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絶望勇者と私の後半戦  作者: 川井田ナツナ


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6/8

5-2:待つんだ

 ミノタウロスとの遭遇から一ヶ月が経った。


 迷宮内には隠し階段がいくつかあり、そこには泉やダブルベッドが部屋の真ん中に置かれたハートとピンク色で内装された個室などに繋がっていた。


 もちろん私たちは、泉の近くにビシオンが持参したテントを張り、野営したがダンジョンというものは何とも言い難い。


 この一カ月のあいだに、私たち以外のパーティが何組かやって来たがビシオンは快く思っていないようで


「腐れ養分どもが……」


 と、無駄に腕や足をミノタウロスに食いちぎられる姿を見るたびに口にした。


 また、ミノタウロスは理性を備えているのか――冒険者を殺すまではしない。

 なんでも、ビシオンの話では『回復してダンジョンに戻って来させるため』だというが、やられたからと言ってやり返せない相手に再び挑む冒険者は馬鹿なのだろうか……?


 しかし、それが冒険者の本望なのだろう。


 だからこそ、魔王を倒したとて……モンスターが生き長らえて来れるのかもしれない。

 そのことを理解するには、この一カ月は充分な期間だった。




「ビシオン! 一カ月経ったけど、やってること毎日一緒じゃない!! 本当にこんなんでミノタウロス倒せるの?!」


 泉の近くに建てたテントを背中に、今日も焚火をしながら聞いた。


「……待つんだ。その時は必ず来る……」


 何度聞いても、ビシオンはそれ以上は言わない。

 ミノタウロスのいるダンジョンに戻った時の日課はこうだ。


1、迷宮に変化がないか地図と照合。※変化がある場合は訂正と追記

2、ミノタウロスのステータス管理。※ビシオンの『鑑定』で変動を記録。

3、ミノタウロスの攻撃範囲と行動パターン分析。

4、ウサギリスの出現条件と行動パターンの記録。


 何とも、ミノタウロスの観察日記を付けている気がしてならない。


 そして……次の日も私たちの日課に変化はなかった。

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