この世界について
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お風呂が広い。すごく広い。前世の何倍かしらって感じ。そして後ろにいるニコニコしたサリー。洗われる私の頭や体。どうしてこうなったし。
「お嬢様のお肌はつるつるでうらやましいです。そしてお嬢様に触れている私の疲労も回復」
何かボソッと聞こえたけど聞こえなかった。だんだんと綺麗になっていく体。今日はガトー先生にしごかれて汗かいたもんね。これで1人だったら気が休まるのに。いや、私は3歳。これは普通。大人の人と入るのは普通。だから恥ずかしくない。ないったらない。
「はい。流しますからね」
私の体にお湯が掛けられ石鹸が流される。そのまま湯船につかる。気持ちがいい温度のお湯が私の体を癒してくれる。しかしそうニコニコされると気恥ずかしいんですが。
「そんな!お嬢様をみて癒しを得る時間を私から奪うのですか?!」
何か怖いこと言い出した。早く出たい。
「しょうがないですね」
湯船から上がった私の体をおいてあるバスタオルで拭いてくれるサリー。私なすがままにされてるじゃないですか、ヤダー。風呂から上がり髪の毛の手入れをしてもらった後私が寝ると言ったらサリーは私の部屋から出て行く。
「お休みなさいませ。お嬢様」
そういってパタンとドアが閉じられ部屋の中には自分ひとりになった。私は先ほどまとめておいたノートを(紙に入らなくなったのでノートにした)読みながら考える。この世界について。ゲームなのか現実なのか。世界はゲームの設定をもとにに動いている。しかし私は生きているわけで、お腹もすくし眠たくもなる。ゲームの主人公は相手が貴族だろうがなんだろうか「攻略対象に好かれる行動をしていた。」しかしここは現実であるとすれば。しかも身分がものをいう部分がある。もしもこれが現実で、主人公がそんな態度を取ったら罰せられるのではないか。罰せられない場合私はちゃんと生物として生きているのか。コンピュータで作られらデータではないか。そんなこと考えていたら不安で眠れなくなった。
突然ゆっくりと扉が開かれる音がして誰かが部屋に入ってきた。誰かと思い体を起こすとお母様だった。
「あらリリちゃん。起こしちゃった?」
私は首を横に振りそんなことないと言う意思を伝えた。少しほっとした。誰かにいてほしい気分だったから。
「お母様。私は生きていますよね?」
無意識にそんな言葉が出た。ハッとして訂正しようとしたけどお母様にさえぎられた。
「生きているわ。私の愛しい子。貴方が死んでいたら私も悲しみで生きていられないわ」
そういってぎゅっと抱きしめられる。柄にもなく嗚咽が漏れ今までの不安とともに涙が出てきた。
「おかあさまぁ」
泣いている私の背中をぽんぽんとたたき、慰めてくれる。前世でも今世でも母というものはすごいと感じながら自分の感情が落ち着くまで泣き続けた。
シリアス書いてみたかった。無理だったお。