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 期末試験も終わり、文化祭準備は佳境にはいった。

 デザインをまとめてパーツはプロに作ってもらうことになった。そしてパーツとパーツを合わせて完成形にするのは生徒である。

 ここで問題発生。言い出しっぺの紫藤、不器用すぎる。デザインは流石というか素晴らしい出来だったのだが、パーツとパーツをペンチなどで組み合わせたり、ストーンを接着したりがとてつもなく下手くそである。

 そして吉本。めちゃくちゃ上手い。そこで私は提案として、紫藤の指示のもと吉本が完成させることの案を紫藤に出した。結果として2人分作り出すことで採用となった。


 女子の皆様は微妙そうな顔をしている。いや、でもさ、紫藤の作ったあれは下手くそすぎるよ?

 まぁそれを見つけたのは私だけだから皆は見てない分納得いかないのだろうが。

 そして下手くそだからを理由にしていない紫藤。そりゃ微妙な顔されるよね。


 あの作品を世に出さずに済んだのは私のお陰だよ。紫藤。もっと感謝したまえ。




 休み時間になると暁天ぎょうてんさんがくる。


「星羅様!」


「あら、まどかさん。」


 あれからやっぱりちょっとギスギスした雰囲気ではあったが、私と暁天さんが友人になった事と、全く気にしてないと言い触れたので、段々噂は沈着していっている。

 吉原さんと飯田さんにもしっかり謝ったようで、なんとかクラスに居場所を作ったらしい。


 しばらくは友人アピールも兼ねて、親しいところを見せようと円さんと仲良くしていたが、どうやら円さんも懐いてくれたようだ。しめしめ。


「星羅様のクラスは文化祭何になさるのですか?」


「私のクラスはアクセサリーショップよ」


「私、星羅様の作ったアクセサリー絶対買いますわ!」


 よろしく頼むよ


「私も買います!」


 吉原さんと飯田さんも買ってくれるらしい。


「わっちの作ったものは大した物ではありんせん」


「は?」



 おっといかん。吉原と聞くとどうしても、ね、、


「ふふ、お気に召して頂けるように頑張りますわ」


 楽しく談笑していると


「瑠璃坂。」


 緋津華あかつかが話しかけてきた。廊下で目立つだろうが!


「きゃぁぁぁぁ!!!緋津華様よ!!!」


「星羅様と仲がよろしいのかしら!!!」


 女子が浮き足立つ。


「体育祭のことだけど、」


 おっとまずい。誰に聞かれているか分かんないんだぞ!


 私は緋津華の話に被せ気味に


「あちらでお話いたしましょうか?」


 と場所を移動した。



「券の事ですわね?きちんと回収致しましてよ」


「あぁ、それで次の土曜が丁度予定が空いたんだが」


「、、、、いかなくても良いのでは?回収までしていますし」


「話したいこともあるから丁度いいだろう」


「そうですか。では土曜日。時間はどう致しますか?」


「携帯で連絡をとろう。」


「申し訳ございません。今水没していますの」



 なんだその怪しい目は。本当のことだ。この前トイレで携帯いじってたら落としてしまったのだ。

 でも落とした場所は誰にも言っていない。拾うのに苦労したのだぞ!!落としたのが流した後でよかった、、、



 土曜日の場所と時間を決めて緋津華と別れた。



「星羅様!緋津華様と何のお話をしていたのですか!?」


 クラスに戻ると女子に囲まれた。おおう、古川さん。近い近い。そっか古川さんは隣の小学校上がりだから緋津華軍団の1人なのか、、?



「ええ、アイリスのことで打ち合わせが」


 これも嘘ではない。次のアイリスの会は私と緋津華が担当だ。いつまでも逃げ続けられんかったわ。


 納得したように女子達が席へ戻っていく。


 まだいる古川さんが、


「アイリスなんて羨ましいわ。一度でいいからイリスの会にもアイリスのことも見てみたいんですの」


 別に大したことないよ。狸の狐の騙し合いが繰り広げられているだけさ。皆狸。皆狐。頭に葉っぱは乗っていないけどね。たまに蛇がいるけど。蛇を前にしたら狸ぶってたやつがカエルになるけど。



「高等部には「鈴蘭」もございますし。食堂の鈴蘭専用の席を一度でいいから見てみたいわ」



 え、何それ。鈴蘭?

 帰ったらお兄様に聞いてみよう。



 それにしても土曜日面倒だなぁ。あ!でも出掛けたついでにカップ麺買えるかも!!!

 一気に気力が出てきたぞ。




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