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私は、次の日も次の日もそのまた次の日も、ずっと学校を休んだ。

もともと自殺するつもりだったので学校なんてもうどうでもよくなっていた。

たとえ行ったとしてもいじめられるのだからなおさらだ。

そして私は孤と時間を過ごした。

くだらない話もした。私の学校の事や孤の世界の話もした。

毎日がとても楽しかった。


バタッ

「孤!どうしたの!?」

突然、家を一緒に掃除していた時に孤が倒れた。

私は急いで駆け寄り、孤を揺さぶった。

「触るなっ!」

びくっとして私は手を離した。孤の体が重力に従って床に落ちる。

「ごめんな……冴。怯えさせるつもりはない……けど、少し寝させてくれ……」

「……うん」

「ありがとな、冴……」

孤は静かに目を閉じた。



「触るな……だって」

私は自分のベッドに腰掛けて、眠っている孤を見つめた。

「な、何よ私。こんなの、いつもクラスのみんなに言われてたじゃないの。お父さんやお母さんにだって言われたじゃない。私にとってこんな言葉、何でもないはずよ……」

笑おうとして失敗する。

「ばか……私のばか……孤に言われたくらいで、そんな……」

いつも言われていたはずなのに。

どうして孤に言われたくらいでこんなに悲しいのだろう。

「あ、れ……私、泣いてる?」

床に水がぽた、ぽた、と落ちる。

――あぁ、そうか。

涙をとめどなく流しながら私は理解した。


私は孤が好きなんだ。


ありがとうと言ってくれた彼。

私の料理をおいしいと言ってくれた彼。

心が綺麗だと言ってくれた彼。

自殺を助けてもらってから好きになるなんて、まるで少女マンガのようだけど、私は孤が好きなんだ。


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