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ヴェルゲルガルド1歩目 男をあげすぎた! 代わって!

おっす! 俺、ノリオ!

異世界ヴェルゲルガルドで最も大きなレオン王国の王だ!

この国は俺がユウナ姫と一緒に作った国。

つまり、俺が初代王!


この世界に平和をもたらした俺についてきてくれたみんなで作った国だ。

元々はユウナ姫達の治める国だったんだけど、貰った。


なんてったって俺のチート能力があれば、敵なんてちょちょいのちょいだし、農作物もすぐ作れるし、武器も防具も魔導具も神話級が一瞬で俺の錬金術で作れちゃう、なんだったら分身も作れちゃうしね!

超賢者っていう万能コンピューター的な精霊がいなくなったのはちょっと痛いけど、まあ、なんとかなるなる!


この前もメルヒェン神聖国の地味な女王が来たけど、結局帰っていったし、まあ、一軍隊が一瞬で滅ぼせる俺に逆らうわけにはいかないだろうし。

それにしても、マジで最高だ。


異世界転移って本当最高。

みんな異世界転移すればいいのに。

あ、出来ないのか、ぷぷぷ。


貰ったチート能力で好き勝手やっても怒られない。

みんなもチート能力使えばいいのに。

あ、持ってないのか、ぷぷぷ。


力があれば女の子も金も欲しいだけ手に入る。

これで人生変わりました!

雑誌の広告に異世界美女と異世界マネーの風呂で笑う俺の写真を日本に送ってやろうかな。

いやー、モテすぎて夜眠れねー。

ぷぷぷ。


あのモブ騎士は、苦労してるだろうなー。

チート能力もないし、ウチも学校も最悪だし。

結が帰ったのは痛いけど、まあ、女なんて星の数ほどいるしね!


「ノリオ様、今、他の女の事を考えていたでしょ?」


この国一の美女ユウナ姫が俺を睨んでくる。睨んでいる顔もかわいい。


「おいおい、嫉妬か?」

「ええ。勿論」


かわいいいいい!

いや、マジ異世界転移サイコー! 誰が日本に戻るかっての!


そんな事を考えていると美しい黒髪をポニーテールにした美女が。


「失礼します。ノリオ様」

「おー、誰かと思えば、フラウじゃないか? どうしたの?」


フラウは、平民だけど努力して騎士になった女の子。

ちょっと目つきはきついけどそれもまた彼女の美人感を高めてる。


「ノリオ様、今、王国では王がどのように言われているかご存知ですか?」

「え? なんか言われてるの?」

「ノリオ王は、仕事もせずに四六時中女とイチャイチャしてるだけの色狂いだと」

「はぁああああ!?」


最悪な噂だ。ほんと、噂って怖い! 日本でもSNSとかであることないこと悪口言ってる連中居たけどマジ最悪だった。


「かの悪名高いティンティンカンカン伯爵を超えたと言われております」


ティンティンカンカン? ああ、なんかそんなのいたなあ。ちょう面白い名前のおっさん。

いや、そんなこと言ってる場合じゃない。

マジでみんなわかってない。ちゃんと理由があるのに。


「いや、だからそれは、俺のチート能力の一つが失われたからで」

「民はそれでは納得しません」

「どうすればいいのさ?」

「王よ、それもまた一つの試練です」


フラウはそう言ってくる。だけど、超賢者がいないんじゃ俺にはどうしようもない。

だけど、大丈夫。俺には最高の仲間であり、最高の女がいるから。


「シノに考えてもらうかあ」


賢者シノ。母性溢れるムチムチお姉さま。

頭が良くてやさしくてどんな俺も受け入れてくれる聖母だ。


「……分かりました。では、私はこれで失礼いたします。今までありがとうございました」


ん? なんか今違和感ある言い方だったな。

それより、フラウの手がボロボロだ。かわいそう、彼女にはチート能力がないからな。


「フラウ、もっと強くなりたくない? 俺のチートスキル【能力譲渡】ならフラウをもっと強く出来るよ」

「お断りします」

「なんで、強くなれるんだよ? 他の騎士のみんなはしてるのに」

「その、強くなった騎士が今何をしているとお思いですか!?」


ポニーテールをぶんと振って振り返ったフラウがゴミでも見るような目で俺を見ている。


「え?」

「自分の力に溺れ、城の女を物のように扱い始めているのです! だから、私はこの国を出るのです。女たちを連れて」

「え?」

「あなたが悪い見本となっているのも原因です。人目をはばからずイチャイチャと。力があるから誰もたしなめることが出来ない。そうなれば、力があれば何をしてもいいと下が考えても致し方ないともいえるでしょう」

「ええ?」

「『努力し身に着けた力でなければ正しく扱えない』。彼の言う通りでした。では、失礼いたします。あなたが力を与えた男共と仲良くお過ごしください……ああ、違いました。彼に教えてもらった方法で全員股間を蹴り飛ばしてやったので、どうなっていることやら……」

「えええぇええええええ!?」


そうして、ニヤリと笑ったフラウと一緒に俺の城からメイドとかいろいろ女性がいなくなった。

5人の美女以外は全てムキムキ男だらけの男の園になった。

美女に手を出せば俺が許さないんだけど、なんだか最近男どもの俺を見る目がヤバい。

能力譲渡したせいで、なかなか手強い。

怖くて夜眠れない!


「「「「「「「「「「「「ノリオ! ノリオ! ノリオ!」」」」」」」」」」

「いやだぁあああああああ! みんななんかギラギラしてるよお!」

お読みくださりありがとうございます。

また、評価やブックマーク登録してくれた方ありがとうございます。


少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたなら有難いです……。


よければ、☆評価や感想で応援していただけると執筆に励む力になりなお有難いです……。

今まで好きだった話によければ『いいね』頂けると今後の参考になりますのでよろしくお願いします!


また、作者お気に入り登録も是非!


完結済をよこせという方!

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