第12章:しょせんメガネはサブアイテム的存在みたいな。
バン
次々に破壊される装甲板、機能を停止するボルトやネジや配線。
「ねーまだ?」
全破壊を夢見る一同は頑張っていた。
「もうすぐじゃないの?」
見たところ装甲板1つにつき停止するボルトやネジや配線はどれか2つ。
「よっしゃ!ボルト全滅!」
「やったー!ネジクリア!」
「配線、全滅完了!」
すべての残骸を破壊しあ一同は喜んでいた。
「おいおいおい!僕の可愛いポチちゃんに何してくれるだい!」
目の前に、黒い長い髪をして、メガネを掛けたいかにも頭の良さそうな女性が現れた。
「誰ですか?」
「私は、超天才発明家の大内由美だ!」
「すみません、知りません」
「…」
「そんな事は、どうでもいい、よくもポチを!」
「ポチってさっきのロボットですか?」
「そーだよ!」
「キリノ、あの人変態だよ」
「そだね」
「おもいっきり聞こえてるよー!、誰が変態だ!」
「ねーねーサキ」
「ん?」
「今日の晩御飯何?」
「キムチ鍋」
「やった!」
「キ・ム・チ・な・べじゃねー!、人の話を聞け!」
「すいません、うるさいです。」
「あー、もう頭にきた!」と言いながら手にあったボタンをおす。
「おい、ミユキ、あれなんだ?」
青空に何かが光る。
「………」
「逃げろー!」ドカーン。
上から巨大なビームが飛んできた。
「見たか!『半径6メートルを丸々破壊君3号』の威力!」
「なんだなんだ、あのネーミングセンスの欠片も無い名前は。」
「ネーミングセンス無い言うな〜!」
少し、いや、かなりキレ気味な大内由美は、さっきの『半径6メートルを丸々破壊君3号』の発射装置のボタンを連打する。
上から無数のレーザーが飛んでくる。
「なんか、ヤバくない?」
サキが全員に問いかける。
「うん、物凄くヤバい」
全員がハモった。