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第37話 グラタンとデザートと、選択科目

 さっきまで赤色のマントをしていたのに、なぜか黒猫マントに変わっている。

「あれ? オーランド殿下と、レオさん?」

「ああ、ミアさん」

「どうしたんですか?」

「実は、マオ寮に変更してもらったんだ! 僕は、ルイス兄さんと仲良くなるって決めたんだ」

「へぇ〜転寮なんてできるんですね!」

「普通は出来ないんだけどね。まあ、そこは権力をババンと使ってね」

「へぇ……」

 オーランド殿下とお話をしていたら、ルイスが帰ってきた。げっそりしている。王子業も大変そうだ。


「えっ? あれ? オーランド……?」

 黒猫マントを羽織って、マオ寮にやってきたオーランド殿下を見て目を丸くしている。

「ルイス兄さん、僕、マオ寮に転寮したんだ」

「お、おう……? どうしたんだい、いきなり」

「僕は学校にいる間に、兄さんと仲良くなることに決めたんだ」

「な、なるほど……?」

「さあ、そういうわけだから、兄さんの部屋まで案内してよ。あと一人分の部屋が空いてるって聞いたんだ」

「う、うん……?」

 さっきまでのウジウジ王子ではなく、とっても吹っ切れたようで、ブラコン発動中のようです。

 眼鏡の腹黒イーサンはちょっと警戒しているみたいだけど、まあ仲良くなれると良いね〜。


「じゃあね、ミアさん! またあとでね〜」

 わたしに手を振って去っていった。


 さて、わたしも部屋に戻ろう〜っと。お部屋に戻ると、みんな戻ってきていて、リビングで談笑していた。


「あら、ミア。おかえりなさい」

「「おかえり〜」」

「たっ、ただいまー!」

 美少女達に迎えられて、ニンマリである。


「ミアも戻ってきたことだし、夕食にする?」

「待っててくれたの?」

「そ、そういうわけじゃないわよ」

 久々のツンデレクリス発動。これはこれで尊い。


「なにニヤニヤしてるのよー! さっ、行くわよ」

「うん、行こー!」

 みんなで、食堂まで進む。後ろでは、従魔の子達がピヨピヨ、キュッキュッとお喋りしている。何の話してるのかなぁ。


「今日の日替わりメニューは何かなあー」

 ワクワクしながら食堂の入り口をくぐる。


「わっ! 今日はマカロニグラタンとカレーだって〜! どっちも美味しそうすぎる」

「ボク、どっちにしよう……」


 どっちも魅力的すぎる。しかし! わたしは今日はマカロニグラタンの気分なのである。先陣を切って注文する。

「マカロニグラタンくださ〜い」

「わたくしもマカロニグラタンにするわ」

「ボクはカレー」

「わたしもカレーだな」


 ライくんとクロちゃんの食べたいものや、自分の小鉢もたくさん載せると山盛りになってしまい、食堂のおばちゃんに心配される。

「あらまあ、そんなに載せて大丈夫かい?」

「大丈夫です! こんなに美味しそうなグラタンは絶対に落としません!」

「ふふ、頑張って運んでね」

「はい! いつもおいしい食事をありがとうございます!」


 ヨロヨロしながら、窓際の良い席を見つけたので、そちらへ向かう。隣の従魔用席にクロちゃんとライくんのご飯も置いて。


 グラタンはオーブンから出したばかりのようでグツグツしている。早く食べたくてソワソワしちゃうな。

 全員揃ったところで、いただきま〜す!


 熱々のマカロニグラタンにスプーンを差し込む。ホワッと湯気が上がって、何だか幸せ気分。

 フーフーして、頂きます! ん〜! 濃厚なベシャメルがとろーり、マカロニに絡んでいて美味しい! プリプリのエビも旨味たっぷり最高だ。

「はー。幸せだ……」

「ミア、ボクのカレーも一口食べる?」

「いいの!? じゃあグラタンもどうぞ。エビ食べてもいいよ」

「じゃあビーフも食べてもいいからね」

 ヒマリと一口ずつ交換する。こちらはビーフカレーのようだ。食欲を刺激するスパイスの香りに、とろっとろに煮込まれたビーフが最高……。


「食堂のご飯が美味しすぎて幸せだよ〜。これって、どの寮でも同じメニューなのかなあ?」

「ローズ寮では、給仕付きのフルコースだって聞いたわよ」

「おおー。フルコースも美味しそうだけど、なんか疲れそうだね。毎日食べるならこういうご飯の方がいいな」

「脳筋ばかりのコウ寮は、ただひたすら肉が出てくるって聞いたぞ」

「そ、それはまた……」


 お喋りしながら美味しいご飯を食べて、デザートの時間だ。デザートを食べながら、冊子を開いて選択科目について話し合う。

「みんな、選択科目、決めた?」


 ちなみに一年生が取れる選択科目はこの六つ。

・武術

・魔道具

・調合

・テイマー

・マナー

・音楽


「わたしは武術だな。もう一つは……。家族にはマナーを取れと言われているんだが、気が乗らないんだ。多分テイマーを取るかな」

「わたくしは魔道具と……。もう一つは音楽とテイマーで悩んでいるわ」

「ボクはテイマーと調合かなあ」

「わたしもテイマーと調合!」

 モフモフとスローライフの夢を叶えるには、どっちも必要そうだからね。


「あら、みんなテイマーを取るのね……。うーん……。音楽は貴族の子達がたくさんいるから社交にはいいけど、正直面倒くさいのよね。わたしもテイマーにしようかしら」


 冊子を見ながら、あれこれと選択科目について話し合っていると、周りがザワリとしたので何だろうと思って、そちらを見ると、モフモフ聖獣のレオさんとその仲間達(王子達)がちょうど食堂にやってきたところだった。


 

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