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「ほのかにホノルルだから」
ヨセミテに寄せてみて
君からは嫌われたんだ
あの日から僕はまた大人になれたかな
あの日よりもっと臆病になった気もして
だから僕は古代の島に訪れてから
近未来都市と世界の中心へ旅をした
僕はいま太陽に愛された島にいて
素足のまま波際に立つ
それでも尻の穴が痒いのは
きっと仄かに、ホノルル漂ってるからな
あの日みたいにまた痒いのは
きっと仄かに、ホノルル香ってるからな
掌からは鉄の匂い
髪の毛から仄かに潮の香り
僕はまだ尻の穴が痒い
その香りの正体は
仄かに漂ったホノルルのことだ