2話 外の人達
痛い、辛い、それらの言葉が頭の中を駆け巡る、キリスは大きく息を吸い目を見開く、ただ痛みで見開いたはずの目は驚きに変わる、なぜなら先ほどまでいた狭く小汚い自室ではなく、まったく違う場所、まったく知らない場所、それどころか現実とは思えない場所だったからだ、キリスは暗く明るい矛盾に満ちた空間に困惑していると、背後から女性が嬉しさに満ちた声で話す。
「お目覚めですか?、ずいぶん早かったですね」
キリスは少し不安な感情を抱き、ゆっくりと声の方に振り返る、声の主は微笑みを見せてキリスの言葉を待っていた、キリスは少し女性に対して不思議と怒りが沸き立つが、それを抑え話す。
「誰?、ここはどこ?、もしかしてあんたデルタロス?」
女性は微笑みながら首を横に傾け、キリスの質問に答える。
「私達はアリマ、この世で唯一正しい人、正しき聖人、その信者です、この場所はあなたの中、精神世界のような場所かと、デルタロスとは何かわかりませんが、私達とは関係ないと思います」
キリスはアリマにデルタロスのエンブレムがないか、衣服を睨見つける様に凝視していると、アリマは続けて話す。
「まさかとは思いますが…、記憶がないんですか?、貴方は重要な役目がやるのでは?」
キリスは食いつくようにマリアに近づき話す。
「あんた僕を知ってる!?、重要な役目?、もう少し詳しく」
キリスがマリアに掴みかかると、キリスの手が透けマリアの体を通過する、困惑するキリスにマリアは微笑みながら話す。
「現世にある肉体の再生が始まったのかと、それが終わればあちらで目覚めると思います、またこうして会う機会があると思うので、その時に過去の話を出来たら…」
キリスは混乱する中、手だけでなく、体全体が透けはじめ、視界がもうろうとし始める、その中マリアは人が変わったように話す。
「もう時期だ、お前は多くをその内に入れた、いい加減本性を見せてろ、白い獣」
キリスは強い不快感を感じるその声、言葉を聞きながら、キリスは狭く小汚い自室で目を覚ます、ただ座り込んでるのにも関わらず、視点がかなり高いことに気づき、自身の体が人ではなく狼のような獣に変わっていることに気づく、キリスは少し清々しい気分と泥のような気持ち悪さを感じるが、それ以上に有り余る力を振るいたいという感情が沸き立つ、それを抑えるように小さく唸ると、廊下に自身を殺した人間がいることに気づき、考える余地もなくキリスは廊下に飛びだし、力いっぱいに目の前の人間を壁に押しつけ、小さな袋を持つ人間を殺害する、昨日向かった階段とは違う方に駆け抜け、階段を落ちるように上り、外へと飛び出る、キリスは血に濡れた片手を顔に当て、自身が人を殺したことを強く噛み締める、ただそれと同時に優越感を感じ、キリスはそれを振り払うように、少しして頭を横に何度か振る、キリスは目的地も決めずに歩き始め、月光と街灯に照らされながらキリスが彷徨っていると、キリスの行く先に男性が突然姿を現す、それと同時にキリスの毛が逆立ち、警告を促すように心臓が激しく脈動する、男性はキリスを逃さないように強い視線を向けながらゆっくりと近づき、話し始める。
「本当にいたか…、高いレベルの都市に獣がいるとはな、それも黒き獣に酷似している」
キリスは目の前に立つ、男性から逃げれないことを悟るが、それでもキリスは逃れる方法を考え、深く男性を観察する、男性はキリスの一挙一動を気にすることなく、続けて話す。
「人に化けるそうだな、だったら会話はできるのか?、何か話してみろ」
その言葉を聞きキリスは少し震えた声で話す。
「何が目的?、リーアスってやつが目的なら、多分この袋の中にある…」
男性は驚いた顔を浮かべ、すぐに先ほどよりも強く殺気がこもった視線をキリスに向け話す。
「会話する獣…、それどころか相手を探る?、面白い…、お前名前は?」
キリスはその視線に体を震わし、男性の質問に答える。
「キリス…、人に名前を尋ねるんだ、あんたも名乗るのが筋…」
男性はキリスを嘲笑うように鼻で笑い、手に持っている刀を抜き話す。
「人か?、まあいい、俺の名はエキ、デルタロス第一席代行者、星龍をその身に宿すもの…、さよならだ…獣」
そう言い終えるとエキは姿を消し、キリスの目の前に現れ、刀を斬り上げる、キリスはその攻撃に反応することができず、胴体を深く斬りつけられるが一切怯むことなく、がむしゃらに空中に高く飛び上がり、小さなビルの屋上に着地する、キリスはエキが追ってきていないことを確認し、すぐに近くの少し高いビルに飛び移るために飛び上がると、キリスの目の前にエキが突然現れ、エキは空中にも関わらず、キリスに向かって進みむ、キリスは咄嗟に右腕を大きく振りかざすがエキによってその腕はぶつ切りにされ、顔を強く踏まれ地面に落とされる、キリスはアスファルトに強く叩きつけられ、辺りに轟音が響き渡る、キリスは強く歯を食いしばり立ち上がると、空中にいたはずのエキが少し前に立っており、少し物足りなそうな表情を浮かべ、キリスを見つめていた、エキが一歩前に進むために片足を前に出すと、遠くからサイレンの音が鳴り響き、それと同時に聞き覚えのある声が「デルタロス!!、こっち見ろ!」そう声を上げ、キリスは声の主の方を見るとそこには拳銃をエキに構えるラルフが立っており、エキはラルフを横目に見ると少し焦った表情を一瞬見せ、瞬時に視点をラルフに向けると、少女がエキの上半身に足で組みつき小さな声で「ミルーレ、術式起動」そう呟くと、少女は手を銃のように構え、それをエキの顔に向ける、少女の指の先から火の塊が生み出され、なんの躊躇もなく放たれる、火の塊はエキの顔に直撃するが傷一つついておらず、少し苛ついたように「弱い」と少女に言い放つと、少女は「あなたがおかしいだけ」と言葉を返し、閃光手榴弾をエキの顔に投げつけ距離をとる、閃光手榴弾はすぐに炸裂し、凄まじい光と音が辺りに広がるがエキは一切怯むことなく、ラルフの目の前まで一瞬で近づく、ただそれを読んでいたように、顔に深い傷がある機械がエキを鉄の武装で殴り「突きえぐれ!」と低い電子音を発し、辺りに爆裂音が轟く、エキは少し遠くのビルに吹き飛ばされ、ラルフは顔に深い傷がある機械に「あの獣みたいなやつも連れ行く」と言い放ち、エキが吹き飛んだ別の方に走り始める、顔に深い傷がある機械は「あいよ、スーお前も手伝え」と少女に向かって言い放ちキリスの方に走る、少女は「はいはい」と返事をしたあとに煙幕を張りキリスの方に走る、2人はキリスに少し警戒しながら近づいていく、キリスは先ほどの閃光手榴弾の影響で膝をついており、2人が近づいてくるのに気づき「来るな!、僕はまだやれる」と少し情けない声を上げる、少女は少し呆れたように警戒心を解きキリスに肩を貸し「行くよ」と声をかける、キリスはその声を聞き次第に人の体に戻っていき、それを見た顔に深い傷がある機械は「なんだ…ちびじゃねえか」と言葉をこぼし2人を抱えラルフが走っていった方に走り始める。
辺りにサイレンの音が響き渡り、警備隊はエキが吹き飛ばされたビルを取り囲み始める、その中そのビルからエキは静かに飛び降り口から血を吐き出し、強い視線をラルフ達が走り去った方に向ける、警備隊の1人が降りてきたエキに気づき周りにいる警備隊にその事を伝え、警備隊はビルではなくエキを取り囲み、その中の偉そうな人物が声を上げる。
「武器を床に捨てろ!、貴様は包囲されている、我々の言う事を聞かなければ、貴様は今ここで死ぬことになるぞ」
エキはその言葉を聞き流し、少し悩んだあとに「やむを得んか」そう呟き、偉そうな人物に向けて「どけ死になくなければな」と言い放ち、刀を少し強く握り持ち「星龍降臨」と唱えるように言葉を吐き捨てる、その言葉が引き金となりエキの身体の内から黒紫色のオーラが溢れるように辺りに充満し、そのオーラは次第に龍の形とる、警備隊はその不思議な現象に恐怖と不安感を感じながら上司の発砲命令を待ち、エキに銃を向け続ける、その中の1人がその恐怖と不安感が限界に達し、独断で銃を乱射する、それが引き金になるように周りの警備隊も続くように発砲を開始するが、ほんの数秒で銃声は止み、エキを取り囲んでいたはずの警備隊は糸の切れた人形のように地面に伏せる、エキは周りの人達が死んだことを気にする様子もなく、刀をキリス達の方に向け「星龍よ、存分に喰らえ」そう言い放ち、形をとった龍はエキの言葉と仕草に従うように進み始める、黒紫の龍は道路のアスファルトや建物のコンクリートなどを容易く砕きながら凄まじい速度でキリス達に近づき直前に接近する、顔に深い傷がある機械と少女そしてキリスはラルフに追いついており、ラルフと少女は直前に迫る黒紫の龍に驚きと絶望の顔を浮かべる、その中抱えられているキリスは自身の体の内にある有り余るほどの力と気合がこもった声を上げ、失ったはずの右手を瞬時に再生しながら腕を振ると、黒い泥のようなものが無尽蔵と思えるほど生み出され、それを見たラルフは「旧属性??!」と驚きと疑問の混じった言葉を漏らし、それと同時に納得いかない顔を見せた後に足を速める、黒い泥のようなものはすぐに黒紫の龍とぶつかり、その2つは混ざり合い空中に消えていく、黒紫の龍と黒い泥のようなものの影響で辺りの明かりは全て消えており、4人は暗闇に消えていく、それを遠目から見ていたエキは小さく息を吐き「追撃は…、やめておくか」そう呟き、刀を鞘に収め、その場を立ち去ろうとすると、背後から足音が聞こえ、女性がエキに向かって話す。
「これは…派手にやりましたね…、流石に都市長との取引に何か支障がありそうですが…」
エキが振り返ると片目を隠した女性が立っており、エキはすぐに言葉を返す。
「何を言う、これは正義であった、代行者である俺が力を振るったのだから」
片目を隠した女性は顔を少し傾け言葉を返す。
「確かに?…、ですがこれはどう見ても…、やり過ぎのように思えますが?」
エキは会話を続けることをせず立ち去ろうとすると、片目を隠した女性は「あの何立ち去ろうとしているんですか?」とエキを呼び止める、エキは少し強い言葉で「代行者である俺を呼び止めるか?」そう返事を返すが、片目を隠した女性はそれにおくすことなく話す。
「いや…後始末を押しつけようとしているんですか?、流石にそれはないと思いますよ、自分でやった事は自分で処理してくださいよね」
それを聞いたエキは少ししょんぼりした顔を見せ、少し弱々しい言葉で「手伝ってくれるか?」と頼む、片目を隠した女性は「まあ…、ええ」と了承する。
「ふぅ…、びっくりした、誰かが暴れてると思ったら、リーアスの欠片を持った少年がいたんだから」
そうラルフが疲れた声で話し、衣服に収納してある中身が入った注射器のようなものを取り出し、続けて話す。
「これ打ち込んでいいかな?、中身は…えーと…、まあ回復の薬だから」
キリスはすごく嫌そうな顔を見せ、激しく首を横に振る、ラルフはそれを気にすることなく、注射器のようなものをキリスの腕に打ち込み、ごめんとジェスチャーを見せる、キリスは注射器のようなものを打ち込まれると、先ほどまで感じていた不快感などがなくなり、体が楽になっていくのを感じる、それと同時に否定したのにも関わらず、打ち込んだラルフに苛立ちを強く感じ睨見つける、ラルフは再度ごめんとジェスチャーをし、話し始める。
「ごめん、まあ体は楽になったと思うから、色々話すよ、まずこの場所はこの都市で俺らが拠点にしてる場所、D.カジノにある奥の部屋なんだけど…、D.カジノって知ってる?」
キリスは不機嫌そうに「確か…、違法カジノ?」と返事をし、ラルフは何度か頷き話を続ける。
「流石に有名なのか…、でおそらく…いや絶対に君はこれからデルタロスに死ぬまで狙われる、多分あの刀を持ってた男、執行者の一人だと思うから、君さえ良ければ俺達は君を守るつもりだ」
キリスは少し混乱する頭を横に振り、少し落ち着きを見せ話し始める。
「デルタロスが僕を狙うのは、緑色の破片…リーアス?を僕が持っているから?、それを今ラルフさんに渡したら僕は狙われなくなる?」
ラルフは少し悲しそうな顔を見せ、首を横に振り返事を返す。
「それは…ない、あいつらは君の獣の姿、それを脅威だと判断したと思う、君のあの獣の姿は俺から見ても恐怖を感じた、まるで世界に住まう獣そのものだったから…」
それを聞いたキリスは自身を無慈悲に殺したデルタロスの事を思い返し、少しため息を漏らしたあとに話す。
「色々起きた…、だけど今はあんた…ラルフさんを信じるしかない、僕はどうしたらいい?」
ラルフは少し驚いた表情を見せ、少し考えた後に話す。
「驚いた、君はすごいな…、まあ取り敢えず、信じられたんだったら、俺の素性を包み隠さず話さないとな、俺はエンカムって言う組織のリーダーをしている、君は多分エンカムって言う組織を知らないと思うから、説明するけど…、まあ世界犯罪組織って認識なのかな?」
キリスは困惑したような顔を浮かべ、ラルフを見ているとラルフは何度か頷き話を続ける。
「まあ世界犯罪組織って言われてても極悪非道な人間のクズって訳では無いから安心してくれ、それで多分君が気になっているのはデルタロスだと思うけど、まあ説明とかめんどくさいから簡単に言うと世界の正義かな?」
その様にラルフが話していると、部屋のドアが開き大量に食べ物と飲み物を抱えたスーと呼ばれていた少女が部屋に入り、2人に近づきながら「元気になってる」と呟き、抱えているものを机に置き、キリスの横に座る、キリスは横目で少女を見たあとに話す。
「仕方ない…、ラルフさん…、エンカムの皆にお世話になる…、よろしく」
キリスが話し終えると、隣に座る少女はキリスの頭を撫でラルフが話し始める。
「任せろ!、それじゃ改めて自己紹介でもしとくかな、俺はラルフ エインズ、呼び名はラルフで、呼び捨てでいいからな、エンカムのリーダーをしている…、それはさっき言ったか、他のメンバーは俺含め6人と可愛いロボット数機だな」
ラルフは話し終えると目線を少女に向け、少女は頷き話し始める。
「よろしく、私はスーリア エインズ、皆からはスーって呼ばれてるかな?、それじゃ名前を教えてくれるかな?、君くん」
キリスはあっとした顔をする、以前ラルフと会ったときに自身が名乗っていなかったことに気づき、視点をラルフに向け少し申し訳なさそうに話す。
「僕はキリス、語れるような経歴はない、ただ今は自分が普通の人じゃない、それだけは理解してる」
ラルフは何度か頷き、笑顔を見せ話す。
「キリスか…、いい名前だな、キリス…君を抱えてたロボットいただろ、あの人はトロキパって言うんだ、今は情報屋の所にいて、しばらくここに戻らないと思うから、俺の口から教えておくよ、それともう一人この都市に、ついてきてる人がいるんだけど…」
ラルフがもう一人の話をしようとすると、タイミングを見計らったように、一人の男性がラルフの話を遮り「もう1人はこのオレだぁ」と話す、キリス達はその声の方に視点を移すと、全裸の男性が堂々と仁王立ちしており、不思議と股間が光り輝いていた、ラルフは呆れたように「またか…」と言葉を漏らし、スーリアはキリスの目を隠し、呆れたように「うぇ」と言葉を漏らす、全裸の男性は2人の反応を気にすることなく3人に近づき話す。
「ソルトそれがオレの名前だぁ、好きな事はスロット ルーレット ガード、よろしくしようぜぇ、少年」
その様に話し終えると、ラルフがソルトの肩に手を置き話す。
「正確にはギャンブル大好きだろ、それよりソルト、今度はいくらで刀を渡したんだ?」
ソルトはその質問に指を2本立て「千…万」と言い、ラルフは深い溜息を漏らす、少しの沈黙のあとキリスが話し始める。
「僕が今やれることがないなら、何処かに落とした袋を探してきていい?、その中に緑色の破片が入ってるから」
ラルフは少し悩んだあとに返事を返す。
「分かった…、けど俺はついていけない、このバカの刀を見つけないといけないからな…、運が悪かったら数日は会えないかも?」
ラルフがその様に言い終えると視点をスーリアに向け続けて話す。
「まあ懐いてそうだし、スーとしばらく行動してくれ、ここも自由に使っていいからな、それと何かあったらすぐ連絡しろよ、スー?」
スーリアは頬を上げ「うん」と返事を返し、ラルフとソルトが部屋を出ようとすると、キリスは何か思い出したように話す。
「そうだ、今思い出した、ラルフさっき言ってた、刀を持ってた男の事」
それを聞きラルフは足を止め振り返り、ソルトがオレかぁと自身に指をさす、キリスは首を横に振り、ラルフは真剣な顔でキリスの話の続きを聞く。
「ラルフは執行者?って言ってたけど、あいつは代行者って語ってた」
それを聞いたラルフは驚いた顔を見せ、スーリアが小さく「おじさんの仇…」そう呟き、ソルトが「他に何か言っていなかったか?」と先ほどとは違い真面目な声色で質問する、キリスはそれに答える。
「確か第一席、名前はエキ、後は星龍とか言ってた」
再び沈黙が続き、ラルフがキリスに向かい「ありがとな、その情報は助かる」そうお礼を言い、ラルフとソルトは部屋から立ち去っていく、2人が部屋から出るのを確認したスーリアは立ち上がり、頬を上げ話す。
「さてと…キリスくん、リーアスの欠片はどこに落としたの?、案内頼むよ?」
それを聞いたキリスは思い出すために目をつむる、少ししてキリスはエキに腕を斬られた時のことを思い出し「分かった」と言い、立ち上がり歩き始めると、スーリアが呼び止め「待って、流石に顔を隠さないと」そう言い、机に置かれてある袋から伊達メガネとサングラスを取り出し、伊達メガネをキリスに手渡し、スーリアはサングラスを装着する、キリスは受け取った伊達メガネをこれだけで隠すことができるのか、そう疑問に思い見ていると、見ていないうちに深く帽子を被ったスーリアが勘づいたように話す。
「キリスくんはまだ、顔を知らされてないと思うから、大丈夫だよ…多分」
そう言いスーリアは歩き始める、続くようにキリスは伊達メガネをかけ歩き始める。