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初めて小説を公の場に投稿するので、色々と分かりにくかったり、読みにくいところがあると思います。
どうぞアドバイスや感想をよろしくお願いします。
私は、遺書を書いていた。
夕暮れ時、カーテンの隙間から入ってくる光が机の上を赤く染めている。
時々ペン先が震えた。私はまだこのセカイに未練があるのだろう。
――何の救いもないこのセカイに?
しかし、私は一度も書くのをやめなかった。
『――さようなら』
最後に別れの言葉を綴って、私はペンを置き、丁寧に手紙を畳んで封筒に入れた。
ゆっくり立ち上がり、椅子に上り、天井に付いている電灯にロープを縛り付ける。
そのまま、首に縄をかけた。
「バイバイ、私の人生」
目を閉じて椅子を蹴る。
「やめろ――!!」
私しかいないはずの部屋に、知らない少年の声が響いた。
私がびくっとした拍子にロープは切れ、私は無様に床に倒れた。
「いった……誰よ?私は死にたいの、邪魔しないでッ!」
死のうとした所を誰かに邪魔されて、私はヒステリーを起こした。
「ちょっと誰!?出てきなさいよッ!」
「……オレだ」
誰ともなしに叫んだ私の声に応えたのは、
妖精、だった。




