第一章:感染結界
キャラデータベース
[サキ]
この物語の主人公であり、アパートの大家さん。
得意魔法系統:回復系魔法
性格:のんきで天然
B90W64H95
年齢:25歳
身長:164
趣味:料理(食べること)
特技:料理(作ること)
「お掃除、お掃除うれしいな〜!楽しいな〜!ヘイ!」
調子の狂った音楽を歌っているのは、自称、普通の魔女っ娘「南沙紀」である。彼女はこの、ササキ荘に住んでいる。ササキ荘は8部屋のアパートで、住んでいるのはサキだけというむなしいアパートだ。しかし、今日から住民が増える。しかも7人もだ。このアパートはいっきに満室になる。だから、こうやって、サキが掃除をしているのである。時間はもう昼の一時をすぎている。そろそろ来るところだが…
「お邪魔します〜う」
7人が同時に来たらしく、かなり大きな声が鳴り響いた。
「はーいどうぞ〜」
7人が同時に入ってきた。7人とも魔法使いである。
不思議な話である。7人の魔法使いが、同じアパートに同じ時間に集まるなんて…。しかしサキはそれを軽く無視してそれぞれを部屋に案内した。言い忘れていたが、サキはこれでも大家さんである。
「大西昨夜さんは2号室」
「木上麗美さんは3号室」
「榊原結衣さんは4号室」
「宰領霧野さんは5号室」
「方徳慈綾さんは6号室」
「佐藤幸さんは7号室」
「大倉雪さんは8号室」
サキは皆を部屋まで案内すると、台所へ行き、新入居者歓迎会で出す料理の準備にいそしんでいた。しかしまぁエプロン姿で台所に立つサキはかなりカワイイw包丁の使い方でわかるぐらい彼女は料理がうまい。
「今日は〜あたら〜しい人たちが〜きましたyO〜」
また調子の狂った音楽を歌っている。そうとうの音痴らしい。
ふと時計を見るともう夕方の4時。歓迎会の準備はほぼ完璧だ。
「我ながら見事なできだ〜。」
本人も言ってるとおり。豪華ホテル並みの料理が立ち並ぶ、ボロアパートにしては十分すぎるほどの準備だ。歓迎会は6時に行はれる。ちょっと早すぎだ。これじゃあせっかくの料理が歓迎会の時には冷めている勢いだ。まぁしかし、彼女も魔法使い。2時間の間料理の温かさを保つことぐらいは簡単にできる。
「この料理を2時間の間、冷めないようにしてください。ミスタラフィクランドラー」
最後の呪文は、保温の呪文らしい。とくにすることの無くなったサキは、テレビをつけた。この時間は幼児番組を放送しているが、サキは25歳(バスト90)なのでいちようニュースをみた。この時間のニュースはバリエーションが豊富なので、2時間くらい簡単に暇をつぶせる。
「さて、次のニュースです。今日みめい、霊樹府雛菊町参丁目(この世界で2番目に住んでいる人が多い町)で謎の結界が現れました。この結界により謎の感染ウイルスが発生し、全人口の8割が緊急入院しました。」
「えっ、霊樹府雛菊町参丁目って…おばあちゃん!」
「感染者確認の方は、『263ー465』までご連絡ください。」
「電話しなきゃ…」
サキは一目散に受話器にむかい、『263ー465』に電話をした。
「ご連絡いただきありがとうございます。こちら、特別ウイルス被害者確認センターです。」
「あの!南智佳子という方は…おられるでしょうか。」
「少々お待ちください。」
ほんの1分程度の待ち時間もサキには5分ぐらいに感じられた。まぁ無理も無い。サキはサキが3歳の頃に両親が離婚。母に育てられたが、6歳の頃に母が死に、それ以来、ずっとおばあちゃんに育てられていた。だから、この事件はサキにとってはかなりのショックだったはずだろう。
「南智佳子さまみ該当する人物が1名いました。年齢86歳、誕生日8月7日、血液型A型よろしいでしょうか?」
「は…い」
感想よろしくお願いします。