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ょぅι゛ょと水遊び

ネット環境悪化の影響でやる気が・・・

遅くなってしまい申し訳ありませんでした


 暑い日が続いたので、今日はみんなで川遊び。


 ただ、ミミルにしろ、ニシャちゃんにしろ川そのもので遊ぶのはまだまだ危険なので、ウサルたちが川から水を引き込んで、変形してプールになってのプール遊びだ。

 シルバーくんは運動能力的には問題無いが、やはり人様の子であるからして、安全には気を配りたい。

 プールと言っても学校やホテルのものとは異なり、大きめのビニールプールのウサル版とでも思ってもらえばいい。

 川の中まで伸ばした一方から川の水を汲み、プールの中心部からミスト状にして噴出するなんていう高度な技も披露している。


 「しゅじゅしいね!」

 「ちゅめたいの!」

 ペタリとお尻をつけて水に浸かっているミミルとニシャちゃんは水をパシャパシャさせながら会話をしているが、シルバーくんは水をガフガフやりながらプールの中で跳ね回るのに夢中だ。シルバーくんの表情についても大分分かる様になってきたな。


 皆、楽しそうだ。

 

 通常の水滴とは異なり、ミスト状にした水は顔への当たりも柔らかい。

 ミミルもニシャちゃんも気持ち良さそうにしている。

 風が吹くとそちらの方に顔を向けて目を細めている。


 プールは場所を選ぶけど、ミストの方は異次元収納に水を入れておけば、あとはウサルなり本体なりから出すことが出来る。

 暑い季節向けにプールに使う分より余分に水を貯えておくか。


 水着はガーデオの特製なので、おそらくはなんかの加護が付いていて、溺れたりなんだりはしないのだろうが、それでも危険は避けたいと思うのは当然の話だろ?

 それにそうした魔法的加護に慣れ過ぎてしまうのも考え物だしな。


 ピンク地に白のスカートの付いたワンピースがミミルの水着、フリルの付いた黄色とオレンジのセパレートがニシャちゃんの水着。

 勝手に水を補充する水鉄砲とか、ガアガアと鳴き声をあげて泳ぐ黄色いアヒルとか、無駄に高機能なおもちゃまで作る熱の入れようだ。

 お陰でミミルたちも楽しく遊べている。

 

 「いつも、本当にお世話になってます。」

 「いえいえ、シルバーくんのお陰でミミルもニシャちゃんも活発に遊ぶようになってますし、お互い様ですよ。」


 今日は次の依頼まで時間があったクレアさんも一緒に来ている。


 流石にフォレストウルフの威厳と言うか、普段なら子どもの匂いに釣られて近寄ってくる知能の足りないと言うか、本能しかないような感じのモンスターが近寄ってこない。

 俺やウサルはモンスターの知覚的には全く認識されないようなので(寄生生物だという本来の身の上を考えれば、宿主と全く違う気配を漂わせてちゃマズいんだが)こういうことは出来ないんだよな。

 その分、経験値が稼げているんだが、純粋にミミルが楽しんでいる時なんかだと野暮な邪魔と感じる。

 

 唐突にシルバーくんが鼻をスンスンさせて「おとうさんのにおいがする!」と嬉しそうに声を上げた。


 川面を風がサーっと漣を作って流れると、そこにはシルバーくんのお父さんが居た。

 

 で、でかい・・・・・・。


 クレアさんも普通の狼に比べればデカいが、シルバーくんのお父さんは怪獣サイズだ。

 子どもは可愛くて目の中に入れても痛くないとは良く言うが、本当に入れても平気なくらいのサイズ差がある。

 精霊スゲェー!

 

 「す、すいませんミミルまで・・・。」

 「いやいや、こちらこそ、いつも息子が世話になってるそうで・・・。」


 久々のお父さんに喜んだシルバーくんがお父さんの長い毛に絡まるように駈けずり転がりまわって居るが、ミミルやニシャちゃんたちまで「お父さん登り」をしている。

 ウサルで応対しているが、本体が俺であることはきっちりと分かっているようだ。

 頭を下げる時は俺の方を見ている。

 モンスターや普通の人間には気付かれない寄生生物である俺の本体だが、精霊とか神とかになると話はまた別なんだろう。

 

 精霊という身分とその外見からダンディな声だと思っていたシルバーくんのお父さんの声は、なんか気弱そうな男性にしては少し高い声で、外見にそぐわないこと著しかった。こう眼鏡かけた妻の実家に同居してるサラリーマンって感じの声。


 先ほどの会話も目を瞑ってしまえば、前世の日曜の公園で妻に言われて仕方なく子どもを連れて来た父親が、子供同士は仲が良いものの互いにあまり面識の無い相手の子の父親と話している様な感じ。


 まあ、流石に父親だけあって子どもを見つめるは優しいけどな。

 

 


 ◆

 ◆



 あの後、お父さんと(で?)遊んではしゃぎ過ぎたシルバーくんと、全身を使って「お父さん登り」をして疲れたミミルとニシャちゃんはお昼寝タイム。


 少しばかり大人同士での会話を楽しんだが、他にもまだまだ行かなくてはいけないところがあると、シルバーくんが目を覚ます前にお父さんは去っていった。


 目を覚ましたシルバーくんはガッカリしていたが、すぐに用意された昼食の匂いに夢中になってしまい有耶無耶となった。


 ミミルは俺の新しい分身に夢中になっている。


 シルバーくんのお父さんだがお世話になっているお礼にと、去り際にとんでもないものを置き土産にしていったのだ・・・・・・精霊の加護である。

 

 寄生生物である俺に加護を、というのも前代未聞であろうが、ミミルの頭にウサ耳と並んで犬(正確には狼だが)耳が付くという異常事態が発生。

 なんとかかんとか加護を分身一体分に押し込めたのがミミルが夢中になってる5号だ。


 「いぬるしゃん! フカフカ、もふもふでしゅ!」


 イヌ耳、モフモフの毛並み、フワフワな質感、爪と牙はあるものの短い手足と丸い胴体という漫画やアニメのデフォルメ化されたデブ犬そのものの外見。


 うさぎっぽいウサルに対して犬っぽいから「イヌル」。

 ミミルの命名であるが、直球過ぎるセンスと言うか・・・もう少しお勉強を頑張った方がいいかもな?

 それに狼の加護だから、こんな外見でも狼だからな?


 流石にこれ以上、分身の数が増えると制御が厳しいんで、そろそろ打ち止めにしたいところだ。

 1万体以上のネットワークなんてやる気もないし。


 爪と牙という特徴から言うと5号より6号に相応しいんだが、特に4号の後に作る必要性もきっかけも無かったからなぁ・・・。


 今度は少し大きくなってミミルとニシャちゃんを乗せてシルバーくんと追いかけっこをして遊んでいるな。


 加護のせいなのかなんなのか、かなり無理矢理押し込めたんで良く分からないが、俺本来とは違う衝動に突き動かされて動くんだよな、5号。

 いくらミミルが可愛いからって、本当にペロペロはしないぞ、俺は?

 う、うらやましいなんて思ってないんだからな!




 ◆

 ◆




 大きな枠では「家族」というくくりだが、ウサルたちは「人間」イヌルは「ペット」という感覚らしい、ミミルの中では。


 「いぬるしゃん、おしゃんぽ、ごー!」

 「ごー!」


 普通の散歩は飼い主が乗って移動はしないんだけどな?

 それに「散歩」ってより帰り道だからな?


 川原でバーベキューという家族レジャー的な昼食を取り、その後もしばらく遊んだが風が少し涼しくなってきたので帰途についている。


 シルバーくんはクレアさんの周りを走りながら移動しているが、足元チョロチョロされて歩きづらくないんかな?


 踏むまではいかなくても蹴飛ばしたりとかはしそうなんだが、その辺はやっぱりお母さんならではなのか?


 「しるばーくん! いぬるしゃんとかけっこしよ!」

 「よーい・・・どん!」


 元気だなぁ。

 エネルギー切れる直前まで全力で、唐突にエネルギー切れ起こすからな、子どもは。

 その辺、周りの大人が注意してなきゃだけど、今日は対モンスター哨戒網緩めでいいから楽だな。


 このペースなら日が沈む前に宿に着けるな・・・。




 ◆

 ◆



 「はあ、まあ、あんただからね、こういうこともあるわね。」


 宿に着いてイヌルを紹介するとアマンダはため息をついた。


 「それにしてもこの子・・・いい手触りね。なんか癖になりそう。」


 好評でなによりである。

 ウサル成分なのか加護特性なのか、イヌルの毛並みは幼子の髪の様にふわふわさらさらなのだ。


 ミミルは昼間バーベキューでガッツリ食べたので、夜は軽めのリゾットだ。

 ふぅふぅ口を尖らせている割には強く息が吹きかけられないので、なんども口に入れかけては「あちゅぃ・・・」とやっている。


 それを見て周囲の冒険者たちの表情が崩れているのはいつも通り。

 ウサルはポーカーフェイスだし、俺本体には表情なんてものは無いが、人間の外見を持っていたら「うわっ気持ち悪っ!」と言われるくらいだらしない表情になっていたことだろう。


 食後のホットミルクを両手で抱え込む様にしてミミルは飲んでいる。

 

 今日はたくさん遊んだし、もう少ししたらミミルはおねむかな?

 絵日記前にばたんきゅーのパターンだな・・・。



都合の悪い事があるとすぐにネット環境が悪くなるんで、ニュース見なくても「ああ。都合の悪いことが起きたんだなあ」って分かります

大国気取りの割りにやることが姑息という、実に分かり易いフィクションの三流悪役敵国そのものなんですよねぇ、今仕事で住んでるこの国

流石に今回あった、国内サイトすら次々と遮断されてくってのは初めてでした

(スマホからは全然普通に見れるという間抜けっぷりでしたがwww)

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