【その1】小学生なのにハードボイルド系?現ワル現ワル
どうか、失笑しないで下さい……(切実)
オレの名前は松屋昇悟小学四年生。
将来の夢は某テレビ番組のテレホンショ○キングに出ること。それは何故かというと……タ○リさんが『お友達を紹介――』のセリフを言った後お客さんにあの
「え〜〜〜!?」
を言われたいという不純な動機で。
――そんな可愛らしい(?)オレも普段はいたってクールかドライな人間だ。子供の時から
(って今もだろッ!)
親にも先生にも知らないおじちゃんにも『静かにしなさい』何て一回も言われたことがない。それが今発見したオレのプチ自慢かも。
そんなオレのことを親戚やママが子供らしくないと言う。だってオレは空気が読めちゃいますから〜!
(って何かこのフレーズ聞いたことあるな……?)
ところで何でオレがこうなったのかを知りたくはないかい? いや、知りたくなくても勝手に教えてやる!
推定(?)として多分――パパのコレクションDVD(ハードボイルド系映画)をこっそり見過ぎたせいかもしれない……だが本当のオレはこんなのが好きなんじゃない!
オレは……オレは……――ツッコミを入れたいんだあぁぁぁぁぁ〜〜〜っ!
オレのこの切実な思いをいったい誰が分かってくれるのか?
(勝手にツッコめよ!なんて言うなよ〜?)
そもそも何でオレがこんなにも苛立っているのかはオレのクラスに行けばすぐに分かるはずだ。
――その前にちょっと、オレの『イラッとした出来事』を勝手に紹介させてくれ!
ある日の国語の授業。その日は宿題で『自分の名前の由来は何だったか?』というのを親に聞いて来て発表しなくてはならないことになっていた。
オレは何げにちょっとワクワクしながら自分の順番が来るのを心待ちにしていた。
何でかって? ふふふ、それはオレの名前にはちょ〜〜カッコいい由来があるからさっ!
(……って○輪君かッ!――孤独)
次回謎の男出現!?省吾の運命や如何に……。