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13-1 ミーアイ王の悩み

 1カ月後、青のレーギアで俺たちの結婚式を挙げることになった。 とりあえずミーアイは俺のサムライとなった。 俺は各レーギアに3日ずつ居ることになった。 俺は青のレーギアには王が居るのだから、もっと少ない頻度でも良いのではというと、「夫としての務めを果たしていただかなければなりません」とミーアイが譲らなかったのだ。 今まで通り、各レーギアには警護班がついてくることになった。


 ファウラの反応は、いたって冷静だった、表面的には。

「そうですか。 おめでとうございます。 私の時には式はありませんでしたけどね」

「えっ、これからでも・・」

「冗談ですよ。 向こうは王という立場もございますので致し方ないでしょう」とニッコリ笑った。

(何かその笑顔が逆に怖いんですけど)


 俺はユウキと一連の天空島の件を話し合っていた。

「銀のレギオンには銃があるぞ。 しかも火縄銃とかじゃない。 あれはヤバイぞ」

「セシウスさんが持ち帰ったヤツを見た。 かなり高度な加工技術だ。 自動連射は出来ないが、30発装填できる。 テストはまだしていないが射程もかなり長いはずだ」

「今回の件で銀のレギオンとも険悪な関係になる可能性がある。 銃を想定した戦闘訓練もする必要があるんじゃないかな」

「想定しなければならないだろうな。 話しによると銀は機械化が進んでいるということだ。 飛空船を持っている事といい、もしかしたら戦車や戦闘機もあるかもしれない」とユウキ。

「そこまでなのか。 もう現代戦じゃないか」

「あの銃の技術を見る限り、あってもおかしくはない」

「厄介だな」

「もっと情報が必要だ。 ザウフェルと話してみるよ」


 「ところで、もう一つ気になっているのは、その“ボーク”という飛行物体だ。 どう言う仕組みになっているのだろう」

「俺も良く分からないが、三角形をした一人乗りの乗り物だ」

「次に青のレーギアに行くときに、俺も連れていってくれ。 実物を見たい」

「分かった」


 6日後、青のレーギア

 「お待ちしておりました。 カケル王には色々とご相談したい事がございますので」とミーアイ。

「そうですか。 紹介します、これはユウキと申しまして、サムライで、私の良き相談者でもあります。 ボークにとても興味を持ちまして、連れてまいりました」

「そうですか、後ほどリオナに案内させましょう」


 「実は、今新しい体制を作ろうとしているのですが、私を補佐してくれるサムライのことです。 今確定しているのはセリナだけです。 リオナをサムライにしようとは思っているのですが、リオナには内政の方を見てもらおうと考えています。 ですので、セリナと共に軍の方を統括するサムライを1名か2名採用したいと考えています」

「なるほど、セリナ殿に推薦してもらうわけにはいかないのですか」

「それも考えたのですが、そうすると推薦された者はセリナに恩義を感じ、対立するような意見は言いづらくなってしまうのではないかと思うのです。 ですのでこの際、軍以外の者でも能力のある者ならば採用したいと思うのですが、どうしたものかと・・・」


 俺はしばらく考えていたが、ある考えが頭に浮かんだ。

「武術大会を開催してはどうでしょう。 そして大会上位者の中からサムライを選ぶというのは」

「なるほど、それは良いかも知れませんね」とミーアイ。

「それでしたら、他のレギオンにも声をかけては如何でしょう」とユウキ。

「そうか、他のレギオン同士の交流にもなるし、優秀な人材が出てくるかもしれませんね」と俺。

「では、こちらの闘技場で、結婚式の翌日に開催いたしましょう」


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