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就活終わりました〜
研修が忙しくて更新が滞ってしまいました(。> <)
またちょくちょく更新したいなっ!と思いますので見捨てないでくださいぃ〜!!
中学生になりました。
なんだかんだ私ももう中学生になりました。いやはや、早いものだ。
初等部のメンバーはほぼ雪城学園中等部に進学なので卒業式はそれほど盛り上がらなかったが、入学はそれはそれは盛り上がった。女子が。
なぜなら隣の小学校も合体するからだ。隣の学校には五代名家の緋津華がいる。そのため女子は大変騒がしい。
そしてなんと中等部にて五代名家が揃った。翠城が一個上の先輩にいる。こちらも隣の小学校からの進学だから今まで私とは被らなかったようだ。まぁ、どっちもイリスの会やアイリスで会っているので存在は知っていたんだがね。
中等部から合体するので、人数的にはそれほど初等部と変わらない。ふー、ここで五代名家が揃ったが、おそらく乙女ゲーム舞台は高等部だ。なぜなら主人公ぽい人がいないからね。高等部からは外部特待生という比較的お金持ちじゃなくても入学出来るシステムがある。私はその1人が主人公なのではないかと睨んでいる。
「星羅様は何組でしたの?」
おっといかん。今はクラス編成を見てる途中だった。今年は紫藤や琥珀院と離れていてくれるといいんだが。
「星羅。」
キャーー!!と私の周りが騒がしくなる。
この声は、
「琥珀院様だわ!」
「真っ先に星羅さんの所へなんて、、」
「やっぱりお二人は特別な中なのねっ!」
そう、琥珀院だ。やつはなぜか修学旅行以降私を星羅と呼ぶようになった。みんながうるさい。
「あれが琥珀院様なのね」
「素敵!異国の王子様みたい!」
「あら、私達の緋津華様のが素敵よ!」
「そうよ、私達は緋津様派って卒業の時誓ったじゃない」
なんだその面倒くさい派閥は。あの女子たちは隣の小学校の子達だな。
「星羅?」
「あら、ごめんなさい。少しぼーっとしていたみたいだわ。クラスよね。えーと、」
「星羅は俺と一緒だ。」
キャーー!!とまた歓声が上がる。こちらはご想像通り、紫藤だ。
「あら残念。」
「星羅は俺への遠慮がなくなってきたな」
私と紫藤は1組、琥珀院は4組、緋津華は3組だった。緋津華と一緒じゃないのが不幸中の幸いかな。
「星羅様、私達は星羅様と一緒になれなくて残念ですわ」
「僕たちも残念です」
え!?1人も!?私の取り巻き1人もいないの!?
クラス分けを見る。知らない名前ばかり、、
うそん、、ぼっちやん。
「私も皆さんと離れてしまってとても寂しいですわ」
ええ、それはそれはとっても。
「星羅様!」
「星羅さん!」
泣く泣く別れて紫藤と一緒に教室へ向かう。
隣の小学校の子が多いクラスか、、
面倒なことにならないといいけど。
ホームルームから始まった。
知らない人が多いとのことで、自己紹介などもある。隣の小学校合体したしね〜。第一印象って大切。さて何言おうかなぁ。
お!吉本発見!お前は同じクラスだったか!
なんだかんだ、小学校から全部クラス一緒じゃね?
「紫藤 桐だ。趣味は映画鑑賞。以上」
キャーー!と声が上がる。映画鑑賞?映画干渉の間違いだろ。
あ、私の番だ。
「瑠璃坂 星羅です。趣味は読書です。おすすめの本があれば是非紹介して下さいね」
ま、こんなもんだろ。
「まるで女神だ。」
「妖精みたい、、」
ふふふ。あの席はえーと、古川さんと駒井君ね。覚えておくわっ
難なく授業が終わり、お昼。中等部からは給食ではなく、食堂というものがある。まぁレストランみたいなものだ。高等部も一緒な為結構広い。お弁当にして欲しい人は入口で貰い、それぞれ食べに行くシステムだ。
もちろん私が食べる相手は決まっている。紫藤と一緒に食堂まで来たが用事があると別れ、私は彼の所まできた。
「お兄様!」
「星羅。」
「お待たせしてしまいましたか?」
「いくらでも待つよ。星羅に出会うまで何年も待ったんだから。」
「きゃ!お兄様ったら、もう!私は産まれた瞬間にはお兄様がいて幸せです!」
「僕は星羅に会うまで三年も待ったからね。星羅がいない時、どうやって生きてたかなんて覚えてないくらいだよ」
いやん!お兄様ったらっっ!
そう。お兄様は本日高等部に入学した。高等部にも外部からの進学生がいる。お兄様に悪い虫がつかないように、初日から目を光らせねばならん。これが私の今日の最大の仕事だ。
ここなら中等部高等部ほとんどの人達がいる。人目のあるところでいちゃいちゃすれば、いい虫除けになるだろう。
「相席いいかな?」
「相変わらず妹がいると人格変わるな。」
誰だ。私とお兄様のランデブーを邪魔するやつは。
「この席はもういっぱいでね。他をあたってくれるかな?」
お兄様がにっこり答える。
「んなわけあるか!四人席だろ!」
彼、見たことがある。あ、そうだそうだ。いつぞやお兄様に首絞められてた人だ!
もう一人はたしか、、常盤先輩!黒縁メガネは健在だ。
「常盤先輩。入学おめでとうございます。」
「こんにちは、星羅ちゃん。星羅ちゃんも中等部入学おめでとう。」
この人見るとなんか癒されるわぁ。
「お、妹ちゃん。初めまして、になるよな!俺は若葉翡翠可愛らしくひーちゃん♡て呼んでくれ。」
「星羅。こいつは見るな。さぁ握り拳を作って。鳩尾はここだ。」
「おい、薫。うわ!あぶねぇ!妹ちゃん!?」
いや、お兄様は絶対なもんで、すみません〜
しっかり見てみる。ちょっと悪目の言葉遣いに引き締まった身体。髪の毛の色は色素が薄すぎて白髪ぽい。左サイドを刈り上げて全体の髪の毛は右に流している。お兄様と同じ薄い茶色の瞳。整った顔に鋭い目。騎士っぽい。なんというか、好みドンピシャだ。いっぱつヤッて欲しいレベル!てか理想の相手じゃね!?
なるほど。だからお兄様がひた隠ししていたのか。遠目からしか見たことなかったからこんな顔だってわかんなかったよ。
私にマイダーリンがいなければ恋に落ちていたやもしれん。
色素が薄い系ちょい悪男子。めっちゃかっこいい。何より私は筋肉フェチなんだ!細マッチョ!首筋がセクスィー!!
「初めまして、翡翠先輩。瑠璃坂星羅と申します。薫お兄様の妹です。是非私とも仲良くして欲しいです!」
お兄様がじとっと私をみる。嫌だなぁ、挨拶しただけではございませんか。
結局四人でランチを食べた。
いろいろ聞いてみたが、今のところお兄様に近づいてくる女は浮世絵顏が成敗しているようだ。うむ。くるしゅうない。
お兄様の女関係を探っていると
「そんなに星羅を不安にさせてしまっていたと思うと申し訳ないな。お詫びに生涯幸せにするよ。」
と言ってくれた。
「まぁっ!」
私は顔を赤くして両手で頬を抑えた。
常盤先輩と翡翠先輩はその日のデザートを残した。もったいないなぁ。




