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第42話 算数クリア、王都へGO!

 バーベキューもあらかた食べ終え、そろそろ午後の授業の時間だ。ピーター先生は職員室に戻って行った。

 わたしたちは午後の授業はなんだったかな? 時間割を開くと、わたしの時間割には何も書いていない。というか、今日はもう午後の授業が何もない。

 

 どうやら午後はマナーの時間だそうだけれど、私たちの中には誰もマナーの授業をとっている人がいないので全員、午後がガラ空きなのだ。


「マナーの授業って、何をするの?」

「そうねぇ。基本的に貴族子女のお茶会の時間かしら」

「お茶会が授業?」

「まあねぇ。でも意外と大事なのよ。お茶会での情報戦は貴族として生きるなら必須だから」

「貴族って大変だねぇ。目の前のお茶とお菓子に集中できないなんて……」

 そう言いながら、目の前にあるクッキーをつまむ。ん〜美味しい! これはチョコチップクッキーだ。サクサククッキーに、チョコチップがこれでもかと入っていて、美味しいの。

 ライくんも、むっしゃむしゃとクッキーを食べている。


 その後、一息ついたところで、みんな各自好きな場所へ散っていった。鍛錬だったり、図書館だったり、貴族の社交だったりと色々だ。


 わたしは、ライくんとクロちゃんとお散歩に出かけることにした。わたしたちが授業を受けている間に、二匹は探検をたくさんしたらしく、素敵なスポットをたくさん知っているので案内してくれるらしい。


 綺麗な花畑や、休憩に良さそうな東屋、そして釣りスポット……。魔法の杖の先っぽにライくんを巻きつけて、触手を垂らして釣りをしたら、入れ食い状態! 風情が全然なかったけれど、ごはんのおかずはたくさんゲットしました。


 平和だ……。ボーッと空を見上げながら、動く雲を見つめていたところ、なんだか視線を感じた。

「ん?」

『主も感じたか。なんだかよくない視線を感じる』

「やっぱり気のせいじゃないんだ。なんだろう……」

 キョロキョロしてみるが、何も見当たらない。


 とりあえず不安になったので、寮に戻ることにした。なんだったんだろう。わたしのピースフルな生活を邪魔するなんて許せない!


 その後は、特に何もなくすぎ、翌日になった。

 今日は、まずは算数の授業だ! 算数の上級クラスには王子達やクリスなどの高位貴族がたくさんいる。

「ミア、同じクラスなのね」

「うん! でも算数のクラスは授業免除テストをクリアしたいなあ」

「ミアなら余裕でできそうね」


 そんな会話をしていると、王子達にべったりくっついている女子達から睨まれた。うう……。やっぱり、このクラス、居心地悪い! 絶対に合格する!


 そんな意気込み通り、無事に合格した。えへへ。前世の記憶、グッジョブである。他にも王子達や眼鏡のイーサン、クリスも合格していたし、何気にクラスの半数くらいが合格していた。

 おお〜。


 今日の授業は必須が算数。選択が魔道具と音楽。魔道具と音楽は選択していないのでなんと、一日お休みデーになるのである!


 早速授業が終わり、ウロウロと探検をしているクロちゃんとライくんを捕まえたので、街に遊びに行くことにした。


「クロちゃん、ライくん、王都に遊びにいくよ!」

『主、授業はいいのか?』

「今日は算数の授業だったんだけれど、テストに合格して免除になったからね! 選択授業も今日は無いから、一日お休みなんだ〜!」

『ヒューヒュー! さすがミア姉ちゃん〜!』


 王都へのボートの発着所に着いた。

「こんにちは!」

「はい、こんにちは。王都まで行くのかい?」

「はい!」

「一応、時間割を確認させてもらうよ。授業がある子は理由がない限り出さない決まりになっているからね」

「どうぞ!」

 算数のテストに合格したので、算数が時間割から消えている。


「うん。大丈夫だね。じゃあボートを出すよ。そこの二匹の従魔も一緒だね?」

「はい、お願いします」

 ボートレンタルのおばちゃんが持ってきたのは、やはり行きにも乗ったアヒルさんボートだ。


 クロちゃんとライくんと乗り込むと、漕ぎ手無しでスイスイ〜っと進んでいく。虹色に輝く湖を進んでいくアヒルさんボート。やっぱり楽しい!

「クロちゃん達は、王都に遊びに行ったりしているの?」

『いや、結界があるみたいでな、勝手に外には出れない仕組みなのだ』

「へぇ〜。でもクロちゃんがお手紙を届ける時はどうするの?」

『それは配達従魔用の検閲と門があるから、そこを通るらしい』

「なるほどね。結構ちゃんと管理されてるんだねぇ」


 クロちゃんとライくんを撫で回しながら、ボートに乗っていると、あっという間に王都側についた。

 王都側にいるスタッフさんにアヒルさんを預けて、街へ繰り出す。とは言え、この湖の辺りは貴族街なので用は無いのだ。

 目指すは一般市民の街! 

 雪だるま型のリンドール湖の周りに、湖に近いところから貴族街、富裕層、一般市民層……と広がっているので、乗合馬車に乗って移動する。


「行きは全然見れなかったから楽しみだねぇ」

『俺っち、美味しいものいっぱい食べたい!』

「いいねぇ。食材も買いたいし、屋台も行きたいねぇ。まだお昼の時間には早いから、まずは食材からかな?」


 ちょうど馬車が市場に着いたので、そこで降りることにした。小銭もたくさんあるし、買い物いっぱいするぞー!



 







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