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第35話 図書館探索

 教室に戻ると、大抵の生徒は戻ってきていたが、赤いマントの生徒だけがまだ戻ってきていない。

 ルイス、大丈夫かなあ? と思っていると、ようやくゾロゾロと戻ってきた。ルイスは、あの王子スマイルを顔に貼り付けて、すごく頑張っているようだ。


 そして、ウサギのピーター先生が教室に入ってきた。

「全員戻ってきてるかー? 今から、さっきのテストに基づいたクラス分け表を配るぞー」

 全員のところに、ふわりと紙が飛んでくる。


 どれどれ。


・歴史/地理 初級

・魔物学 中級

・植物学 中級

・算数 上級


 ふむふむ。まあ、こんなものかなあ?


「一年生の基礎科目は、それに加えて実技があるぞ。時間割も配るからなー」

 ふわりと飛んできた紙を確認する。


「選択科目は、さっきの冊子をよく読んで、明日までに決めておけ。以上だ。何か質問あるやつ、いるかー?」


 誰も質問は無さそう。今日はもう終わりだなんて嬉しいね!


「よし、じゃあ解散!」


「クリスはクラス分けどうだった?」

「わたくしは全て上級ですわ」

「さすが、わたしのクリス! わたしは算数だけ上級だから、それだけ一緒だね」


 横を見ると、ヴィーちゃんとヒマリが落ち込んでいるので今は聞かないでおく。


「わたしは、今から図書館に行ってみるよ。さっき、冊子で地図を見て気になっていたんだ〜」

「わたくしは、面倒ですが少し貴族の交流をしてきますわ」

「ボクは部屋でお昼寝してから、冊子を読むよ」

「私は剣の練習をしてくるぞ!」

「じゃあ、みんなまた後で寮でね〜」


 女子だけど、無理につるもうとしないこの仲間たちすごく居心地いいなあ。

 さて、図書館の位置をまた確認して。良し、あっちだね! 教室を去る時に、ルイスと目があったけど、目が合わなかったフリをしておく。お嬢様方、怖いんだもん。


 それにしても、この学校は広いねぇ。

 渡り廊下を歩いていると『お〜い、主〜』という声が聞こえてきた。


 声の方を見てみると、空から、スライムを背中に載せた猫フクロウが飛んできた。

「おっ、クロちゃんにライくん!」

『よっ、ミアねえちゃん!』

 シュタッと触手をあげて挨拶をするライくんが、可愛いぜ。


「二人でお散歩?」

『そうなのだ。こいつが探検に行きたいというから、我が助けてやっているのだ』

『クロ先輩の飛行、最高だぜぇ』

 褒められて、満更でもなさそうなクロちゃんが可愛い。


『ミア姉ちゃんはどこに行くんだ?』

「図書館に行ってみようと思って」

『俺も行きたい〜!』

「従魔も入れるのかなあ? とりあえず、みんなで行ってみようか」

『やったー!』


 二匹と一緒に歩き始める。あ、私がいると、二匹とも私に乗るのね。いや、可愛いけどさあ〜。


 二匹に、今日一日何をしていたかを聞く。魔法学園では、基本的に大きすぎない従魔なら授業に連れて行ってもいいし、逆に連れて行かなくても大丈夫なのだ。

 二匹は今日は学園の周りを探検した後、湖で釣りをしていたらしい。ニジマスがたくさん釣れたから、クロちゃんのポケットに入ってるらしいです。すうっごい大きい虹色に輝くニジマスも釣れたらしい。自慢げに話していて可愛い。

 ちなみに釣り糸も鉤針も、ライくんの触手だそうです。試しに網型になって、クロちゃんが引っ張って網漁もしてみたら獲れすぎちゃって風情がないから、普通の釣竿型にしたんだとか。

 なんだか、楽しんでるみたいで何よりです……。


 お話している間に、図書館に着いた。

 とーっても大きな図書館。司書さんがいたので、従魔も大丈夫か聞いてみる。

「ええ、小型の子達なら大丈夫ですよ。ただ……スライムさんは、本を溶かしたりはしませんよね?」

『あたぼうよ! 俺様、すごいスライムだから大丈夫だぜ』

 ライくんは突然触手をぐんっと伸ばして、目の前にたまたまあった本を高速でめくってみせる。もちろん本は無事だ。


「あらあら、賢いスライムさんなんですね。これなら大丈夫そうね。ようこそ魔法学園の図書館へ。見た感じ、今日入学したばかりの新入生よね? ドルフィン寮以外の新入生では、あなたが一番目だわ。何か探している本はあるのかしら?」

「今日はただ見学に来ただけなので、とりあえずウロウロしてみます」

「素敵な時間を」

「ありがとうございます」


 図書館は、円形になっていて、真ん中が吹き抜けになっている。まずはぐるりと回ってみることにする。

 並びは日本十進分類表とあまり変わらないようだ。


0総記

1哲学

2歴史・地理

3社会

4自然科学

5工業

6産業

7芸術・スポーツ

8言葉

9文学

10 魔法


 イエス! 最後に魔法!

 ここは魔法学園というだけあって、二階は全部魔法に関しての本のようだ。


一階をぐるりと回ったので、二階へ登る。

「わあ! 全部、魔法書だ!」


 片っ端から背表紙を読んで行く。

「火魔法初級」「水魔法中級」「これであなたも魔法使い」「覚えて損なし生活魔法」「魔女の嗜み」「あっと驚く美容魔法」「実用的な薬草ガーデン」「魔物と仲良くなろう」「モフモフパラダイス」……。

 なんだか、真面目なものから、結構俗っぽいものまで色々ある。


 気になったのは、「覚えて損なし生活魔法」と、「モフモフパラダイス」だ。「魔物と仲良くなろう」も気になるけれど、パラダイスの方が興味ある。

 本を読む場所を探そうと、二冊を棚から引き抜いて奥へ向かう。この円形の図書館は、奥の窓際にキャレルがあるのです。

 せっかくなら湖が見える場所がいいなあと思って奥へ向かっていると、何やらアップルティーのようなの良い香りがした。


 香りに惹かれて、迷路のような図書館を奥へ奥へと進んでいくと、そこには寝そべる白い大きなライオンと、白銀の髪の少年がいた。


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