まれてしまったのでござるよ!

 流行とは行ってもそこらじゅうの学校や職場から人が消えて、異世界に召喚されているという訳ではないでござる。

 あくまでフィクション、作り事の世界の話でござるよ?



 「こりゃ典型的な巻き込まれ召喚、我輩たちおいしいポジションだな!」と鳳流院氏は目をキラキラとさせているのでござるが、拙者、暴力は勘弁でござるよ?

 NINJAマスターには憧れてるでござるが、拙者、血は苦手、ステーキもウェルダンでござる。

 許される血はアニメのラッキースケベでの鼻血噴出シーンの鼻血のみであるべきでござろう?


 「魔王が居て、王族による召喚、テンプレだよねぇ、うんうん。」

 鳳流院氏はなんでそんなに嬉しそうなのでござろうか?

 こういうことはモニター越しに楽しむべきことでござろう?


 本命勇者4人組の大友殿、榊原殿、斉藤殿、袴田殿は、それぞれアニメかゲームの様な武器を貰ってるのでござる。

 大友殿は両手持の長剣、榊原殿は長弓、斉藤殿は槍、袴田殿は杖と、実にカッコイイでござるなぁ。

 拙者たちは何らかの力は得たであろうが勇者の力では無いとのことで合法的な異世界ニートでござる。


 鳳流院氏が少年に対してなにやら叫んでおるようでござるが、レ○アースでござるか?

 オープニングが良かったでござるね。

 あれは剣と細剣と弓だったでござるか?


 鳳流院氏、ネタバレは良くないでござるよ。

 まだ、あの作品を見ていない人も・・・それどころか、異世界ともなれば見たこと無い人の方が圧倒的に多いのではござらんか?

 ネタバレ、いくない、絶対、でござる。

 古本屋に推理小説を売る際に登場人物紹介のところに「コイツ犯人」とか書いてたり、映画館で実際の画面より先の展開をベラベラ喋る様な人間はパパ上に頼んで演習場の的になってもらうべきでござる。


 で、拙者たちはどうなるのでござるか?


 ふむふむ、そういう話になったでござるか。

 色々とお気遣いいただいてガーデオ氏には頭が上がらぬでござるな。


 魔王との戦いの最前線には行かなくていいとのことでござるが、何かあった時に備えて自分の力を把握して多少なりとも戦えるようになっておくべきだということでござるか。


 こちらのモンスターは、まさか倒すと粒子になって消えるなどということは・・・・・・ないのでござるね。

 そうなると「倒す=殺す」で魔法とかで焼いたり凍らしたりなんて出来なければ、血ドバのグシャグチュでござるな。

 トラウマでベジタリアンになりかねないでござるよ。


 ベジタリアンで思い出したのでござるが、こちらの世界の食べ物はいったいどうなっているのでござろう?


 肉は動物のものもモンスターのものも食べるのでござるか?

 醤油や味噌は当然無いのでござるな・・・。

 チーズも無いのでござるか!!!!


 そういえば、チーズは子牛を殺さねば作れないのでござったな。

 そんなことは知っていても、具体的にどこの部分をどう使うかなどは知らないのでござる。


 つ、つまり・・・・・・。


 この世界にはピザが無いのでござるかー!!!???

 拙者、何を食べて生きていけばいいいのでござるか!?




 ・・・・・・ハンバーガーとコーラとポテトチップスも無かったでござる。


 フライドチキンだけでは生きていけないでござるよ・・・トホホ。



独立した短篇にしようかとも思いましたが

次になにかネタが浮かんだ時用にこちらで^^;

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