おもらしつもんタイム! ~質問お色気美少女と大変寡黙な男子。彼女はお漏らししないで、謎の誘惑をしちゃうぞ! しかも四回! 四回もだよ!~
お漏らしで犠牲になるのは、下着または股に穿いた何かです。
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ある日の放課後。
男子高校生のあなたの前に、紺色ブレザー姿の女子がいた。
この茶髪の美少女とあなたの他には、誰もいない。
教室はとても静かだった。
「今日はね、お漏らししても大丈夫なパンツを穿いてるんだー。どんなのか分かる?」
素敵な声で沈黙を破った美少女の問いに対し、あなたはオムツかと聞いた。
「ぶぶーっ! 不正解! 正解は、漏らしても目立たない、黄色のショーツでしたぁ~!」
彼女はミニスカートの正面中央をつかみ、たくし上げた。
あなたは驚きながらも、彼女の下半身を逃さずに見た。
優しさが感じられるような、薄い黄色の下着。小さな白いリボンとレースもついていて、華やかさがあった。
「どう?」
聞いてくる彼女の顔は、大変に上機嫌だ。美しくも、愛らしい。
かわいい下着かと聞かれれば、そうだと断言出来る。ただ、仮に漏らして目立たないとしても、大丈夫にはならないだろう……。
そうは思ったものの、あなたは沈黙を貫いた。
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三日後。
あなたと女子は、またも二人っきりで、放課後の教室にいる。
「今日はね、お漏らししても大丈夫な、白いパンツを穿いてるの。さて、どんなのでしょう?」
同級生はこの前のように、あなたに問う。前回と異なるのは、彼女が茶髪を左右で三つ編みにしている点だった。
あなたが分からないと降参したら、彼女はあなたに背を向けて、お尻を突き出すような格好になる。
あなたの目の前で、ミニスカートのお尻側の大部分が持ち上げられた。
「正解は、黄色い霧のような模様が入った白の下着でした! これなら模様と分かんなくなって、漏らしてもだいじょーぶ!」
今回も大丈夫ではないと思いながら、あなたは彼女の白地の下着を見つめた。
確かに、薄い黄色の霧模様が何ヶ所もあり、お尻の割れている辺りにも霧模様が入っている。
「じっくり見ちゃってぇ……エッチなんだからもう……」
振り向き美少女にあなたは言われた。にもかかわらず、あなたは考察を続ける。
丸見えにされた下着は、めずらしくてかわいい。しかし、それとお漏らしは別の話だ。
霧状の模様と尿の漏れた痕跡では、形状が異なるはず。よって、彼女の主張が通るかは、だいぶ怪しい……。
とは思っても、目の前で漏らされたわけではないため、あなたは彼女に反論しなかった。
-3-
翌週の放課後。
あなたは本日も、同じ状況に置かれていた。
なお、彼女の髪型はこの前の三つ編みではなく、普段よく見るストレートだった。
「今日もお漏らししても大丈夫なパンツを穿いています! さぁ、どんなパンツでしょうかぁっ? お答え下さいっ!」
あなたはまた黄色かと聞いた。
「ぶっぶーっ! 正解は、黒の下着です! これなら、漏らしても分かりづらいでしょ~っ?」
彼女はミニスカートの裾を両手でめくり上げて、黒い下着をチラッとだけ見せた。あまり晒されなかったが、透けている感じのある黒い下着で、あなたはドキリとする。
「これ、黒パンの類じゃなくて、本物の生パンだよ」
そう言った後、彼女はスカートから手を放した。
「黒パンを上に穿いてたら、ちょっとのお漏らしなら隠せるので、フェアじゃないよねぇ。もし君にまた質問する時があっても、上に黒パン穿いてましたぁはないから、安心してねっ!」
彼女の声が耳に心地良かったので、あなたは異を唱えなかった。
「……もしかして、黒パン、見たいのかな? スパッツやハーパンとかも見たいって思ってる? そういう時は、気軽にいつでも言ってね。君のためなら私、見せてあげてもいーよ!」
帰り際に、そんなことを彼女は言ってくれた。
本日は以前よりも下着を見られる面積や時間が少なかったけれども、本日もご褒美タイムだったのは、疑う余地がない。
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さらに数日後。
あなたは美少女に黒パンやスパッツなどを見たいと頼むことなく、今日まで来た。
放課後の誰もいない教室で、あなたは彼女に抱きつかれた。
「制服汚れちゃうと思うけど、許してね」
彼女にされるがまま、床に倒された。
そのまま、馬乗りされた。
今日の彼女はめずらしく茶髪を後ろで一つに束ねていたが、その変化はあなたにとって大した問題ではなかった。
おなかの上で、彼女の股が当たる。
彼女は胸部以外ほっそりとした体型であるが、やはり跨って乗られていると、重みを感じてしまう。
あなたを見下ろす美少女は、ミニスカートを大胆に持ち上げた。
「今日も、お漏らししても大丈夫なパンツを穿いてまーす! どうして大丈夫なのでしょう?」
とうとう質問が、たくし上げ行為の後になった。
ともあれ、彼女の問いにあなたは悩む。
今日は黄色ではないし、黄色い模様が入っているわけでもないし、黒でもない。
薄い青色のショーツで、白いリボンと花柄の刺繍があって、かわいい度と美しい度が高次元で両立している。
この下着では、漏らしたら跡がはっきりと残ってしまうだろう。ごまかしようがないとしか思えない。
よって、あなたはこう答えた。
いや、大丈夫じゃないだろ、と。
「……大丈夫だよ?」
彼女は美顔をあなたに近づける。
「だって君なら、私がお漏らししても、責めないで優しく接してくれるでしょう?」
囁くように言う彼女の声が、彼女のあなたを信じる顔が、より魅惑的に感じられた。
あなたは彼女に答えず、乗っている彼女と綺麗な下着を眺め続けた。
「よっと……」
彼女はあなたの体に手を置くことなく、立ち上がった。その後、あなたが起き上がろうとした際、彼女の薄い青色のショーツ下部が目に入ってしまった。
「じゃ、帰ろっ」
柔和な笑顔を見せる美少女とともに、あなたは教室を出る。
彼女からお漏らしの話が四回もあったのに、結局、一度も漏らされることはなかった。そのことは幸いだったし、美少女の下着を四種類も見られたのも、最高だった。
そんなふうに思い出していたら、
「ちょっとお手洗い寄って来ていい?」
廊下のトイレ手前で、恥ずかしそうな顔の彼女に許可を求められた。
あなたは、ああと肯定し、お漏らしは推奨しなかった。
(終わり)
四日間の放課後と四種類の下着のお話でした。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。