*第4話*
「もうすぐ8時回るけど、いいの?」
不意に窓のところから声が聞こえて
あたしは一部の書類を落としてしまった。
「へ?!うわっヤバイ!」
急いでかき集めて拾いあげる。
そして窓のほうを見ると
案の定、先輩がいた。
「お、おつかれさまです」
「お疲れ様、後どのぐらい?」
「あ・・・えと、あとここの書類だけです」
「そっか、じゃあ俺待ってるわ」
「い、いや!いいです、帰ってください!」
「それは個人の自由だろ。」
「でも変える方向別々だと思いますよ?」
「大丈夫、今日俺かいちょーの家とまるから」
「にゃ?!?!?!?!?!?!?!?!」
先輩の突拍子もない一言に
あたしは思わず変に声をだしてしまった。
思いっきり裏返ってるその声にか
先輩はクツクツと笑っている。
「そんなに驚くか?」
「ああああ、あたりまえでしょ!!!」
「社会人になればこんなこと日常茶判事だよ?」
「まだ高校生ですーっ!」
「まぁまぁ、そんなに取り乱すなって。」
「て、てか!なんであたしに構うんですか!
普通、きもちわるいでしょう?1年からずっとサッカー部員を
目の保養にしてるなんて・・・」
最後はすごく小声になってしまった。
いやでも、恥ずかしいものだ・・・
「別に?俺知ってた身だし。最初はこいつなんだ?って思ってたけど、
徐々に違和感もなくなってきたし、今となっては、今日も見てくれる?と
思ってサッカーがんばれるし?ま、そのせいで怪我したんだけどな」
あたしの口からしっかりとした声は出ず
「あ、わわわ!?」とか言う意味不明な言葉しか出なかった。
「それと、さっきの話。俺そういうのまじでほっとけないから」
いきなり真剣な顔になった先輩に
あたしは思わずまた書類を落としてしまった。
「わわっす、すみません!」
「いいよ、俺拾うから」
書類を集めて、にっこり笑って「はい」と渡してもらったときには
あたしの頭の中はパンク状態・・・。
「とにかく、その書類作業終わらせなよ」
「あ、は、はい!ごほっごほっ」
息づいていった言葉の語尾にあたしはむせた。
「ふゎぁぁ・・・やっと終わった・・・」
ケータイを開くと、すでに8:30を回っていた。
学校から何も言われないのはあたしの権力って感じかな。
「あれ・・・先輩?」
どこにも見当たらないと思い、先輩と呼ぶと
後ろから「終わった?」と声が聞こえた。
「うわっ先輩、いつのまに後ろに?!」
「だーいぶまえにきたんだけど?」
「あ・・・すみません、まったく気づいてませんでした。」
「くっ!すごい集中力だな?さすが学年トップの成績だ」
「何で知ってるの!?」
「そこに張ってあったから。」
「あ・・・」
「ほら、はやく書類片つけてかえろうよ」
「そ、そですね」
あたしはなにを動揺してるのだろうか?
小さいころから友達は男ばかりで
そこからイケメン大好きが発生したものの
男子に緊張することなんてなかったのに・・・
「ん?どした?」
「いえ・・・なにも」
この動揺は・・・なに?