第十一章:ロボは大き過ぎると動かない。ちなみにワープって78%できないんだって。
キャラクタ
「おーい、皆さーん!」
アヤの呼ぶ声が聞こえる。
「ん?」
部屋から全員が出る。
「なに?」
皆の疑問をミユキが代表して聞く。
「なんか、事件です。」
「へっ?事件?」
「そうです。あっ!こうしちゃいられない。早く仕度しなきゃ。」
アヤが慌てて部屋に戻り…
「はやっ」
ました。と思いきや帰ってきました。
「なに突っ立ってるの!早く仕度して!」
「武器持参?」
「当たり前でしょ!」
「こら〜!遅い!」
「いや。アヤが早すぎなんだって。」
皆の率直な思いを代表してサクヤが言いました。
「つべこべ言わない!」
「さっ、早行くよ!」
ようやく着いた。はずなのに、町が原型を留めていない
「何?あれ」
「ロボット?」
「センス悪っ」
「あれ、廃材で作ったんじゃない?」
燃え盛る町の中の巨大とまでは言えないロボットに思い思いを口にする。
「アヤ、あれを倒せと…」
皆の呆れた気持ちを代表してユイが言いました。
「そっ!」
開始早々26秒で
グチャ、バキ、グサ、バリっ、プスー、ボンという怪しい音が聞こえ
開始早々42秒でドカーン
ロボットは壊れました。
「ふ〜弱かった。」
あまりの弱さに…
「ねっ、さっきネジが動かなかった?」
ふとキリノが口にするや否や、そこいらに散らかっている貴金属(残骸)が空中に舞い急に襲ってきた。
「何!」
全員がバリアを張る。バリアの外では貴金属がバリアに当たって火花を散らしている。
しかし、貴金属単体では攻撃力が低いため、摩擦熱で燃え尽きたゆく。
「この中なら一安心ね」
確かにバリアの中なら攻撃は完全に無害だ。
しかし
「何これ!」
ボルトが自爆をし始めた。
バリアの被害はじょじょに深刻になっていく。
「爆発するという事は」
と、レイミが言うと
「近くに魔法使いがいるということね。」
サキが応答する。
「でもどうやって探すの?」
ユキが質問する。
『とりあえず、隙を見て散会しよう』
これはレイミの脳コンタクト。前に一回使って以来、使用していなかったので全員が少し驚く。
バン
ドカン
次々に襲い来るネジやボルトや装甲板
「くそ〜隙なんかないじゃない」
サクヤがムカついて攻撃をした。
「ん?」
サクヤが何かに気付いた。
「わかった!」
「何が?」
「ボルトの次にネジが飛んでくる時は装甲板が反対に飛んで来るの。」
「んで?」
「だから、装甲板に攻撃して。」
「何で」
「いいから。」
「わかったよ!」
全員が攻撃をしてみる。
ドン
装甲板が爆発した。
すると、近くにあったネジやボルトが攻撃機能を停止した。
「どういうこと?」
アヤが聞く
「つまり、装甲板が操作魔法の受信機なわけ。」
「なるほど!」
『んじゃ、これを使って隙を作って散会しよう。』
全員が親指を上にあげた。OKの合図だ。