18・研修2日目 ~終了~
短いっ!
前回の後書きに副担任のキャラクター説明を
入れるのを完璧に忘れてました
なので、今回の後書きに載せました
雨風が強くなる中、私の目の前には、真っ二つに切れた吊り橋と勢いを増す増水した川が流れているだけだった
「えっ⁉︎」
突然の事に最悪な事態が頭を過る。
いやだよ
また水で
そんなのっ!
もう誰かと別れたくないよ
どうして
急に胸が苦しくなって、私はその場に膝をついた
「二ノ宮っ!大丈夫だ、拓真は生きてる。それに松永もまだ、可能性はあるだろ‼︎」」
澤田君は私の目の前にしゃがみ込むと目を合わせて言ってくれた。でも、あんな勢いのある川だよ!水の恐ろしさって知らないでしょ⁉︎手を伸ばしても届かなくて、波に体の自由が奪われて、それで、生きてるなんて可能性はあるの!
「ても、」
ガサガサッ
草むらから草を掻き分けて2つの人影が姿を現した
「あー、お邪魔でしたか?」
「澤田、あやのを泣かせるんじゃねぇグフッ!」
「ざやぁぢゃーん!!!」
「ぐゔぅぅぅ」
生きてることに嬉し過ぎて強く抱きしめ、そのまま私はさやちゃんを押し倒してしまった。おっといけない、さやちゃんの顔が白くなってるではないか!
「ほら、大丈夫って言っただろ?」
「うん!」
「あやのっ、いい加減、離れなさい、いつの間にこんな馬鹿力になったのよ。痛いわっ」
痛ったぁ、さやちゃんに離れろと思いっきり頭を叩かれた。今までの中で一番、痛いかも。うわぁ、叩かれた所が熱くなってきた。あっ、今気が付いたけどいつの間にか雨が止んでるね
「にしても、今までどこに行ってたんだ?」
澤田君の問いに江本君が、非常に複雑な表情で答えた
「えーと、俺もよく分からなくてさ。とりあえず、2人で豪雨の中その吊り橋を渡ってたら、突然吊り橋のロープが切れて、そのまま下の川に落ちて流されたのは確実なんだけど」
「「流された!」」
「そっ、流されたんだ」
江本君は、茶色く汚れベタベタに濡れた桜ヶ丘生徒専用のジャージを指差しながら説明してくれた
「で、ここからが不思議な話でね。気が付いて目を覚ましたら川から上がってて、草の上での転がってた。しかも隣には美人なシスターさんと金髪の子供と老人がいたんだぜ!」
美人なシスターさんと金髪の子供と老人?もしかして、お化け役の人達かな。えーでも、子供なんて桜屋敷の従業員さんたちのなかにいないはずだよ。うーん、従業員さんのお子さんだったりして
「その人達と少し会話したのは覚えてるけど、途中から記憶がなくて、さやに起こしてもらって目を覚ましたら今度はいなくなってたんだ」
「その人達と話してる最中に寝たのか?」
「寝たっていうか、意識が飛んだっていうか。まぁ、そんな感じだな」
「それで、起きたらいなかったっていうわけか」
それはなんとも不思議なお話で。でも、2人が生きてて本当に良かった
「おーいたいた、いつものメンバー」
声のした方を振り返ると、遠くから副担任が悠々と近づいてきた。その後ろにはお化け役の人達がわらわらとついて来ているではないか!しかも取れ掛けの特殊メイクで
「さやちゃんっ!見ちゃ……」
見ちゃダメだよ。そう言おうと後ろを振り返るとさやちゃんは反射的に江本君にしがみついていた。しかも江本君の胸あたりに顔をうずめて
「若いっていいなぁ」
先生のしみじみとした感想と共に2日目のオリエンテーションは終わった
キャラクター説明 ~第7弾~
【槙原 秀二】
・年齢は46歳
・イメージカラーは深緑、渋いです
・先生を表すなら、盆栽の松
・彩乃のクラス1年5組の副担任
・社会科の先生
・演劇部の顧問
《家族構成》
・妻
・大学生の息子
・中学2年生の双子の娘
・愛犬は柴犬♂、名前はケルベロス←双子の娘が命名
呼びにくいので秀二はケロと呼んでいる
〜最近の悩み〜
・反抗期の双子の娘に手を焼き中




