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将軍

え~~楽しんでいただけてるでしょうか?スギ花粉です。ではどうぞ~~

北が神聖帝国から独立してからすでに3週間がたっている


そして遂に・・・・・・敵も動き出した


「ジョルン将軍・・・中央の精鋭がこちらに向かっています」


「やはり、籠城はさけたか」


神聖帝国の帝都は、アートス神の総本山でもある。


あそこを戦場にする事は神官の猛反発があると見ていたが・・やはり出てきた


軍人からしてみると愚かという他ない・・・・・・・・・


この極寒の大地への進軍か・・・・・


今・・・・この最前線の城には、北の領主たちの軍勢はいない。


彼らは北部の首都・・トーラン・・に集結しつつある。


だから、数少ない兵での守備だ・・・


「それと・・・本隊から少し先行する2万の部隊がいます」


「何だと?」


「・・・おそらくですが・・この城を落とすつもりかではないかと」


「・・・・・・」


(確かにこの守備隊の数と城の大きさなら、そこまでの大軍でなくとも落とせる可能性はある・・だが・・・2万では全滅もありえるぞ)


「・・・旗は見たか?」


「は!赤い薔薇に剣・・・オークハ-ト家の家紋です」


「・・・・・・・ハハハハハ」


「ジョ、ジョルン将軍?」


いきなり笑いだした将軍に怪訝そうにする兵士


「いや、すまん。アートス神よ・・・あなたのお導きに感謝いたします」


「は?」


「こちらの話だ・・・それでどれほどで、ここに着く?」


「おそらく2日後には」


ふむと何やら考える素振りを見せるジョルン


「そうか・・・分かった。下がって良いぞ」


「は!」


ジョルンは北の大地を見ている。


こんなに早く・・千載一隅の機会が訪れるとは・・・・・


容赦はしないぞ・・・・・・・・・・クレア将軍!!



==============    ==============




朝方・・・ジョルンは馬に乗っている。


馬には棒を噛ませを、足には草であんだ靴を履かせている。自分たちも木の棒を噛んでいる


偵察隊の情報からここで野営した可能性が非常に高い


今、ジョルンは自らの兵・・1千のみを率いて南へと来ていた


案の定2万の部隊がいる


だが・・・・・・・・・


(まさか・・・見張りもたてていないとは・・・)


静かな野営地を見る


ジョルンはしばらく様子を窺っていたが・・・すっと手を上げ、振り下ろす


900の部隊が突っ込んでいく


敵はあっという間に大混乱に陥った


僅か900人だ・・・・・・敵にも犠牲はほとんど出ていないだろう


だが・・もはや烏合の衆だ・・2万人の混乱などすぐにおさまる訳がない


ジョルンは100の兵と共にじっと敵陣営を見つめる


すると敵兵の中から離脱する集団があった


それを見て100の兵とともにその集団を追う


横から突っ込み、その集団を真っ二つに割る


自ら剣を振り、敵を切りつけ・・・戸惑っておろおろしている将軍を馬からたたき落とす


すでに敵はばらばらに逃げている。おそらく本隊と合流するのだろう


900には可能な限り追撃するように命じている・・・・数が少ないにこしたことはない


ジョルンは馬上から、地面に尻もちをついている者に話しかける


「・・・お久しぶりですね・・・・クレア将軍」


「く、ジョルン!!この裏切り者!!」


と地面から馬に乗る自分をキッと睨みつけてくる


「・・・・・・・」


それを黙ったまま見つめる


「殺ばいいでしょう!!」


「・・・・殺してやろうか?」


ジョルンは自分でも驚くような底冷えのする声で喋っていた


「え?」


その顔が呆気にとられる


「軍学校で習うのだろう?貴族は捕虜となったら・・・・多額の身代金を支払えば解放される・・・と」


ぐいっと顔を近づける


「だが・・・貴様には!!私の精鋭を殺された恨みがある・・・戦死したと伝えてもいいんだぞ?」


「・・・・」


ガタガタと震えている


・・・・たったこれっぽっちの殺気にも耐えられないのに将軍とは呆れてものもいえない


こんな者の血で自らの剣を汚したくない・・・・・


「・・分かったら黙っていろ・・帰還する!!」


ジョルンとその集団は意気揚揚と帰還した


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