興味
え~~~スギ花粉です。纏める話なんですけど・・・このまま行こうかと考えています。色々とアンケートに答えていただきありがとうございます。ではどうぞ~~
「ジョルン将軍がオークハート家のクレア将軍を捕虜にしたそうです」
今、ソロスは文官の報告を聞いている
「なるほど・・・さすがは名将といわれるだけの事はある。彼のような人材を逃すようでは神聖帝国の底が知れるというものだ。で・・・北部の領主の軍勢はどれだけ集まった?」
「はい・・・今の所6割という所です。首都近くの領主はすべて揃いましたが・・やはり田舎の領主の軍勢は集まるのに時間がかかります」
「そうか・・・できるだけ急がせろ・・ジョルンもあの城ではいつまでも持たない。いつ捨ててもいいとは言っているが・・・・あの誇り高い男が逃げるかどうか・・・」
そして、机の上両手を組む。
「神王の宗教反乱・・・・そして初めての魔国軍の進撃・・西部・東部の地方軍はほぼ使えない。何より・・中央軍も無傷とはいえない・・・そして我が北部は最高の状態だ・・この機会を逃すわけにはいかない」
文官は・・・・・全員に護衛がついている。
北部は決して忘れない。
100年前の事件を・・・・あの事件がなければ、北の王国が大陸を統一していたかもしれないのに・・・・・
自分には武芸の才能がまったくない。
だから、強がることなどしない。
いつも城の中でさえ出かける時は、10人ほどの護衛に囲まれている。
忌々しき・・・レイス・・・北部100年の恨みの根源・・・・
神聖帝国を滅ぼしたら一人残らず・・・・・・・殺してくれる!!!
「それで例の件は・・・どうだ・・首尾の方は?」
「はい・・ドラグーン王国は今継承権の争いが勃発しています・・ですので不可能かと」
「まぁ・・仕方ない。神聖帝国に長年攻められている国だしな。そう簡単に協力が取り付けられるとも思っていない・・肝心なのはもう一つの方だ」
「はい・・・そちらは何とかなりそうです」
「そうか・・・会談の場所は・・・ドルーン山脈の近くのサイロ村で良いかな・・」
「陛下・・・ですが・・よろしいのですか?元勇者とはいえ・・・相手はあの魔族の・・・王なのですよ」
と文官が心配そうにいう
「構わない」
「ですが・・・会談の時は森で二人きりとなりますのでしょう?・・・どんな輩かも知れませんのに」
「大丈夫だ・・・大丈夫なのだ・・・なぜなら らな」
最後の方は小さくて聞こえなかった
「いいか・・・これが実現できるかどうかで勝利の可能性が大きく変わる。軍人は戦場で命を懸けて戦っている・・・・・貴様ら文官も全力を尽くせ!!」
「は!!」
文官はバタバタと忙しなく部屋から出て行った
机の上で手を組んだまま、じっと扉を見つめている北の王
(異世界から召喚されたといわれる勇者・・・そして指名手配犯となり・・魔国の将軍になり・・そしてついに魔王にまで上り詰めた・・・・・・どのような人物なのか・・・興味が尽きませんね・・・)
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