「最近歯が痛くて困っています。」
丸山誠吾は悩んでいた。
「母さん、来週翔平と一緒に甲子園に行って来るから。」
「何で?」
「何でって言われても...。」
「外出は駄目。」
「何で行って駄目なんだよ。」
「駄目なものは駄目。」
「おかしいぞ。」
「それとこれ何?」
大学の成績表だった。
「何で人の部屋を勝手に入るなよ。」
「別にいいでしょ。」
「良くない。人権もクソもない。」
「他の人の親も入っているってよ。」
「その理論はおかしい。逆だ。」
という感じで悩んでいた。
誠吾はこの日、翔平と一緒に仙台市内で遊んでいた。
「おう誠吾。」
「おはよー翔平。行こうか。」
「それより甲子園の件どうだった?」
「駄目だって。」
「おいおい嘘だろ。旅行も駄目なのかよ。」
「厳しすぎる。」
「ちなみに今日は何て言って来たの?」
「ゼミの活動。」
「お前は何時も良い訳作るの大変だな。」
「でしょ。それよりこれからどこ行く?」
「あ...決めてなかった。」
「なら俺が行きたい所があるからそこで良い?」
「そこにしよう。」
2人は目的地に向かった。
2人は目的地に着いた。2人が来た場所は仙台で1番高い展望台だった。
「うわー高いな。」
翔平は展望台でテンションが上がっている。
「展望台好きなんだ?」
「まあね。落ち込んだ時とかよくここに来るんだ。」
「へー。ということは今も落ち込んでいるんだ。」
「まあね。今までのこともあるから。」
誠吾の後ろから女の子の声がした。
「あれ?」
2人は女のこの方に振り向いた。
「あ...、あの時の。」
「あの時はありがとうございました。」
翔平は疑問に感じた。
「知り合い?」
「うん...まあ。」
「あ...あの、始めまして。私の名前は、霧島美香です。」
「高校生?」
「はい。3年生です。あの...お名前は?」
「あー。俺は、丸山誠吾。大学生だよ。」
「俺は、工藤翔平。誠吾の友達だ。」
「そうなんですか。」
「美香ちゃん、誠吾と何かあったの?」
「はい。遊園地で変態から助けてもらったんです。」
「はい?」
誠吾が言い直した。
「この前2人で遊園地に行っただろ。お前が飲み物を買いに行っている時に、助けたんだよ。」
「そういうことか。」
美香が緊張気味に行った。
「あ...あの誠吾さん。今度私とデートしてください。」
誠吾はビックリした。
「え?う...うん。いいよ。」
そう良いながら誠吾と美香は連絡先を交換した。
「じゃあ後で連絡します。失礼します。」
「うん。じゃあね。」
「誠吾、あの娘いい娘じゃん。」
「そうだね。」
誠吾はニヤニヤしながら翔平と一緒に帰った。
続く