第64話 従魔用のアクセサリー追加
王都にニャムスターのホッシーさんのアクセサリーを買いに行ったところ、緑の髪のお姉さんの露店をまた発見した。やったあ!
「お姉さん! こんにちは!」
「あらあら。以前、従魔のアクセサリーを買ってくれた子ね」
「はい! まさか王都でも会えるなんて思いませんでした」
「うふふ、旅の途中だからね。またわたしを見つけられるなんてラッキーよ、あなた」
「今日はまた、従魔が増えたので、この子のアクセサリーをお願いします」
「あら、ニャムスターね? 可愛いわ〜」
『ヨロシクなのだ!』
ホッシーさんが好きなものを選んでいる間、わたしも自分のものを物色する。
「あっ、お姉さん、このわたしがこの前買った、虹色の指輪、まだありますか? 友達がもう一人増えたから、あげたくて」
「ん〜。ちょっと待ってね。確か、あと一つあったと思うわ」
魔法鞄をごそごそしている。一体いくつのアクセサリーが入っているのかなあ?
「あ、これかしら?」
「あ、そうです! わあ、よかったあ。それ、いただきます」
従魔三匹を見ると、『これもいいぜ。こっちも』と、あれこれ目移りしているようだ。
「どう? 候補は絞れた?」
『この蝶ネクタイが気になるのにゃ。赤にするか、先輩たちみたいに黒にするか悩んでるにゃ』
「ん〜。白黒ボディに赤は映えて可愛いけど、黒もシックでかっこいいよねぇ」
『……! 吾輩、カッコいい黒にするのだ! にゃ!』
「それでいいの? 決まり?」
『決まりなのだ!』
早速つけてあげると、シュルンと縮んで、ぴったりフィットした。
「どう? 苦しくない?」
『大丈夫なのだ。どうにゃ? 似合うかにゃ?』
色々とポーズをとっているホッシーさんが尊い。
「お姉さん、じゃあ今日は、この二つを買いますね」
「は〜い。ところで、あなた、もっともっと従魔が増えそうな気がするけど、従魔用のアクセサリーの予備、買っておかなくて平気かしら?」
「むむ……。 わたしの夢、モフモフパラダイスのためには確かに、アクセサリーはたくさん必要そうです」
「わたしといつも出会えるとは限らないからさ、まとめ買いがおすすめよ」
結局、お姉さんに勧められるがまま、従魔用のアクセサリーを二十個もセットで買ってしまった。
まあ……。いつか使うよね?
それから、冒険者ギルドでホッシーさんを登録していたら、夜ご飯の時間が迫ってきていたので、急いで寮へ帰った。
直接食堂に行くと、すでにいつものメンバーがみんないてご飯を食べていたので早速合流する。
ちなみに今日の夜ごはんは塩ラーメンを選んだ。餃子とチャーハン付きだ!
「ミア、あなた、従魔増えてない……!?」
「うん、そうなの。湖畔の森で仲良くなったの。紹介するね、ニャムスターの、ホッシーさんです!」
『よろしくなのにゃ〜!』
ペコリとお辞儀するホッシーさんが尊い。あ、ちなみにホッシーさんは二足歩行が好きらしく、基本は立ってます。
走る時は四つ足らしいんだけど。
蝶ネクタイが似合うぜ。
『よし、後輩。あっちの従魔テーブルで、他の従魔たちに挨拶だぞ!』
『ハイにゃ、ライ先輩!』
ライくんは従魔たちの分のご飯を触手で上手に運びながら隣のテーブルに移って行った。
先輩風吹かしているライくんも可愛いなぁ……!
はっ。ラーメンが伸びてしまう!
とりあえずラーメンから。野菜がいっぱい載っている塩ラーメンで、まずは野菜を突破しないと、麺にありつけない。
モグモグと、野菜を食べる。この野菜炒め、美味しいな〜。やっぱり厨房だと火力が違うのかなあ。
ついに麺だ! ん〜美味しい!
チャーハンもパラパラで美味しいし、餃子もジュワッと溢れ出る肉汁よ〜。誰だかわからないけど、昔の転生者さんグッジョブです! 異世界でもご飯が美味しい!
半分くらい食べたところで落ち着いてきた。ふと目をあげると、全員がこちらを見ている。あれ?
「ミア、本当に美味しそうに食べるわね」
「だって美味しいよ!」
「ホッシーさんについて聞かせなさいよ」
「うんうん、僕たちみんなテイマーの授業もとってるしさ、テイムには興味があるんだよ」
ルイスが食いつき気味だ。まあ、わたしの従魔可愛いもんね。
ホッシーさんをテイムするに至った経緯を説明する。
「つまり、偶然出会って、餌付けして仲良くなったってわけね?」
「まあ、そんなところかなぁ〜。やっぱり、美味しいものは基本なのかも?」
ふと従魔テーブルに目をやると、ホッシーさんが緊張のためか高速で顔を洗っているのが見えた。
『せっ、聖獣様がいるなんて聞いてないにゃっ』
『レオの兄貴は優しいから大丈夫だぜ』
『にゃにゃぁ〜、ライ先輩〜!』
仲良しで、良きかな良きかな。
「あっ、そうだ、ヴィーちゃんにプレゼントがあるんだよ! 今日王都で見つけたの!」
「私にプレゼント?」
「はいっ! ラッピングとかしてないけど、早速渡したくて!」
そう言って、さっき買った指輪をあげる。
「おお! これはミアとヒマリとクリスがお揃いでつけている指輪か? 私も貰ってもいいのか?」
「もちろんだよ!」
「ミア、あのお姉さんの露店見つけたの?」
「そうなの、たまたま王都にきてて」
「ヴィーちゃん、ボクたちとお揃いだね」
指輪を見て、嬉しそうにしているヴィーちゃん。
「私だけ持ってなくて寂しかったのだ、ありがとう、ミア!」
「えへへ、どういたしまして」
「ミア、俺たちにはないのか?」
「従魔用のアクセサリーなら二十個も追加で買ったからあるけど? アンディもつける?」
「なっ! お前の従魔達とお揃いってことだろ〜! あの黒いやつ! うーん、貰ってやらなくも……」
『チッチッ、これは従魔の証よ、お前にはやら〜ん!』
隣のテーブルから飛んできたライくんがアンディに、もちもちボディアタックをした。
「うわわっ!?」
『我らの家族になるならば、まあ考えなくもないがな!』
『そうなのにゃ!』
なんだか大変そうだけど、従魔達に囲まれて羨ましい。
あっ、とりあえずラーメン食べちゃおうっと。ふう〜、美味しい〜!




