正月単発企画「重箱の隅」
う巻の思い付きシリーズ第二段
擬人化注意。ありきたり。山無しオチ無し
途中出て来る雑学、豆知識はものっそい適当です。正確な情報が知りたい人はこんなの読まないでウィキウィキして下さい
なんか正月の半分酔っ払ったランチキな雰囲気が薫れば良いなぁと思って書きました
飽くまで手遊び程度
チェキ!
黒豆「と言う訳で、安易な擬人化モノに走ってみたぞ」
かまぼこ(紅)「ド頭から端的な説明だわ」
かまぼこ(白)「だわー!」
伊達巻「時期的には若干季節外れだよな。もう」
金団「あはは」
1、黒豆
黒豆「やぁ、私は黒豆だ」
黒豆「黒い豆を黒くて甘じょっぱい汁で煮た食べ物だ」
黒豆「所謂『お節料理』には縁起を担いだり何かの教訓に引っ掛けた、『意味』が込められている事が多い」
黒豆「因みに黒豆って言うのは『マメ』に働く事、あと」
黒豆「私みたいに真っ黒になるくらい仕事に精を出しなさい」
黒豆「との意味が込められているらしいぞ」
黒豆「死ぬ気か!日本人」
黒豆「古くから死ぬ気か!遺伝子レベルで染み着いてるのか、その謎の根性」
黒豆「つか私みたいに黒くって、どういう状態だよ」
黒豆「自然に焼けて出来る色じゃないだろ」
黒豆「日本人には不可能な色合いだろ」
黒豆「年中日サロ通ってる奴でも無理だろ」
黒豆「つか年中日サロ通ってる奴、それこそ仕事しろ」
黒豆「偶に居るけど、お前ら一体どんな仕事してんだよ。毎日毎日飽きもせず日サロ通いやがって」
黒豆「心配だわ!」
黒豆「黒豆って、ある時期だけドハマりして無限にパクパク食べちゃうよな!」
2、紅白かまぼこ
かまぼこ(紅)「私はかまぼこ」
かまぼこ(白)「私もー!」
かまぼこ(紅)「死んだ魚をすり潰して焼いて固めた食べ物よ」
かまぼこ(白)「ぶい!」
かまぼこ(紅)「さっき黒豆君がなんかソレっぽい事言ってたけど」
かまぼこ(白)「私達は多分色味だけで選ばれた勢なの!」
かまぼこ(紅)「配色重視で選ばれたのよ」
かまぼこ(白)「色ビッチなの!」
かまぼこ(紅)「やめなさい。て言うかどういう意味よそれ」
かまぼこ(白)「紅白はおめでたいの!」
かまぼこ(紅)「単純におめでたいって言うのは当たらないわよ、白ちゃん」
かまぼこ(白)「ふぇ?」
かまぼこ(紅)「まず『紅白』には2つ、意味があるの」
かまぼこ(紅)「例えば紅白歌合戦の『紅白』は、単に競り合いとか、競争事を表す言葉ね。此は源平合戦の旗の色が由来とされているわ」
かまぼこ(白)「晦日はガキ使だろjk」
かまぼこ(紅)「急に何よ…そしておめでたい、祝い事って意味での『紅白』は」
かまぼこ(白)「色の示す意味に関わってるんだよ!」
かまぼこ(紅)「私は『赤ちゃん』、つまり人生の始まり。生命の誕生」
かまぼこ(白)「私は『死装束』の色、つまり人生の終わり。生命の終末」
かまぼこ(紅・白)「「二人合わせて人生そのものを表す色なの」」
かまぼこ(紅)「だからぶっちゃけ正月じゃなくても」
かまぼこ(白)「おめでたい、人生の節目を示す席には紅白が付き物なんだよ!」
かまぼこ(紅)「因みに私は赤って書くと『赤』裸々とか」
かまぼこ(白)「『赤』貧とか、剥き出しって意味にも取れちゃうんだって!」
かまぼこ(紅)「だから紅。還暦で赤いちゃんちゃんこを着るのも『お前めっちゃ年食ったから一周回って赤ちゃんな』的なアレらしいわ」
かまぼこ(白)「私達はおめでたい意味の紅白だからとっても仲良し!」
かまぼこ(紅)「伝わってないと思うから言うけど、百合よ!」
かまぼこ(白)「紅ちゃん!」
かまぼこ(紅)「白ちゃん!」
かまぼこ(紅・白) ギューッ
百合根「お姉様達素敵ですハァハァ(*´Д`)」
かまぼこ(紅・白)「!?」
3、伊達巻
伊達巻「よゥ、伊達巻だ」
伊達巻「卵に死んだ魚の擂り身を入れて焼いて巻いた食べ物だ」
伊達巻「伊達巻の『伊達』ってのは伊達者、つまり粋で鯔背なカッコイい奴って意味が入ってんだゼ」
伊達巻「だからって訳じゃねぇが見た目良し、味良しのパーフェクトなお節だよな。俺って」
昆布巻「待ちたまえ」
伊達巻「ん?」
昆布巻「我輩は昆布巻」
昆布巻「ニシンだの何だのを昆布で巻いてかんぴょうだの何だので結んで煮た食べ物だよ」
伊達巻「無駄に手ェ掛かってるよな」
昆布巻「無駄とか言うんじゃない」
伊達巻「誰かと思えば毎年毎年飽きもせず『年が明けてよろこんぶ!』とか訳の分からないギャグをかまして喜んでいる昆布巻じゃねぇか」
昆布巻「登場早々心を抉るのは勘弁してくれないか」
伊達巻「何しに来たンだ。此処は俺のブースだぞ」
昆布巻「キミ一人だと何となく間が持たないという事で、巻き仲間として私が投入されたのだ」
伊達巻「えっ」
伊達巻「まぁ、正直俺の由来って微妙だしな」
昆布巻「特にメッセージも無いしな。根っこはカステラと同じらしいが」
伊達巻「舶来なんだよな、実は」
昆布巻「そうなんだよ」
伊達巻「あぁ、そうなんだよな」
昆布巻「あぁ」
伊達巻「………」
昆布巻「うん」
伊達巻「お前居てもダメじゃねーか」
4,海老
海老「海老です」
海老「まんま海老。説明要るか?」
海老「お目出度い席では何かと引き合いに出されるオレですが」
海老「グイーッと曲がってるのが腰の曲がった老人、つまり長寿を連想させるから」
海老「らしいぞ」
海老「こじつけ感ったら無いな。賑やかしで入れてるだけだろどーせ」
海老「まぁ、良いんだけどさ」
海老「そう言えば」
海老「『海老』ってのは伊勢海老系の、海底をゴソゴソ歩くエビを表す言葉」
海老「ブラックタイガーとか桜エビみたいな、所謂泳ぐ種類は『蝦』を当てるのが正しいらしい」
海老「まぁ、どうでも良いんですけどね」
海老「じゃ、ここら辺で」
数の子「待ったぁ!」
海老「なんだ、乱入が流行ってるのか」
数の子「こんなので終わっちゃヤだよ海老クン! まだ私を紹介してないじゃない」
海老「それくらいセルフでやれよ」
数の子「誰がセフレだ!」
海老「世紀の聞き間違い」
数の子「わざとだよ」
海老「世紀のつまらなさ。死ね」
数の子「あぅん」ピクン
海老「感じてんじゃねぇクソったれ」
数の子「海老クンだからだよ?」
海老「はいはい…で、何で出て来てんだっけ」
数の子「だーかーら、紹介なら海老クンからが良いなって。せっかく私達付き合ってるんだから」
海老「付き合ってないです」
数の子「うそやん!」
数の子「私は数の子!」
数の子「ニシンの魚卵だよ。実はニシンじゃなかったりもするけどね」
数の子「ニシンが北海道辺りでアホみたいに採れて、ニシン御殿が建ったりしたのも今は昔」
数の子「国産の数の子ともなると結構な高級品なんだよ」
海老「はいはい」
数の子「そして何より…私がお節に居る意味」
数の子「それは大量の卵が連想させる『子沢山』!」
数の子「子沢山は即ち人類の反映!全ての生物の理想!」
海老「※個人の意見です」
海老「つーかその縁起担いでおいて他の生き物の卵を塩漬けにして食うって言う人間の傲慢な」
数の子「しかも大量にね…」クスン
海老「はいはい、泣くな」
数の子「海老ク〜ン」
海老「すり寄るな気持ちの悪い」ベシ
数の子「あぅ」
数の子「私、こんな『意味』だからさ」
数の子「ちょっと性的にアレなんだよね」
海老「あぁ、うん」
数の子「何よその冷めた目は」
海老「別に」
数の子「あ、そうだ海老クン子作りしよ?」
海老「」ベシ
数の子「あぅ」
海老「バカじゃないのか。R15だぞコレ」
数の子「子作り〜」
海老「止めなさい。一応は女の子なんだから…大事じゃないんですか? 自分の事」
数の子「マジレスされると割と凹むのですが」
海老「なら尚更止めとけ」
数の子「それが私なのにー…」
海老「こんなクソ作者の寒いキャラ付けにあっさり乗るなよ」
作者「あぅ」
数の子「兎に角、私はこういう仕上がりなの! 頭が御開帳なの! 頭皮がp」
海老「まどろっこしい」グイ
数の子「へ?」
海老「五月蝿い数の子だな。ん?」
数の子「な、何これ、急に顔、ち、ち、ちかいって」
海老「そんなイケない子にはお仕置きかな?」
数の子「!?」
数の子「え、ぁ? そ、そんないきなり」
海老「子作り子作り連呼してる人が此しきでわたわたしない……シたいんだろ? シたいんですよね?」
数の子「や、だ、だってその…うあ」
海老「………」
数の子「ん……」ビクビク
海老「………はぁ」フイ
数の子「?」
海老「度胸無いなら誘ってんじゃねぇよ。酔ってる訳でもなし…ずっとそんな態度通してると、何時かバカ見るぞ」
数の子「………」
海老「…寂しいだけなら、そう言え。構うくらい、何時もしてやってんだろ」
数の子「………ずっとじゃないもん」
海老「あ?」
数の子「海老クンに、だけだもん」
海老「……はいはい」
数の子「……ごめんなさい…」
海老「良いよ」ナデナデ
数の子「…」
海老「良い」
数の子「……うん」
なんだこれ(´・ω・`)
5,金団
なます「あ、ども。なますッスw」
なます「大根と人参を千切りにして酢で漬けたみたいな食べ物ッスw」
なます「根菜の色味が紅白で、まぁ色味だけのオマケみたいなもんwww」
なます「今回はノッケから乱入、つか俺ある方の太鼓持ちなんスよw」
金団「I'm a PERFECT OSECHI」
なます「驚異的な語呂の悪さwwwwww」
金団「金団だお」
なます「wwwwww」
金団「芋、栗なんかを蒸して潰して甘くして着色して包んだ食べ物さ」
なます「パイナップルの缶詰めとか入れるのもオススメッスw」
金団「見た目金色だし財布っぽいし、金運を呼ぶと言う理由で重箱にブチ込まれたお」
なます「テラゴージャスwww」
金団「何か疲れる」
なます「そう言わないで下さいよwww」
金団「なんで常時草生やしてるんです?」
なます「キャラが薄いのでwww無理やり付けたッスwwwwww」
金団「それだけ?」
なます「そんなもんスwww」
金団「じゃあ止めて」
なます「それは無理ッスwww」
金団「何故」
なます「www←これはなますにおける柚子的な物なんス」
金団「ほう」
なます「別に無くても良いけど無いと何か違うッスw」
金団「上手いんだか上手くないんだか上手くないな」
なます「だから無理ッスw」
金団「今作ったろその設定」
なます「何故分かったしwww」
金団「やっぱり疲れる」
なます「金団ちゃんが暗いんだよwwwノリ良いのに暗いなんてwwwミステリアスwww」
金団「暗い事は無いよ」
なます「折角派手な見た目なのに勿体ないwww」
金団「ま、僕たちはお節で言ったら所謂ゴージャス枠だよね」
なます「ゴージャスじゃない枠って有るんwww」
金団「煮しめ」
なます「wwwwww」
金団「ゴージャスとは言えないよね」
なます「テラカワイソスwww」
金団「色味も地味だし」
なます「否定は出来ないwww」
金団「三が日終わった後も端っこの方で残ってるやーつね」
煮しめ「何か面白そうな事言ってんな」
椎茸「煮しめが一人、椎茸!」
蓮根「蓮根!」
花形人参「人参です…」
蒟蒻「蒟蒻!」
インゲン豆「隠元でござる」
高野豆腐「豆腐!」
筍「筍!」
煮しめ「合体!」
煮しめ「皆合わせて、煮しめ!」
金団「すごい行を無駄にしてる気がする」
煮しめ「煮しめで括られるのが嫌なんだよ! 色んな食材が集まって煮しめなんだからな」
金団「ぶっちゃけゴッタ煮しちゃったら大体似た味になるけどね笑」
煮しめ「あ゛ぁ?」
なます「言うて単体では意味なんて無いしなwww」
煮しめ「おめーに言われたくねーよ」
煮しめ「大体なぁ、俺達はお節っつー料理の本懐でも有るんだぞ」
金団「どゆこと」
煮しめ「お節料理自体の『意味』、知らない訳じゃないよな?」
なます「………」
煮しめ「おいおいマジか」
煮しめ「いいか? 大晦日までにお節を作って朔日を迎えるよな」
煮しめ「お節って大抵1日で無くなんないだろ?」
煮しめ「食うものに困らないよな。台所仕事はお休みって訳だ」
煮しめ「まぁ、結局は雑煮だの何だの作るから建前のアレになっちまうが」
煮しめ「正月三が日くらいは家事も落ち着いて、皆でお節囲もうぜってな」
煮しめ「腐らせない為に濃いめの味付けにする」
煮しめ「甘くしたり、めっちゃ煮詰めたりな」
煮しめ「その最たる食べ物が煮しめ」
煮しめ「根菜だの鳥だのを一緒くたに煮た、地味な食べ物だよ」
金団「当て付けが凄い」
なます「主役www」
黒豆「お節には様々な教訓が込められている」
かまぼこ(紅・白)「お目出度い見た目で正月感も倍増!」
百合根「擬人化で萌えたり出来ます」
伊達巻「それはあんま一般的な楽しみ方じゃねーけどな」
昆布巻「ともあれ、誇るべき日本の文化である事は疑いようがない事実な」
海老「今でも割と作ってる所多いらしいぞ」
数の子「買って食べるだけでも結構良いもんだよ。数の子、とかね?」
金団「見た目も華やかでSNS映えするし」
なます「するか?www」
煮しめ「味は間違いないぞ。まぁ、皆知ってるよな」
田作り「俺を忘れてんじゃNEEEEEEEEEEE!」
お節「じゃあ、今年も宜しくね」
はい、おつかれさんです
何かいい感じにお節と絡めたかったけどオチ思いつかんかった(´・ω・`)
途中でぶっちゃけブチ壊しな箇所が何個か有りましたけど、何とか繕いました。出来てないかもな。
お節は三が日で終わっちゃうけど、俺は三が日後もこれポチポチ書いてたので何か良かったです。つーか煮しめだけ残ってるんでもそもそ煮しめ食べてます。煮しめ美味しいよ煮しめ
じゃ、あけおめ
今年も宜しくお願いしますね