表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/87

第51話 女子会とモフモフ

 寮のお部屋に戻ってきた。

『へへへ。レオの兄貴もいるなんて嬉しいぜ〜』

 レオ様の上でポヨポヨしているライくん。すっかり懐いている。


 テーブルの上に色々と作ったご飯を並べていく。

 生春巻きに、グリーンカレーと、チキンサテ! ヌクチャムソースにピーナッツソースも忘れずにね。

 飲み物はココナッツウォーターにしようかな?

「このココナッツの頭の部分、切り落としたいんだけど何かいい方法あるかなあ?」

「私が剣で切るっていうのはどうだ?」

 ヴィーちゃんは立候補する。


「剣で切れるのかなあ?」

 心配になりながらもお願いする。

 ブンっとヴィーちゃんが剣を振ると、ココナッツがカーンと音を立てて飛んで行った。


 そのまま壁にぶつかるかと思ったけれど、まさかのレオ様がジャンピングキャッチをきめてくれた。ブラボー!ブラボーーー!


「ふふふ……くふふふふふ……」

 一連の流れがヒマリのツボに入ったらしく、笑いが抑えられないらしい。


「ココナッツはねえ、鉈で穴を開けるイメージだよねぇ。うちのお父さんがたまにやってたよ」

 ヒマリは笑い終わったらしく、教えてくれる。


「やっぱりそうだよねぇ? うーん」 

「これにストローが挿さるくらいの穴が開けばいいんだろ?」

 悩んでいると、ココナッツを抱えたままのレオ様が聞いてきた。


「はい、そうなのです」

「ほれ」

 そう言って、レオ様は爪をシャキーンと出して、トンっと穴を開けてくれた。


「えっ!?」

「こんなに硬いのに、いとも簡単に?」

「ま、俺は聖獣だからな。爪に身体強化を纏わせてやれば簡単だ」

『スッゲェー。レオの兄貴、やっぱりかっこいいぜ』

「ほら、もっと穴を開けるんだろ? こっちに寄越せ」


 トン、トン、トンと全部穴を開けてくれた。

「レオ様が参加してくれてよかったぁ〜」

「聖獣を穴あけに使うミア……大物ね」


 全部にストローを刺して出来上がり〜! 従魔用はお皿にあけてますよ。


 さぁ、ご飯にしよう!と思ったら、ヴィーちゃんが部屋の隅っこで落ち込んでいるのが見えた。

「……自信あったのに」

「いつかココナッツをスパーンと切れるように、練習頑張ろう!」

「……! そうだな! そのためにも食べなくてはな!」


「それでは食べましょう〜!」

「「「いただきます!」」」


 まずは生春巻きから。ぺりぺりと、ワックスペーパー風のスライムラップを剥く。

「生春巻きは、このソースにつけてくださいね〜」

「これは手で食べるのかしら?」

「うん、そうだね、ワシっと掴んじゃって」

「ウワァ〜これ美味しいね、ボク、初めて食べたけどすごい好き」

「これって、南東の国の食べ物に似てない? なんて言ったかしら……タイナム国?」

「タイナム国? 初めて聞いた!」


 こっちにも、こういうのを食べる国があるんだなぁ〜。って、そりゃそうか、売ってるんだもん、食べるよねぇ。


「タイナム国は、南のほうにあるから一年ずっと暑い国なのよ。ミアは、タイナム国を知らなかったのね」

「うん。でもこういう味は食べたことがあったから、市場で材料を見かけて買ってみたんだ」


 それからグリーンカレーもチキンサテも頂く。どっちもとっても美味しくできてました!

「辛い! 辛いけど、この香りの良い米と合う……! なんか癖になって食べるの止まらないぞ」

 ヴィーちゃんはグリーンカレーがお気に召したようです。


「ボクは、このチキンサテが好きだなあ。このピーナッツソースが美味しい」


 どれもみんなが喜んでくれて良かった!


 従魔&聖獣テーブルの方も、とても盛り上がっていた。

 ちなみに従魔の口に食べづらい形状の食べ物は(チキンサテの串とか)、全部ライくんがお世話しているみたいです。

 触手がいっぱい忙しそうに動いている。

『これもうまいぞ。もっと食べろよ〜。串とってやるからな。生春巻きにもっとソースをかけて欲しい? オッケーオッケー』

 ちょっと変だけど、出来るスライム、ライくんである。


 このあとは、デザートたっぷりの女子会である。あっ、女子と聖獣と従魔の会だ。

 ダイニングテーブルから、リビングに移る。リビングのテーブルは大きなローテーブル。ここにデザートと飲み物を、思いっきり広げる。

 

 そして、わたしはカーペットの上に直接座っちゃう。大丈夫、寮の中はちゃんと土足厳禁にしてもらっているので問題ないのだ。冬になったらコタツを導入しよう。


 ここでモフモフ達も集合! 

 みんな、それぞれの従魔を近くに呼んで、モッフモフしながらお菓子を食べるのです。

 ちょっと動物達の毛が舞うけど……。まあ、しょうがないよね……!? わたし、今世ではアレルギーないから大丈夫よね!


 お菓子をつまんで、ライくんとクロちゃんにもあげて、モフモフして、スライムに顔を埋めて、クロちゃんを撫で撫で。みんなでお喋りして……。ああ、楽しい!


 しかしそこで、レオ様が、黙って黙々とお菓子を食べていることに気がついた。可愛いけど、寂しそう?女子会に困惑中? ライくんとクロちゃんと目配せをする。

「レオ様の方に行ってもいいですか?」

「お? ああ、テーブルのこっち側に食べたいものでもあるのか?」

「食べ物じゃなくて、レオ様が!」

「俺?」

「スライムブラッシングはいかがですか?」

「スライムブラッシング?」


 そう言って、ライくんの一部を片手に近付く。ライくんは、結構自由に身体を切り離せるらしく、切り離した部分はスポンジやブラシがわりになるのです。

 これを、私とクロちゃんの手に持ち、ライくんは本体で、レオ様に飛びかかる。

 三方向からのスライムブラッシングです!


「ふわぁぁぁーモッフモフー! いい匂いまでするー!」

 クンクン嗅ぎながらだけど、せっせと手は動いてます。いらない毛はスライムブラシの中に。さらに潤いを与えます。スライムマジック。


「おい、こら、嗅ぐな」

「いや、これは不可抗力ってやつです」


 レオ様は諦めたのか、せっせとデザートを食べている。


 モフモフに囲まれて、友達と楽しいお話をたくさんして、とっても楽しい時間を過ごしたのでした。

 うん、やっぱりモフモフパラダイスの夢は諦めないぞー! おーっ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ