表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/87

第18話 冒険者ギルドへ!

 宿を出て、従魔達を肩に乗せてヒマリと街を歩く。冒険者ギルドまではすぐだったけれど、見るものすべてが目新しくてキョロキョロ。


 でもまずは冒険者ギルドだ!


 初めての冒険者ギルドは、ドーンと大きな建物で、商業ギルドと同じく二階に入口があった。一階には色々と動物がいるみたい。

 ギルドの周りには強面のおじちゃんがいっぱいいる。

 強面のおじちゃんは怖く無いけれど、なんだか雰囲気に圧倒されてしまい自然とヒマリと手を繋いでしまった。


 二階へ上がると、入口には重そうな扉がついていた。

「たのも〜」と呟きつつ(大きな声で言う勇気はない)、片手で扉をそっと押してみる。うん、そっとじゃ開かない。

 ヒマリと手を離して、グッと力を入れて両手で押そうとしたその瞬間、内側から扉が開いてその勢いのまま転がってしまった。


「ぎゃあっ」

 転ぶ瞬間に、クロちゃんとライくんはわたしから離れたので、わたしだけ転んだ。無事で嬉しいけれど、薄情者め〜!


「ごめんごめん、お嬢ちゃん、大丈夫かい?」

 顔を上げると、そこには白銀の鎧に身を包んだ、かっこいいお姉さんがいた。手を差し出してくれるポーズが騎士様みたいだ。

 せっかくなので、女騎士様の手をとり、立ち上がらせてもらった。


「前方不注意でした。ありがとうございました」

ペコリとお礼を言う。

「こんな可愛い子達が、冒険者ギルドになんの用だい? むさくるしい強面のおじさんがいっぱいいるけど大丈夫かい?」


 周りにいてこちらを注目していたおじさん達から「ひでぇな」「まぁ、その通りだけどな」と声が上がる。

 そうなのだ。目立たないようにコッソリ入ろうと思っていたのに、わたしが派手に転ぶから注目を浴びているのだ……!


「ギルドに登録に来ました!」

「こんなに小さいのに? いや、冒険者に詮索は禁物だな。あそこの窓口で登録できるから並ぶといいよ」

「はい、ありがとうございます」

 ペコリと頭を下げて、二匹とヒマリと向かう。


 登録用の列に並んでいると、「おい、こんなちびっこいのも登録するなんて冒険者もなめられたものだな」と後ろから声がした。

 ムッとしたけれど、ちょうど登録用のカウンターが空いたので、ヒマリと目配せして無視して進むことにした。「あっ無視かよ」と聞こえたけど、無視ですよ〜っだ。


「こんにちは、今日は冒険者ギルドにどのようなご用意ですか?」

「「登録をしにきました!」」

「二人とも七歳ですか?」

「あれ? ヒマリも登録するの?」

「うん。ボク、今日で七歳だから」


 朝、今日ヒマリの誕生日だと女将さんから聞いているけれど、知らないフリをしているわたしは「そうなの〜! 知らなかった〜! おめでとう!」と驚いたフリをしていた。

 ちょっとわざとらしかったかな?


「では二人の登録をしますね。まずは登録書に記入をお願いします。代筆は必要ですか?」

「わたしは大丈夫です」

「ボクも大丈夫」


 まずは名前。その次は職業欄だけど、なんのことだろう?


「職業は何を書けばいいですか?」

「そこは空けておいてもいいです。大人は剣士とか、魔法使い、盾使い、など決まっている人が主ですが、子どものうちは、色々試してみて、決まってから追記してください」

「分かりました!」

「あ、それからミアさんは従魔をお連れですよね?」

 登録用紙の名前を見て名前で呼んでくれた。


「そうです! うちの自慢の従魔、クロちゃんとライくんです!」

 二匹とも紹介に合わせて片手(翼と触手)を挙げてご挨拶。

「うわわわわ可愛い上に賢いですねぇ!」

「でしょうでしょう」


 二匹の可愛さにメロメロだぜぇ!

「ご、ごほん。可愛さに取り乱してしまいました。ミアさん、従魔の情報はここに書いてくださいね」

「はい! ネコフクロウのクロノスケ、スライムのライ、よし」

「うん、良さそうですね。あとは、大きな従魔の場合、中に連れて入れないので一階の厩舎に置いてきてもらうことになります。二匹は小さいので大丈夫です。でも中で勝手に動き回らないようにしてくださいね」

「クロちゃん、ライくんわかった〜?」

『了解だ、主』

『オッケー!』

 うんうん。エライエライ、と撫で撫で。ポヨポヨ。ぷにぷに。


「あ、それから、従魔だと分かるアクセサリーをつけておいた方が、従魔だと分かるので他の冒険者から間違えて攻撃されなくて良いですよ」

「そっかあ! 確かに、そうですよね、ありがとうございます」

「いえいえ。それではこちらが銅級の冒険者カードです」


 わたしとヒマリの二人に渡されたカードは銅色のカードだ。お姉さんがカードの取り扱いを色々と説明してくれる。なんと魔法の国らしく、生体認証付き。魔力を読み取ってるらしいです。

 しかも日本のICカードみたいにお金をチャージして買い物や支払いに使えるのである! 生体認証付きなので、盗まれる心配もなしです!


 あ、ちなみに、わたしみたいな魔法学園に行く人のことを「魔力持ち」と言っているけれど実際のところは、この世界の人はみんな魔力が少しはあるみたいです。魔力が多い人のことを「魔力持ち」というみたい。

 だから、一般人でもみんな魔道具を起動できたり、この冒険者カードを使えたり出来るのです。


「説明は以上になりますが、何か質問はありますか?」

 たくさん説明してくれたお姉さんに感謝である。

「ボクは特にないけど、ミアはどう?」

「ん〜。わたしも質問はないかな? あ! 買取はどこでしていますか?」

「買取は、あちらのカウンターですよ」

「ありがとうございます! では、あちらに行ってみます」


 ヒマリと二匹と買取カウンターに進む。

 また後ろで「あんなちびっ子が」とか聞こえた気がするけれど、無視なのです!さあ、森での採取品はいくらで売れるかな?








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ