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第84話 いざ、魔王討伐へ!

 あけましておめでとうございます。年が明けました。

 ピカピカの一年の始まりです!


 お正月は、みんなで餅をついたり、おせちを食べたり。異世界おせちは、とにかく魔食材を食べるのが縁起が良いみたいで、魔エビ、魔タコ、魔鯛、魔豆……。

 あれもこれも魔物! ここぞとばかりに金色のさくらんぼやりんごも出しました。縁起良さそうだもんね。


 魔豆は、魔の山に自生している豆で、つるが動いてなかなか収穫が大変だったのだけれど、ホッシーさんが丁寧に頼み込んだら豆を分けてくれました。

『あの豆さん、良い豆さんだったにゃ』

「う、うん、そうだね?」


 ホッシーさんの、思わぬ特技を発見です。このプリチーな見た目で、食材をジャンジャンゲットするのです。さすが食いしん坊!


 魔の山の裏にあるらしい海では、母さんがあみいっぱいに色々と捕まえてきたし。本当、この山は自然が豊か!


 毎日、こうして暮らしていたいけれど、我々には魔王討伐という任務があるのです。

 ってまあ、実際に任務があるのはクリスとヴィーちゃんだけどさ。


 それにしても聖女だからって、こんな小さな女の子二人を魔の山に向かわせるなんて危なくないかい?

 そう思ってたんだけれど、聖女の装備をつけていれば魔物は寄ってこないらしい。実際に山の浅いところで試してみたけれど、全然寄ってこないのだ!

 しかも、私とヒマリの変身した姿でも同様だった。

 というわけで、魔王討伐には四人と聖獣レオ様、従魔達で向かうことになりました。


「とうとう、魔王討伐の日だね」

「ええ、ドキドキしてきたわ」


 みんなに「頑張れよ〜!」と、見送られ、魔の山へ旅立つ。

 結構みんなカジュアルに送ってくれる。普通はもっと、「絶対に無事で帰ってきてね……!」みたいな感動的な見送りだと思うんだけど。


「さぁ、魔王を探しに行こう!」


 道無き道を行く……というわけでもなく、なぜか歩きやすいようになっている道を進んでいく。

 これ……母さんあたりが何か先に仕込んでる気がしてならない。


 道が作られているので、割とスイスイ登っていける。

「なんだか拍子抜けするわね」

「ああ、これじゃピクニックみたいじゃないか?」


 実際、ちょっと疲れたなあと思う頃にはピクニック広場が設けられていて、野営をするタイミングになると、野営所が現れる。


「俺も長く生きてるが、こんなに緊張感のない魔王討伐は初めてだ」


 テントを張って、外でなぜか用意されていたかまどを使いながら夜ご飯の準備をしている。


 山を登っている間に見つけたいろんな食材に加えて、ホッシーさんが魔植物に頼み込んでもらってきた高級食材を合わせてスープを作る。

 いろんなハーブを入れているので、香りや味がいいだけではなく、効能もバッチリ。一日歩き通していたのに、その疲れが嘘のように取れていくのだ。


「ん〜、美味しいね」

「ええ、あのキノコが良い出汁になるわね」

「ミアの暮らしは、本当に豊かだよねぇ。ボクもここに住みたくなっちゃったよ」

「分かるな。村人達にも強者が多かったし、鍛錬にも困らなさそうだ」

「でしょうっ?」


 みんなでスープを囲んでおしゃべりをしていると、何かの気配を感じた。

「あら? 何かいるわね。聖女の力が反応しているわ」

「ああ、私も感じるぞ」


 茂みがゴソゴソと動いている。みんな念の為、杖や剣を握って備える。

 そして、ピョコッと顔が出てきた。出てきたのは、黒い柴犬の子犬だった。


「わぅっ?」

 とことこ歩いてきた柴犬に、みんな気を抜いて杖を下そうとしたが「油断するな」というレオ様の声で止まる。


「無害そうな顔をしているが、こいつが魔王だぞ」


 ええええええ!

 



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